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モノづくりは面白い!MIXI新卒エンジニア職とデザイン職は合同研修で何を学んだか?

こんにちは!デザイン本部 デザイナーリレーショングループの関です。

2024年4月に入社した新卒社員は約1ヶ月の研修期間を終え、それぞれの配属先でお仕事が始まりました。

この記事では、MIXI GROUPの新卒研修のなかでも、エンジニア職とデザイン職を対象に実施した「合同モノづくり研修」についてお伝えします。

「合同モノづくり研修」とは

エンジニア職、デザイン職が双方の強みを理解し、一緒にモノづくりをする楽しさを体感してもらうことを主目的として実施しています。
モノづくりを通して、ユーザーにより良い体験を届けるためのスキルや心構えを学ぶ研修です。

2024年の研修は、エンジニア職の喜多と本間(minimo事業部 開発グループ)、デザイン職の富田(デザイン本部 プロダクトデザイン室)が講師を務めました。

エンジニア講師の本間が研修の目的を紹介

研修は座学とグループワークで構成しています。
2024年の座学では、エンジニア講師による「チームでモノづくりをするコツ:マインド編と役割編」と、デザイナー講師による「デザイン講義」が行われました。

「合同モノづくり研修」2日間の時間割

チームでモノづくりをする時の大事なマインド

MIXIのモノづくりの現場は、企画職、エンジニア職、デザイン職と職域の違うメンバーが集まっています。

エンジニア講師による座学では、職域の違いにより見ている景色が違うことや大事にしたい心構えを紹介しました。

モノづくり現場で陥りがちな
職域による視点の違いのイメージ
講師の喜多の話を熱心に聞く新卒エンジニア職とデザイン職の皆さん

喜多(エンジニア講師):
「それぞれの立場からすれば正しい考え方も、相手を批判するだけの姿勢やマインドではNGです。相手への伝え方にも工夫しましょう。」

「例えば、『これは使いにくそう』と言うよりは、『こうすればもっと使いやすくなりそう?』と提案したり、『自分もいいやり方は思いついてはいないのですが、これちょっと使いにくそうじゃないですか?』など、一工夫入れるだけで、チームのコミュニケーションの質が上がります。」

最後に、チームで行うモノづくりにおいて大事なマインドのまとめとして、HRT(Humility、 Respect、 Trust)が紹介されました。

チームでモノづくりをする時の大事なマインド

エンジニア職と共に学ぶデザインについて

デザイナー講師による座学では、研修のグループワークにも活用できるデザイン講義を実施しました。
「デザイン」や「UI/UX」など、デザイン職にはなじみの深いワードも改めてエンジニア職と共に学び、デザインへの視点合わせを行います。

富田(デザイナー講師):
「デザインといったら 何を思い浮かべますか?デザインとは見た目を良くすること?それとも奇抜なビジュアルを作ることでしょうか?」

「皆さん表面的なところをイメージしがちですが、Apple創業者スティーブ・ジョブズは、『多くの人はデザインを製品の見た目のことだと考えていますが、本当は見た目ではなくて、それがどう機能するかということなのだ』と語ったと言われています。」

「目的はどう機能するか。そのための手段としてデザインがあります。視覚を操作することはあくまでデザインの一部にすぎません。」

さらに、UXデザインは体験設計からプロモーションまで、プロダクトの広範囲に関わることも説明されました。

講師の富田による講義
エンジニア職、デザイン職、みんなで視点を合わせる
UXデザイナーは関わる範囲が広い!?

最後にグループワークに活用できる知識として、

  • アフォーダンス

  • 美的ユーザビリティ

  • 目標勾配効果

  • F型視線誘導の法則

  • コントラスト比

  • 色覚特性

といった、デザイン心理学の法則も解説されました。

学んだこと活かし、チームでモノづくり体験

座学終了後は、エンジニア職とデザイン職が混ざった2つのチームに分かれてグループワークが行われました。

ワークの題材は、MIXI社内システム(以降、プロダクトと記載)のUI/UX改善。
「新入社員が懇親会の幹事を任され、懇親会費用の立替申請を行う」というペルソナとストーリーのもと、どうすればプロダクトのUI/UXがより使いやすくなるか、さまざまな立場に立って想像をめぐらせワークは進行しました。

エンジニア職とデザイン職
それぞれの強みを活かしてグループワーク
ユーザーの気持ちになって改善案を話し合います

2日間に渡るワークの最後には、先輩社員たちが見学に集まるなか成果発表会が行われ、検討内容の資料やモック、実装した画面などを見せながら作り上げたUI/UX改善案の発表をしました。

「ボタンの配置場所をここに決めた理由は?」
など講師からの鋭い質問に答える場面も

2日間という限られた時間のなか、エンジニア職とデザイン職それぞれの強みを活かし、試行錯誤しながら生み出されたUI/UX改善案は、プロダクトのユーザーにより良い体験を届ける洗練されたものとなりました。

最後に、新卒メンバーによる「合同モノづくり研修」の感想や学びを紹介します。

デザインの心理学というものがあることを学びました。(エンジニア職)

開発にどれくらい工数が必要か、考えながらデザインしていくことがとてもむずかしかったです。必ず必要になる考えだと思うので、いい学びになりました。(デザイン職)

デザイナーとエンジニアが、同じ言葉でも認識の違いがあることが分かり、勉強になりました。(エンジニア職)

「チームでモノづくりを円滑に進めるには、正しいことだけを言えばいい訳ではない」と聞いてハッとしました。正しいことばかり伝えていたら、仕事の目的が「ユーザーに価値を届けること」ではなく、「他職種を納得させること」になってしまい、目的と違うところにエネルギーを注ぐことになってしまうのが怖いなと思いました。(デザイン職)

自分の中にある案をとりあえずかたち(図や絵など)にしてチームに共有したら、分かりやすくて良いとエンジニアに言ってもらえ、自分の得意分野に気付くことができ嬉しかったです。(デザイン職)

反省点も多数ありましたが、とにかく超楽しかったです!!(デザイン職)

とにかく楽しい研修でした!エンジニアとデザイナーの考え方の違いを肌で感じられました。(エンジニア職)

突飛な考え方は、アイデアの洗い出し段階でどんどん出すべきだったと思いました。時には真面目さを放り投げ、“ぶっ飛んだ発想”をしてみると、より良いもの(ユーザーサプライズファースト*)を生み出すかもしれないという学びがありました。むずかしいけどこのことは頭に入れておきたいです。(デザイン職)

2024新卒エンジニア職、デザイン職の皆さん
「合同モノづくり研修」修了!おつかれさまでした!

以上、MIXI の「合同モノづくり」研修についてお伝えしました。
それぞれの配属先での活躍を楽しみにしています。

*ユーザーサプライズファースト:MIXI WAYと呼ばれるMIXIの企業理念の一つ(https://mixi.co.jp/about/


MIXIでは共にモノづくりをする仲間を募集しています。