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こんな誕生日になった

昨日は歯医者パパの誕生日でした。


歯医者から好きな子ができたと聞いてから、誕生日の計画を始めた。

当時はまだ付き合ってなかったけど、博士と『誰に協力してもらおうか』って話している中で、彼女と受付の子が候補に。

博士が週1のペースで歯医者の医院に通っていたから、どこかでバレないように連絡先を聞くか、となっていた。


そこからまもなく、歯医者と彼女が付き合った。

10日程経って、みんなでご飯を食べたという話は別の記事に書いている。

そのあと、彼女と2人きりで話すことになって、色々話した。

素直に『良い子だな』って思った。

同時に頭に浮かんだ言葉は『いじらしい』

素直な子なんだろう。


家族と仲が良くて、メンタルが安定してて、仕事も頑張っていて、ペットを飼っていない。

歯医者が言っていた、次の彼女にするならこんな人リスト一覧。



もちろん歯医者の中では、私たち『家族』の存在を受け入れてくれるというのが最優先事項で、一番難しいんじゃないかなと思われた条件を、彼女はいとも簡単に突破してしまった。


話をしてみて、彼女なら、この、世にも不思議な『家族』を続けていけそうだなって思った。


で、帰り際『協力してほしいことがある』と、歯医者の誕生日プレゼントの企画を伝える。

『素敵ですね!』

彼女は企画のために医院の人をつないでくれることを快諾してくれた。


プレゼントの内容は、医院のスタッフと家族で大きな写真を作るというもの。

一人ひとりに写真を撮ってもらい、4×4の16枚の写真をつなげると、大きなハートになるというもの。

実は、7年前の歯医者の誕生日にも一度あげている。

そして、去年の私の誕生日に、同じように歯医者がプレゼントしてくれている。


当時は歯医者の仲の良い大学の同級生と家族、という構成だった。

今回は、念願の医院の開業をし、1年が経ったこともあり、医院のスタッフにしたいと思った。

彼女はさっそく、勤務しているスタッフの写真を撮ってくれた。

だが、スタッフだけだと枚数が全然足りない!(笑)


医院に関わりの深い外部の先生やコンサル、技工士さんなど、集めたい人は浮かぶものの、どうやって連絡をとろうか…

彼女からアポをとってもらえないかお願いしてみるが、なかなか上手くいかない。

あと一週間…。

どうしても諦められない!

その人達が入らないと完成しない!!


諦めの悪い性格なので、あれやこれやと、なんとかして連絡がとれる方法を考え抜く。


歯医者と一緒に過ごした9年間で共通のつながりのある人たちを思い出す。

勇気を出して連絡してみた。


コンサルティング会社の社長さんだったり、定年で退官した口腔外科の部長だったり…

今、歯医者を支えている人たちを私なりに考えて集めた。


人のつながりってありがたいな

自分が動けば、人って結構優しいんだな

そう思わせてもらえたプロセスでした。


技工士さんとLINEのやりとりをしていて

『〇〇先生は幸せ者だなぁ。僕も離婚していますが、お二人のように良い関係を続けていきます。』

なんて、嬉しい言葉をいただきました。



前日の20:30頃、全ての写真が揃った!!

あとはパソコンの技術がえげつない博士に編集をしてもらい、

私は仕事で動けないので、ケーキの購入から、カレー作り(歯医者の大好きな牛すじカレーを作りたくて、前日に牛すじは仕込んでいた)まで

博士がやってくれた。

『パートナーの元旦那の誕生日ケーキとプレゼントをつくる。という最高のイベントですw』

とややディスられながらも、無事完成。


寝る前に博士から

『むぎ、今日ずっといい顔してた。むぎが笑っていてほしいだけなんだ、俺は。役に立てて嬉しかった。』

と言われた。


以前歯医者にも

『俺はただ、むぎに幸せになってほしいだけ。』と言われたことがある。

歯医者はそれを自分の手によってではないと思い、諦め、手放した。

諦めてくれるなよ、と思ったけど、諦めさせてしまうような気持ちにしてしまった自覚はある。

それに、やっぱり離れるしかなかったんだと思っている。

私も、歯医者に無理をさせているのがわかっていた。つらかった。


博士と出会って以降、

きっと歯医者にも、私じゃないピッタリの人がいるはずだと思うようになった。


きっとそれが今の彼女なんじゃないかと思っている。

歯医者はとても幸せそうだ。


だけど支える権利は彼女だけじゃないでしょ。


離婚したらもう終わりなの?

私たちは別れたことで、以前より良い関係になれた。

夫、妻ではなくなった。

だけど子ども達の父、母であることは変わらない。

お互いに大事な人で、かけがえのない人であることは変わらない。

私には私なりに歯医者を支えることができる。

彼女には彼女にしかできない支え方がある。

それだけのこと。


普通は、離婚したら距離ができて、自然と関わることが減るんだろう。


だけどあえて繋がり続ける。

それは子どものためでもあるけれど、私がそうしたいんだ。


繋がり続けることで生じる痛みや苦しさはある。


だけど、それすら受け入れて、私はこれからもみんなで『家族』していたい。




歯医者が帰り際、


『宝物にします。7年後まで(笑)』

と笑って帰って行った。


※前回プレゼントした写真の写メを、7年間ケータイの壁紙にしていたのです…。



彼女と博士の3人のグループLINEで彼女にお礼をする。

『こんなに素敵に繋がるんですね。到底私には思いつかない素敵な案。医院のLINEにも嬉しみメッセージが入っていました。こちらこそお声がけいただきありがとうございました。』

と返信あり。



別々に暮らしてから距離感の再構築をしてきた。

やっとわかってきたかもと思っていた距離感は、

彼女ができたことで、またわからなくなっていた。


こんなプレゼント渡されても、ありがた迷惑に思うんじゃないか、困らせるんじゃないか、拒絶されるんじゃないかって、正直不安だった。


だけど、勇気を出して行動してみて良かった。


歯医者が笑ってる。

子ども達と笑ってる。


それが私の幸せだ。



博士は?って思いました?(笑)

博士は、私の半身なので、いてくれないと困る。

そういう存在です。





幸せを願われ、幸せになる。

我がなくなり、はじめて我に気付く。



私は今、幸せだ。




※トップ画の絵は、長男が書いたはじめてのパパの絵。

もう少しのところで、歯医者は泣きませんでした(笑)











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