![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53693031/rectangle_large_type_2_6c96c4a96dfff667bf97b79a3bc7060c.jpg?width=800)
こんなに差があるマスクの性能~ウレタンマスクや布マスクは非常に危険
米CDCは、デルタ株は空気感染する水痘やはしかと同程度の強い感染力があると発表。飛沫感染説(「マイクロ飛沫感染」)に固執する厚労省はいまだに公式には認めていませんが、世界では空気感染説がほぼ定説になています。
また、急速に置き換わりつつあるデルタ株対しては、ワクチンの効果が低下することが疑われており、ブレークスルー感染のためワクチン先進国でも再び感染拡大が起きています。
そもそもワクチンは重症化のリスクを下げる為のもので、感染したり感染させたりするリスクを防ぐものではありません。その意味で、今後、ワクチン接種が進んだとしても、当分マスクを手放せない状況は続きます。
ハーバード大学によるマスク性能比較
国民が新型コロナ対策で毎日使っている各種のマスクには、大きな性能差があることは意外に知られていないようです。
ハーバード大学の最新研究によると最もウイルスカット率が高いのはN95マスクですが、これは医療用で一般には手に入りにくく、また値段も高価です。非常に高性能ではあるものの息苦しくて、長時間の装着は無理と言われています。
比較的新しい形式のKF94、KN95、FFP2の三種類はどれもカット率~95%で、これまで高性能マスクの定番だったN95と比べても遜色がありません。
![ハーバード大学のマスク性能比較2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53661222/picture_pc_817fbebcd403e9bab8f395e44e2c4bda.jpg?width=800)
米ハーバード大学公衆衛生教室で公表されたマスク性能比較
ウレタンマスクや布マスクは非常に危険
上記の高性能マスク以外のマスク(等)の性能ですが、未だに芸能人などが使っているマウスシールドやフェイスシールドの予防効果はほぼゼロに等しく、ファッション性が高いとか呼吸が楽、洗って何度も使えるなどの理由から特に若者の間で人気が高いウレタンマスクも実はほとんど気休め程度の効果しかないことが分かっています。
また、ウレタンと似たような理由で人気のある布マスクもウイルスカット率が20~50%しかなく、不織布マスクとの二重マスクならともかく、単独では使い物になりません。
ですから、私はウレタンマスクや布マスクだけをした人の傍には近寄らないようにしています。
一般的な不織布マスクは布マスクと高性能マスクとの中間で、ウイルスカット率50~70%。これでもまだ安心・安全とは程遠い数字です。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56331361/picture_pc_10707ea665029b20c511895bb29247b4.jpg?width=800)
ウイルス専門家の西村秀一医師による独自調査(羽鳥慎一モーニングショー) こちらの調査では不織布マスクのウイルスカット率が高く出ている反面、ウレタンマスクはほぼゼロという結果です。
不織布マスクは基本的に静電気の帯電によってウイルス等の捕集を行っているため、呼気に含まれる水分の付着や使用時間の経過により捕集性能は大幅に低下します。
西村医師は、マスクは積算8時間で性能劣化が始まると指摘しています。
※上記の記事の1ページ目にPCR検査についてのリンク(「PCR検査せよ」と叫ぶ人に知って欲しい問題)が張られていますが、筆者はコロナ制圧のためには大規模かつ高頻度のPCR検査が不可欠と考えているので、リンク記事のようなPCR検査抑制論には賛成できません。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53878337/picture_pc_b50a15384e998043a8fab9cd99ad157a.jpg?width=800)
理研によるマスク性能調査
![マスク・フェイスールドのウイルスカット率比較](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53661300/picture_pc_dc78a4eb044827c6748d57ecb3f242db.jpg?width=800)
こちらは、日本のスパコン富岳によるシミュレーションなので、あまりあてにはなりませんが、参考までに。 特に不織布、布、ウレタンについての評価が甘いです。
コロラド博士こと牧野寛氏による日本の感染状況の分析とマスクの性能に関する記事で、非常に参考になります。 勿論、高性能マスクの正しい装着は必要条件のひとつではありますが、これだけではデルタ株の感染拡大を防ぐことはできません。牧野氏は感染を抑制していくための必要条件として、以下の対策をあげています。
1) 検査・追跡・隔離
2) 社会的距離の確保
3) 屋内の換気
4) 高性能マスクの着用
5) ワクチン接種
牧野寛氏によるこちらの著書もお勧めです。
二重マスクの効果は?
二重マスクについて日本の理研はスパコン富岳によるシミュレーション結果から、1枚の場合とカット率があまり変わらないので意味がないとしています。逆にアメリカCDCは大いに推奨していますし、ハーバード大学の研究でも不織布マスクと布マスクの二重マスクにすれば、カット率は85%に向上するとしています。
要はどちらの方を信用するかですが、私は外出時には必ず高性能マスクを二重にして出かけています。
どうしても布マイクを使いたい場合は不織布マスクの上に布マスクを重ねると、下の不織布マスクがぴったり顔にフィットして漏れを防ぐ効果も期待できます。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/53660745/picture_pc_c22b4b8a739ce2a4a1dfd07c3b46b0f2.jpg?width=800)
AFPが配信した二重マスクの効果に関する図解
ウイルスカット率が高い韓国製KF94マスクがお勧め
では、どんなマスクを選んだらよいのかという問題ですが、現在、私が使っているのは韓国製のKF94マスクです。その独特の形状から口の周りがすっぽり収まるので、正しく装着すれば不織布マスクのような横漏れ、鼻の周りやあごの下からの縦漏れはほとんどありません。布と口が接触しないので、会話する時も話しやすいです。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/64326526/picture_pc_a966626dbd9d59350aebb201b6f5e873.jpg)
漏れが少ないのと一般の不織布マスクが三層構造なのに対し、KF94マスクは四層構造なので、その分ウイルスカット率が高くなっていると思われます。
少し前までは韓国から2週間もかけて直接取り寄せるしかありませんでしたが、最近は大手のネットショップでの取扱数も増えており、数日程度で手に入るようになりました。薬局でも置いてくれるとよいのですが。
ただし、人気が出て来たので、中国製の模造品も出回り出しているので要注意です。韓国製でMSDF認証がついていれば安心です。 普通の不織布よりは多少値が張りますが、感染するリスクを考えれば安いものです。
※私は別に韓国の回し者ではありません。どこ製であれ、よいものはよいのです。
2023.1.9追記 KN95マスクも価格が下がり、手に入りやすくなってきています。こちらは、5層構造です。
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