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米国大統領の執務室/過去6代の色彩センス

1933 年に建設されたホワイトハウスの大統領執務室は、新しい大統領が選出されるたびにインテリアが変更され、新しいホームオフィスとして使われてきました。

今日のコラムではロナルド・レーガンからビル・クリントンまで、次回コラムではG.W.ブッシュからドナルド・トランプまでと、2回に分けて過去6人の大統領たちが選んだ執務室の色や装飾品を覗いてみたいと思います。

元俳優だった故レーガン大統領は、8年の就任期間中ずっと豪華な色(温かみのある赤、金、クリーム)を用い、両側に絵画と彫刻を置きました。

ジョージ・ワシントンの絵と、1905年製「ガラガラヘビ」という題の、地面のヘビに驚いている馬に乗ったカウボーイの彫像です。↓

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ジョージ・H W ブッシュ・Sr. は、ホワイトハウスで4年間の大統領職を1期務めました。

のちに大統領になった彼の長男と同様、ホワイトハウス全体に薄い配色を用い、執務室内にはスチールブルー、クリーム、プラチナグレー色を選びました。

執務室に縮尺模型を展示した唯一の大統領です。ご自身で自然を描いた題名「ラトランド滝」からは落ち着きと静けさが伝わってきます。

帆船モデルを作るためには歴史上有名な「HMSレゾリュート号」にも行ってみたのでした。絵画と模型船とのコントラストがとても際立っています。↓

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ビル・クリントンは1993年に大統領に就任する前は、アーカンソー州知事兼司法長官でした。妻でファーストレディであるヒラリー・クリントンは、後に米大統領に立候補した最初の女性ですが、選挙でドナルド・トランプに敗れました。

クリントン大統領は前任者や後継者とはまったく対照的に、赤、黄、青の明るい原色を選びました。これは、大統領就任中に表現したかった「力と激しさ」を意味することは間違いありません。(ヘッダー画像も同じ)

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ビル・クリントンは、強力で権威のある彫像を執務室に飾りました。ロダンの「考える人」と、もうひとつは1908年製「Appeal to the Great Spirit/偉大な神秘への訴え」というタイトルの空に向かって両腕を広げるネイティヴ・アメリカンの騎馬像です。

To be continued.
(次回はブッシュ Jr.、オバマ、トランプ元大統領)

https://www.aspire-doors.co.uk/blog/how-the-last-6-presidents-have-decorated-the-oval-office   出典


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