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小説 『ひとしずくの瞬間』

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女性の揺れ動く気持ちを丁寧に表現できたらと書き始めました。 少々R-18です。
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記事一覧

28.ひとしずくの瞬間

   外は肌寒いくらいで、わたしは一枚羽織ってくれば良かった、と思いながら、Dが近くの自…

M.M
1年前

25.悪魔のささやき

   週末、久しぶりに女友達と集まった。みんなそれぞれ仕事に家庭に忙しいが、年に数回、会…

M.M
1年前
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27.ゆるむ心と涙腺

    歓迎会は思いのほか楽しくて、いつもより飲んでしまった。  あんなことをトイレでして…

M.M
1年前
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26.淫らな白猫

   Dからの申し出に応えたのち、物事がスムーズに進んで、わたしは新しい部署で働き始めた…

M.M
1年前

24.信用できる男

   「やったね!良かったじゃん」  夜、異動の話を伝えると、夫はそう言って嬉しそうな顔を…

M.M
1年前
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23.引き抜き!?

 「早速なんですが…」  いつものカフェで、いつも頼むブレンドコーヒーを前にDが口を開い…

M.M
1年前
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22. 余韻と予兆

   翌朝。9時半頃起きたDは、濃く淹れた珈琲を飲んで、自宅に帰って行った。  帰って行く後ろ姿を、見送る。  なんだか、へんなきもち。    夫はまだ寝ている。  息子も出かけたがっているし、公園にでも行くか。    「サンドイッチつくって、ピクニックいこっか」  「わーい!ママだいすき」  「わーい!いこういこう」    色々と、心が疲れた昨日のことはひとまず忘れよう。  支度を済ませ、半目を開けた夫に息子と出かける旨を伝えて靴を履く。  あっ。  Dからのメッセージ。

21.お泊まり

 「ホント、お気遣いなく」  酔っ払って、半分寝そうになっているのを夜中に帰らせるわけに…

M.M
1年前

20. どこまで焦らせるの

   マンガの世界だったら、赤らんでいた顔が次の瞬間真っ青に描かれていただろう。  「え?…

M.M
1年前

19. 夜中の不意打ち

 濡れた指をしっかり石鹸で洗い、鏡に写る自分を見つめる。  はぁ…  羞恥心と、まだ紅潮し…

M.M
1年前
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18.予想外の欲情

 盛り上がった夜だったらしく、お酒の入った夫もDも、上機嫌で話している。  男同士楽しく…

M.M
1年前
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17. 帰って来たのは…

   「じゃ、行ってくるねー。帰るときにメッセージするよ」  土曜日。今夜は夫がDを含む…

M.M
1年前

16. 男同士の

 「土曜日さ、最近仲良くなった数人と飲みに行こうかと考えてるんだ。男だけで」  夫がそん…

M.M
1年前
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15.心地よい距離をつかまえて 

   いつものカフェで久しぶりに再会したわたしたちは、他愛もない話をした。お互いの家族を知った今は、少しプライベートの話題もしやすい。出会ってからの時間は親密度と比例するということか。親密度、と言っていいのかしら。  そもそも、わたしたちは「友だち」なのだろうか。でも…  「妻が…」という言葉を聞くと、やっぱりちょっとだけ心に雲がかかるのは何故だろう。    いまは、ふたりでいるのだから聞きたくない。他の女の、はなし。  そんなふうに思うわたしは、ヘン?    わたしが口に運