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3年越しで気づいた育休中の不安の正体

3年前、初めての育休中。
うまく言葉にできない不安がずっとついてきました。

気がついたら夕方。今日も何もしていない気がする。
育児休業給付金は入ってきているけど消費しかしていない気がする。

そんな不安や焦りを吐き出したくて書いた、初めてのnote。

2度目の育休中の今、この「なんとなく不安」の正体がわかってきました。


何もしていない気がする=育児(ケア労働)の特性のせい

尾石晴さんのvoicyを聴いて知った「ケア労働」という言葉。
育児や介護などの日常生活を支える労働のことを指すようです。

そして、このケア労働の特徴がマイナスにならないようにすること、とおっしゃっていました。

これを聴いて「私の何もしていない気がするの正体はこれだったのか」と納得しました。

ケア労働をしないと子供がお腹を空かせたり、不衛生になってしまう
=マイナスになってしまう。
やって当たり前。
やって当たり前と思っていると達成感は全く感じられません。

あとは、子供の日々の成長が目に見えにくいことも理由にあると思っています。
首が座る、寝返りする、つかまり立ちする。
何かができるようになった瞬間は成長を感じられる。だけど次のステップまでは成長が目に見えにくい。
だから当時の私は「今日の自分がやったこと」が子供の成長につながっていると信じられなかったのだと思います。
(ずっとポケモンみたいにあとどれくらいでレベルが上がるのかゲージがあればいいのに、と思ってた。)

消費しかしていない気がする=自分で仕事を作れない(お金を作れない)から

こちらもvoicyを聴いて気づいたことです。
キングコングの西野さんがお金を「稼ぐ」と「作る」の違いについて話されていました。その内容のブログ記事がこちら

クラウドファンディングがまだ今ほど広まっていないとき、テレビでクラウドファンディングの仕組みを説明すると詐欺師扱いされたそうです。
その理由を分析された言葉で私が消費しかしていないと感じていた理由がわかりました。

いろいろ仮説を立ててみたのですが、ある程度アタリはついていて、おそらく、テレビを見ている視聴者の大半は「労働(お金を稼ぐ)」はしたことがあるけれど、「仕事を創る(お金を作る)」をしたことがないから、お金を作っている様子が錬金術師のように見えちゃった…といったところだと思います。

CHIMNEY TOWN BLOGより

育休中は「労働(お金を稼ぐ)」がストップした状態。さらに私は副業もしていなかったため、全くお金を稼ぐことができていない状態でした。
仕事を創る(お金を作る)という発想はみじんもありませんでした。
お金を稼いでいないのだからと自分に圧力をかけ、消費を減らすことで家計に負担をかけないようにしていました。

お金を作れないことから気づいた自分の価値観

何もしていない気がする、消費しかしていない気がする。
この2つの不安はつながっていました。

これまで仕事をすれば評価に応じて毎月給与(=報酬)が発生していました。
でも、育児や家事はやったところで報酬があるわけではありません。
報酬がないから自分のやっていることに意味付けできず(=達成感を感じていない)、消費しかしていないと感じていたんだと思います。

『夫(妻)が外で働けているのは、家事を担っている妻(夫)がいるから。だから家事には給与の半分の価値がある。』という考えもあります。

それでも、私は目に見えるもので他者から評価されたい。
自分の価値を測りたいのだと気づきました。

じゃあどうする??

①文字にして可視化

まずは何もやっていないを払拭しました。
昨年5月から始めたマイノート。(気づいたら1年続いていた!!)

OUR HOME Emiさんの教え「事実と感情を分けて書く」に、晴さんの書籍を参考に「今日やったことを羅列して感想を書く」を合体させてみた書き方が定着してきました。

この「今日やったこと(事実)」を書くことで、1日を振り返るきっかけになります。
授乳やおむつ替え、上の子の着替えも補助。当たり前になっている育児も羅列すると意外と量がある。
これを見ると「何もしていない気がする」から抜け出せています。
やったことをノート1ページの右半分に書き、左半分に「感想(感情)」を書きます。この時疲れた日こそめちゃくちゃほめるのがポイント。笑

自分で自分を評価、言葉の報酬をあげるようにしています。

②お金という評価以外で他者とつながる

「お金を稼ぐ」ができない現在。かといって今すぐ「お金を作る」ができるようになる!!というのは難しい。(将来的にはできるようになりたい。)

なのでこうしてnoteを書くことで社会(他者)とのつながりを大切にすることが今わたしのできる不安のなくし方だと考えています。

スキはもちろんうれしい。
でも、アクセス数で誰かに自分が発信したものが見てもらえているだけで社会とつながれていると感じられます。(いつもありがとうございます!!)

結局のところ育休という孤独な生活の中で誰かに評価されることで独りじゃないと思いたかったのかもしれません。


過去の不安の正体がわかったことで、今回の育休はすこやかに過ごせていると思います。
せっかくの子供の成長を見守れる大切な時間。
楽しいことばかりとはいきませんが、よくやってる!と自分をほめながら楽しみたいと思います。

離乳食の始まりが近づいていることから目をそらすあおでした。

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