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面白い本・好きな本|トトロを観ちゃったときのような[ナウシカとエヴァンゲリオン]

“観たことない”は、時間という壁に守られている

観てないということは、これから観ることもできるし観ないこともできる。選ぶ権利が与えられている。観てしまうともうそれはない___
知ってる人は知っている、かまいたちのトトロ漫才の一コマ。

かまいたち山内が生まれてから一度もトトロを観たことないと自慢するもの。レンタルも何回も繰り返される再放送の網も全部すり抜けてきたと力説する。観た後は、観る前には戻れない。初体験は人生で一度しかない。そんな哲学的めいたことを、とっても面白い漫才で教えてくれる。

映画のナウシカは、漫画全7巻のほんの一部

映画の公開が1984年なので、今年で40年。ほぼ同い年。でも、映画が漫画の一部分でしかないと知ったのはほんの10年前。山内ばりにその事実をすり抜け、漫画での結末がどんなものか長年知ることのないまま生きてきた。。。

今年の初日の出と初詣
明けましておめでとうございます

未来を創造するには、まず想像から

ナウシカの実写がYoutubeで公開されている。あくまでもファンによる自主制作の短編映画なんだけど、想像を大きく上回るもの。まだ観たことない人は、まずは一回観てほしい。

でも、こんなものを観てしまうと実写ナウシカの映画化をつい期待してしまう。観て想像できてしまうと、未来への希望が見える。未来を創造するためには、まず想像から。

エヴァンゲリオンはシン・ナウシカ

こちらも有名な話。ナウシカの巨神兵の原画担当だった庵野さんは、ずっと映画ナウシカの続編を熱望してて、それが叶わないからエヴァンゲリオンをつくったとか。巨神兵≒エヴァンゲリオン、人類浄化計画≒人類補完計画。なので、エヴァンゲリオンを読んだら、漫画版ナウシカの理解も深まる。

と、いうことで、なかなか気軽に読むことが難しい漫画版ナウシカとエヴァンゲリオンを読破する。ナウシカは映画公開から今年で40周年。エヴァンゲリオンは発刊から今年で30年。節目の年である2024年、是非とも読んでみてはどうでしょう、という話。

読んだ後は、もう読む前にはもどれない
トトロを観ちゃったときのように___

40周年|風の谷のナウシカ

最終戦争「火の七日間」から約1000年後。「風の谷」の王女ナウシカは、病の父ジルに代わって代理で国を治めている。人間に害を及ぼす瘴気を発する「腐海」に浸食され続け、生きた土地を奪い合う争いが続いている。

旧人類が立てた計画は、全てを破壊し一から世界を再建しようとするもの。破壊するために創造されたのが巨神兵。巨神兵は7日で世界を焼き尽くし、それが後につたわる「火の七日間戦争」となる。

再生のために創造されたのが腐海。腐海は長い年月をかけて汚染された世界を浄化し、ふたたび生きていける世界をつくりだす。そして、再び争いが起きないように平和的な新人類も生み出し、浄化が終わるまで墓所で卵となって眠りについている。

再生までの間、計画がうまくいくように監視役として生み出された人造人間が、ナウシカたち現生人類。現生人類は汚染された世界でしか生きることができないため、浄化が終わると滅びる運命にある。

しかしナウシカは、旧人類の計画は生命への侮辱だとして、新人類の卵とともに墓所を破壊し尽くすことを選ぶ。現生人類は浄化された世界で滅び、新人類が清浄な新世界で平穏に暮らす未来を拒否するのだった__


30周年|新世紀エヴァンゲリオン

西暦2015年、未曾有の大災害「セカンド・インパクト」に見舞われた人類は、その半数を失いながらもようやく立ち上がり、復興の兆しを見せていた。しかし、謎の巨大戦闘兵器「使徒」の襲来により人類は再び危機に。

人類が「使徒」に対抗すべく開発したのは、汎用人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」。なんとそのパイロットに選ばれたの14歳の子どもたちだった。

本来1つの惑星に1つの種が飛来するのに対して、地球には2つ飛来してきた。ひとつは白き月が南極に落下し、第一の使徒であるアダムが地上の支配者となるべく使徒を生み出す。

次に箱根に黒き月が落下し、その衝撃でアダムと使徒は眠りについてしまう。黒き月の中に入っていた第二の使徒リリスは、使徒の代わりに人類を生み出し、繁栄を遂げる。

人類の繁栄を阻止するため使徒が襲来し、人類はエヴァンゲリオンで対抗する、という話。主人公はアダムとリリスを融合して究極の生命体を生み出す人類補完計画を知るも、他者を受け入れ、悩みも争いもない未来を拒否するのだった__

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