見出し画像

卒乳でこどものすごさを知る(コーチング的にも)

先日、あと少しで2歳の長女の卒乳(授乳を卒業すること)をしました。

お母さんごとに、時期ややり方は色んなお考えをお持ちだと思いますが、
だいたい1歳前後で卒乳する方が多いかもです。

色々理由はありますが、私はゆっくりペースでした。
一番は、授乳中の子供がかわいくて…なので2人の子供もおっぱい大好き。

母乳育児の桶谷式という、知る人ぞ知る母乳界の駆け込み寺があるのですがそこでは「卒乳は、乳児が幼児になるセレモニー」としていて、
「満足して自分で卒業する」ことで成長の階段を登ることができます。
私はこの考え方がとても好きで、長男もこのやり方で卒乳しました。

長男は3年前だったので詳細は記憶の彼方なのですが、あっさりと卒乳。

やり方は
・1か月前から「この日に卒業だよ」と予告する
・当日まではいつも通りに授乳
・当日の朝、最後の授乳をして、これで最後だよという
・おっぱいに絵をかいて、おっぱいはいなくなったという
です。昔ながらのやり方ですね。

長女は長男よりべったり。
長男より言葉が多いですが、1歳が理解しているのかな?と懐疑的に思いつつ、「ーー日におっぱい、ないないよ、お姉ちゃんになるんだもんね。」と伝えました。
その時はわかっているような、わかっていないような。
おっぱい依存度は変わらずです。夜中何度も起きます。
どうなるかな、できないかもな、無理かもな、そう思っていました。

当日。
そろそろ飲み終わりかな、と思って「終わりにする?」と聞くと
「やだ」という。
お互いに人生最後の授乳ですし、桶谷式の「自分の力で決める」やり方に共感していたので、子供の意思を尊重したくて強制的にやめることのないよう、ドキドキしながら待ちました。すると…
「おしまい!」と言い、たたたーと走っていってしまいました。
「おしまいにする?」と聞くと、「いいよ!!!!!」と良い返事。
その後絵をかいて見せて、「なくなったよ」というと彼女自身で見せるためにまくった私の服を直し「おしまい!」と言いました。

今までそんなことなかった!
すごい!
できた!
私、そして見ていた夫もおそらく、泣きました。
成長を目の当たりにした驚き・嬉しさと、私は少しさびしさと。

「1歳の子がこれはできないだろう」という親の思い込みだったんだなとも感じました。
できないシナリオを想定していましたので、あの時もう2~3回「やだー」と言われたら授乳を続けたかもしれません。
※これはわが子がすごいという話でなく、
このやり方だとだいたいこんな感じのようです。

私の学んだコーアクティブ・コーチング©の礎の1つに、
NCRWという言葉があります。
NCRWとは、”People are naturally creative, resourceful, and whole.”という英文の中の単語の頭文字をとったもので「人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在である」と訳しています。

人それぞれのやり方でいい。自分やクライアントの力を信じる。
そんな言葉です。

今回の私の体験では、親が勝手にできないだろう、
と彼女の成長を制限していたんだと思いました。
こどもにNCRWを実感させてもらいました。

親は手伝ったり、口を出したり、思い通りにしたいと思ってしまいます。
(私もそうですが)自信のない大人は、小さいころ親の顔色をうかがって過ごしたという方が多いなと思います。

親の敷いたレールだけでは、そのレールに乗ることに慣れてしまい、外れることを恐れ、他人の基準を生きる人になってしまいます。ぜひ機会があればこどもを信じてチャレンジさせてあげてほしいなと思います。

その子の感性で、親の想定と違うルートで、
そして超えるレベルでくる可能性もあります。
できてもできなくても承認(チャレンジを認めてあげる)を忘れずに!
私も、頑張ります。

上司と部下も一緒ですね。

みなさんは、無意識に自分で「無理」と決めてしまっていることはありますか?ある場合は、自分のNCRWを信じてみてください。
あなたにはできる力があるかもしれないのに、だめだと決めつけているだけかも。自分への思い込みを外せば、案外できるかもしれませんよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?