見出し画像

初めての発表会とママ友ランチ


うちのバブ(孫)の発表会があるって、「お母さん、来る?」って長女が誘ってくれた。
「ひと家族、2人までしか行けないんだけど」
「え、じゃ、お母さんダメじゃん」
「大丈夫、○〇くん(長女の旦那さん)はその日仕事で行けないから」


というわけで、初めての発表会に行ってきました。
とは言っても、まだ2歳、特にうちのバブは我が道を行くタイプで、周りが何をしているかなんて関係なく自分のやりたい放題。


なので長女が、
「バブはファンサ(ファンサービス)がすごいからステージから下りて近くに来てくれるらしいよ」
「あはは」
「だから私たち、コソコソ行こうな」


どうやら保育士さんから、「お母さんを見つけたらステージから下りちゃうかもです」と言われたらしい。それはそれで私たちにしてみれは面白いけど、身内以外の方にしてみたら顔をしかめられてもおかしくない。私の心配は他のお子さんまで真似してご迷惑をかけたら申し訳ないなって思って、バブに見つからず、でも可愛いとこもちゃんと見られるかどうかが勝負だなと思っていた。


発表会当日、決められた受付時刻に合わせて登園。いつもの雰囲気と違うことを察してか、ママの抱っこから離れない。やっと引き剥がして先生にバトンタッチ。その後もしばらくはギャーギャー言う声が聞こえていた。先生、ホントにご苦労様です。
クラスごとに開始時刻が分かれていて、観客も入れ替え制。前のクラスが終わり、バブたちのクラスの保護者が遊戯室に呼ばれた。長女と私は、バブに見つからないように後ろの方の席に座る。バブより小さい子たちのクラスから始まり、次はバブたち。どうやら2チームにわかれているらしい。幕が開いてバブを探すが、最初のチームにバブはいない。てことは次のチーム。


再び幕が開いてバブを探すと、いた。端っこで一人だけ先生に抱っこされていた。先生、ホントにご苦労様です。
名前を呼ばれて「はい」と返事をするのも出来ず、先生のお話に合わせてアクションすることもせず、このままずっと抱っこかと思われたが、最後の歌に合わせて踊る時になってやっと抱っこから下りた。お、動くか?と思ったが、そのまま棒立ち。でも顔は笑っている。何を見て笑っているのか分からないが、とにかくご機嫌は良さそうだ。


曲が進むに連れ、ステージ上を移動。ステージの真ん中に正面を向いて立ち、やっぱり笑顔。膝で少しリズムをとっているようだ。
と思ったら、いよいよファンサが始まった。ステージから下りてきて、前方で動画を撮影している親御さんたちのカメラの真ん前に立ち笑っている。その後は座っている親御さんたちの間を縫って観客席の後ろまでトコトコ歩いて来た。浮かれていたからか、奇跡的に私たちに気づかないまま、曲は終了。バブたちのステージもそれで終了。先生が急いでバブを迎えに来てくれ、抱っこされてステージに戻される。


他のお子さんの邪魔をしないか心配していたが、親御さんたちは皆さん同じ年齢の子どもを持つ保護者、バブが真ん前に立とうとも温かく笑って接してくださりホッとする。来年はまた少し成長した姿が見られるかな?


さてその日の午後は、私はママ友とのランチ会。もう子どもが大人になってるのでママ友っていう言い方でいいのかどうか分からないけど、要は子どもが同級生同士のお母さんたちの集まりってこと。4年ぶりぐらいかな?とにかくこのメンツ(7人)で会うのは相当久しぶりだった。

正直、私はこのチームにはそんなに親しくしているママ友がいるわけではない。2人をのぞいてはその会でしか会う機会がない人ばかり。それだけに、近況報告に花が咲く。一番盛り上がったのは、やっぱり病気自慢。いや、盛り上がったなんていうのは失礼だし、病気自慢ていうのも変な話だけど。皆の話を聞きながら、いろいろあるよねーって思って、まあ我が家もこの4年の間にはいろいろあったけれど、今は落ち着いているし、私自身に何かあったわけじゃないからまだマシなのかなって。


中には、ママ友本人が入院してたとか、メニエールで苦しんだとか、鬱になったとか。義母が施設に入ったとか、息子さんのお嫁さんが乳ガンで治療中っていう人までいて。でも何故か皆明るい。タイミング的に皆が皆、一番悪い時を超えて少し落ち着いた時期だったらしい。これが夏だったら来られなかった、という人もいた。だからベストタイミングだった。タイミングといえば、同じタイミングで3人が扇子を出して顔を仰ぎ始めた時の「お前もか」的な雰囲気は面白かった。そういうお年頃、年齢あるあるだ。

大変だった話を聞いたからと言って何をしてあげられるわけでもないけれど、こういう苦しかった話を包み隠さず話せる場があるのは良いことだなって思った。ありがたいなって思った。自分だけがついてないとか思うんじゃなくて、皆いろいろあるねってことが分かると、次にまた会う日までお互いに頑張ろうねって思える。誰かと比べたら不幸が始まるって、この前読んだ小説のセリフ。比べるんじゃなくてお互いに頑張る。頑張りすぎも良くない。出来ることを日々やりつつ、時々楽しいことを計画する。
この先も、親の介護や孫のお世話で、私たちはまだまだ忙しい。家族に頼りにされるってことは元気でいる必要があって、元気でいるには楽しいことを考えて幸せを感じる物質ホルモンを沢山出さなきゃね。

それならば誰も不幸じゃない。

私たちは次の約束をして解散した。


この記事が参加している募集

イベントレポ

子どもの成長記録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?