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外は肌寒いくらいで、わたしは一枚羽織ってくれば良かった、と思いながら、Dが近くの自…
週末、久しぶりに女友達と集まった。みんなそれぞれ仕事に家庭に忙しいが、年に数回、会…
歓迎会は思いのほか楽しくて、いつもより飲んでしまった。 あんなことをトイレでして…
Dからの申し出に応えたのち、物事がスムーズに進んで、わたしは新しい部署で働き始めた…
「やったね!良かったじゃん」 夜、異動の話を伝えると、夫はそう言って嬉しそうな顔を…
「早速なんですが…」 いつものカフェで、いつも頼むブレンドコーヒーを前にDが口を開い…
翌朝。9時半頃起きたDは、濃く淹れた珈琲を飲んで、自宅に帰って行った。 帰って行く後ろ姿を、見送る。 なんだか、へんなきもち。 夫はまだ寝ている。 息子も出かけたがっているし、公園にでも行くか。 「サンドイッチつくって、ピクニックいこっか」 「わーい!ママだいすき」 「わーい!いこういこう」 色々と、心が疲れた昨日のことはひとまず忘れよう。 支度を済ませ、半目を開けた夫に息子と出かける旨を伝えて靴を履く。 あっ。 Dからのメッセージ。
「ホント、お気遣いなく」 酔っ払って、半分寝そうになっているのを夜中に帰らせるわけに…
マンガの世界だったら、赤らんでいた顔が次の瞬間真っ青に描かれていただろう。 「え?…
濡れた指をしっかり石鹸で洗い、鏡に写る自分を見つめる。 はぁ… 羞恥心と、まだ紅潮し…
盛り上がった夜だったらしく、お酒の入った夫もDも、上機嫌で話している。 男同士楽しく…
「じゃ、行ってくるねー。帰るときにメッセージするよ」 土曜日。今夜は夫がDを含む…
「土曜日さ、最近仲良くなった数人と飲みに行こうかと考えてるんだ。男だけで」 夫がそん…
いつものカフェで久しぶりに再会したわたしたちは、他愛もない話をした。お互いの家族を知った今は、少しプライベートの話題もしやすい。出会ってからの時間は親密度と比例するということか。親密度、と言っていいのかしら。 そもそも、わたしたちは「友だち」なのだろうか。でも… 「妻が…」という言葉を聞くと、やっぱりちょっとだけ心に雲がかかるのは何故だろう。 いまは、ふたりでいるのだから聞きたくない。他の女の、はなし。 そんなふうに思うわたしは、ヘン? わたしが口に運