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可燃記

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可燃ごみの日(月・木)に書くことを目指す日記。
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#振り返りnote

2024/7/29 天下一武道会で太陽と戦う

2024/7/29 天下一武道会で太陽と戦う

日本地図がどす赤い。今週はずっと最高気温が35℃近くなるらしい。げげげげ、と思いながら外に出ると、びゅー、と熱風が吹きつけてくる。げげげげ、と坂を下って、また、げげげげ、と登った。「汗びっしょり」のお手本とは私のことだろう、ぐらい濡れて帰った。

昼食に子らと3人でおにぎりを握り、卵焼きを作らせる。生トマトをずだんずだんと切って添える。ウインナーはぱりぱりに焼いた。

「午後から学校近くの公園まで

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2024/7/25 夏休みの初日に、あー、と声を出す。

2024/7/25 夏休みの初日に、あー、と声を出す。

子どもら、今日から夏休みである。とはいえ親は仕事があるので、起床時間等々特に変わらず。リビングのテレビをつけていいのは午後3時以降とし、あとはなんか適当に宿題とかやっといてよ、自分が困らない程度にさぁ、と言っておく。

昨日サッカー合宿から帰ってきたばかりの要領のいい次男は、さっさと今日の分のドリル(なんか自分でノルマを組んだらしい)を終わらせて、徒歩3分の公園にリフティングの練習をしに行くという

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2024/7/22 こんなんが、こーんなん、になる。

2024/7/22 こんなんが、こーんなん、になる。

次男がサッカー合宿へと旅立ってしまった。2泊3日の旅である。本当は明日まで学校があるんだけど、兄弟の所属するサッカーチームは複数の学校の子どもの寄せ集めであり、他の学校は先週末で夏休みに入っているため、多数派を優先して今日から夏合宿が組まれていたのだ。

次男は毎年このサッカー合宿を楽しみにしている。学校もあとは大掃除くらいなものだし早めに夏休みに入ってもよかろうと参加することにした。担任の先生も

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2024/7/18 生活と気持ちの詰まったコンクリの箱

2024/7/18 生活と気持ちの詰まったコンクリの箱

保護者会だ。でかける。

陽がさんさんと降り注いでいるのがわかっていたので、ちゃんと日傘を持って出る。我が家は学区境に建っていて、小学校までは少し遠い。おまけに坂が名物の街なので、道のりに起伏が激しく通常の倍、体力を消耗する。44歳、気をつけなければ命を取られるやもしれぬ。

てってこ坂を下りて、歩道橋を渡り、ガードレールのついた細い歩道をぐーるりと歩く。この「ぐーるり」は学校の外周を回り込むとき

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2024/7/15 子どもと大人の間に横たわるサイズのそれ

2024/7/15 子どもと大人の間に横たわるサイズのそれ

マンションの廊下をぴょんぴょこ歩く兄弟の殿を務めていたところ、彼らのスニーカーがえらいことになっているのに気がついた。仲良く揃ってかかとの底がはがれている。

こりゃいかん。買い替えてやらにゃ。

スニーカーショップは、男女、子どもでエリアが分かれている。いつものように子どものエリアであれこれ選んだが、どれもこれもサイズがない。23cmはもうキッズじゃないのかぁ。

それならば、とレディースの売り

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2024/7/11 漫画が先か現実が先か

2024/7/11 漫画が先か現実が先か

15年くらい前に一度髪を短くしてしまったら、2度と伸ばすことができない体質になってしまった。

特に襟足が伸びるのが嫌いで、首が隠れると、なんかもう、うわー!!! となってしまう。うわー!邪魔だ!絶望だ!

髪の毛というのは不思議なもので、徐々に、毎日同じスピードで伸びてるはずなのに、ある瞬間を境に急に「もっさり」する。私の襟足は、「うわー!」の瞬間に急に首を隠すほど伸びたわけではない。その前日だ

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2024/7/8 37度のとろけそうな日

2024/7/8 37度のとろけそうな日

深呼吸すると、肺がぬるい空気で満たされた。息するだけで体の内側に熱を取り込んでしまうとは恐ろしい。

出がけにアレクサに気温を尋ねたら、溌剌とした声で「37度です!」と言っていた。あいつは普段、天気予報を聞いても買い物リストの中身を聞いても「ちょっとよくわかりません」なんて小学生みたいな言い訳をするか嘘をつくか無視をするかのくせに、こんな時ばかりやけに正確な情報をよこす。気温の高さはアレクサのせい

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2024/7/4 太陽が燃えている

2024/7/4 太陽が燃えている

猛暑だ。マンションのエントランスから向こうがあまりに明るい。景色が白っぽく発光している。太陽光の鋭さに貫かれて死んでしまうかも。

そーっとエントランスのドアを押し開いて、サンダルを履いた右足だけを出してみる。どろおっと熱く重たい空気が足の甲にまとわりついて、スライムみたいだ。玩具屋に売っているやつじゃなくて、勇者の旅路に現れて、倒されると色々アイテムを落としたりするほうのスライム。あれは生き物だ

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2024/7/1 休日・ピザ・祈り

2024/7/1 休日・ピザ・祈り

先日意気揚々と洗った掃除機のフィルターであったが、全く乾かない。仕方がないので湿ったまま装着したところ、スイッチを入れると生乾き臭を放つようになってしまった。家電よ、君たちはなんて繊細なんだ。

「掃除機 フィルター 臭い」で検索をかけた。どうやら同じ思いをしている人はこの世に数えきれないほどいるようだった。フィルターは使い捨てではないが、洗い替え用にいくつも所有するのがスタンダードだということを

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2024/6/27 ぎゃりぎゃりとふわふわ

2024/6/27 ぎゃりぎゃりとふわふわ

今度はドライヤーが壊れた。

スイッチを入れると「ぎゃりきゃりぎゃり!」とおよそドライヤーから出るとは思えない音が出る。痰が絡まっているような、我修院達也が演じたカエルみたいな。髪は乾くが、音が恐ろしすぎて生きた心地がしない。なるべく風をゆるくして、だましだまし髪を乾かした。

ドライヤーはどこもかしこもつるっとしていて、外して中を掃除なんてことは想定されていないようだ。しばらくあちこちかりかり引

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2024/6/24 家電の魂

2024/6/24 家電の魂

スティックタイプの掃除機がゴミを吸ってくれない。スイッチを入れたままヘッドを持ち上げると、今吸ったものを全部撒き散らかしてしまう。

悲しい、もう寿命なのかもしれない。でも買ってそんな何年も経ってないのにな、ちゃんとヘッドも掃除してるし、ゴミだって溜め込まないようにしてるのに。途中に詰まっていた猫の毛をほじくり出したりぞうきんで拭いてやったり私なりに可愛がってたのに、と思っていたら、昨日、掃除機の

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2024/6/20 潤してこぼれて濡らすもの

2024/6/20 潤してこぼれて濡らすもの

水を飲むのが下手くそで、常に胸元を濡らしている。

口元が緩いわけではなくて、コップ(またはそれに準ずる液体を入れる容器)の傾け方が下手くそなのだ。一度にたくさん飲みたいのか、もっと早く飲みたいのかよくわからないが、いつも多めに傾けてしまう。溢れた水は鼻先を濡らしながら胸元を経由して床にこぼれ落ちる。人間は健康を維持するために水分を1日1.5Lは飲むべし、という言説に影響されてなるべく水分を摂るよ

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2024/6/17 頭のてっぺんからつま先まで

2024/6/17 頭のてっぺんからつま先まで

体の硬さがいよいよ極まっている気がして、柔軟を始めた。たまに立ち上がってぐいぐい肩を伸ばしたり、体を折り曲げたりしている。指先と地面の距離は遥か遠い。

インターネットで調べてみたり、ものの本を読んでみたりもした。どこもかしこも硬いが、まず足首が硬くしゃがめない。膝の裏が硬くて前屈が遠い。股関節が90度くらいしか開かない。股関節が硬いからといって、そこを無理に開こうとしてもだめで、実はもっと上、腰

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2024/6/14 明日がまだ何ひとつ失敗していない新しい日だと思うとうれしい。

2024/6/14 明日がまだ何ひとつ失敗していない新しい日だと思うとうれしい。

ちょっと前まで「不安になるくらい暇」とか言ってたくせに、急に忙しくなった。忙しすぎて遅くまでパソコンに張り付いていて、日記の更新を怠ってしまった。

単純にやることが多くて脇目も振らずに作業していると、段々気持ちが前のめりになって、ついでに体も前のめりになって、そのままずぶずぶ作業の世界にめり込んでしまう。イヤホンをしてるのに音が遠くなって、重たいゼリーに沈んでるみたいに身体感覚が鈍くなって、ずい

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