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2024/7/25 夏休みの初日に、あー、と声を出す。

子どもら、今日から夏休みである。とはいえ親は仕事があるので、起床時間等々特に変わらず。リビングのテレビをつけていいのは午後3時以降とし、あとはなんか適当に宿題とかやっといてよ、自分が困らない程度にさぁ、と言っておく。

昨日サッカー合宿から帰ってきたばかりの要領のいい次男は、さっさと今日の分のドリル(なんか自分でノルマを組んだらしい)を終わらせて、徒歩3分の公園にリフティングの練習をしに行くという。君は本当に私の子か? と思いつつ、送り出した。午前8時45分。

一方長男は、夏休みの宿題は置いといて、今日の塾の宿題をさっぱりやっていない、と言いながらテキストとにらめっこしている。こちらも、私の子どもの頃に比べれば、だいぶ偉い。

夏休みの宿題を本当にまともにやった覚えがない。ドリルをさりげなく1ページやらなかったり、ものすごい手抜きの絵を描いたり、うその絵日記を描いたりしていた。9月1日に全部は出さないで、しれっと3日くらいに先生の机の隙間に、さも落ちてしまったかのように差し込んだこともある。

偉そうに子どもに言えることなど実はひとつもない。まじですまないと思っている。

考えること、調べること、単純作業がバランスよく多い日。作業の短期ゴールをたくさん設けて、ずっと気になっていた「フェイクドキュメンタリーQ」をひとつずつ観る。変形ポモドーロテクニック。フリーランスの醍醐味だぜ、と少し得意な気持ちになる。

怖いは楽しい。私はホラーが好きだ。でも痛いのは嫌なのでスプラッタはだめ。内臓は見たくないけど、仄暗い気持ちやよくわからないものが視界の端っこにしっとり座っているを感じるのは好き。ノー流血、イエスお化け。

午後、ラジオを聴いていたら、竜巻注意報が出た。昨日も同じくらいの時間に急に空が暗くなって、風がびゅうびゅう吹き荒れて、洗濯物がびっくりするくらいぐるんぐるん回っていて、慌てて取り込んだのだった。さっさと取り込んで、クローゼットに入れる。除湿機をつけたら満水を知らせるアラームがぴーすか鳴いた。タンクを取り外して水を捨てに行く。ついでにあまりにもタンクが汚れていたので洗う、ついでに洗面所が水浸しだったので掃除した。

家事って、ひとつこなそうとするとそれに付随した別の業務が発生して、それをこなそうとするとまたそれに付随した別の作業が発生して、それをこなそうとするとまたそれに付随した別の作業が発生したりして…と永遠に後退りしている気持ちになることがある。

家事の連鎖と格闘していると、猫2がぎゃおぎゃお鳴きながら現れる。洗面所で鳴くときは水が欲しいんだよね、とコップに水を満たしてやっても不満げで、台所まで連れて行かれるので、カリカリを出してやる。それでも鳴き止まずついにアキレス腱の辺りを齧られたので、負けてツナ缶を出してやったらおとなしく皿に顔を突っ込んだ。

台所を片付けて洗面所に戻ると、途中で放り出した全部が転がっていて、あー、と声が出た。

本やなにかしらのコンテンツに変わって私の脳が潤います。