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母の日が近づいている


私が家族から何かしらプレゼントをもらえるとしたらチャンスは年3回。誕生日とクリスマスと、母の日だ。「何か欲しい物、ある?」と聞かれるが、あらためてそう言われると特に欲しい物が見当たらないのが常。例えばバッグが欲しいと言えば、どんなバッグなのか具体的に伝える必要がある。色は?大きさは?素材は?ハンドバッグなのかショルダーバッグなのかぐらいは直ぐに言えても、他の条件を具体的に言うのはなかなか難しい。服や靴のようにサイズがある物も、頼んで買って来てもらうのはやっぱり難しい。たまたま買い物に行った時にたまたま出会って気に入った物を“それ用”に買ってもらうのが一番手っ取り早い。


そろそろ母の日が近づいている。GW明けたら直ぐにやって来る。次女があのセリフを言う。「何か欲しい物、ある?」今年は「ある。」と答えた。しかも具体的に“これ”というのが決まっていた。本だ。


今観ているドラマ、『生きるとか死ぬとか父親とか』の原作は、ジェーン・スー氏のエッセイ本だ。ドラマ内で、主人公がパーソナリティを務めるラジオ番組のシーンが毎回登場する。そして送られてくる視聴者のお悩みに対する、主人公の答がとにかくお腹に落ちる。共感出来すぎて泣くほど、的確且つ優しい。ジェーン・スー氏のラジオを聴いたことは無いが、絶対面白いと思う。(ドラマの主題歌、ヒグチアイさんの『縁』もめちゃくちゃ良い。軽やかで前向きで元気になれる。ドラマと共におすすめしたい。)


ここでだ。ドラマの原作が小説ではなくエッセイというところにとても興味を持った。私も恥ずかしながら“エッセイ”などとハッシュタグを付けてnoteに記事を書いているのだが、ドラマになるようなエッセイという物が全く想像出来なかった。どんなふうなエッセイを書いたら、ドラマの原作になるのだろう。ドラマの原作になるエッセイって、どんな感じなんだろう。
その謎を解くには、原作エッセイを読むしか無い。
私が娘に頼んだ本は、ジェーン・スー氏のエッセイ本だった。自分が書くnoteの記事のスキルアップになれば良し、そうはならなくても多分絶対面白いであろうジェーン・スー氏の本を読めるだけでも良し。感想文記事を書けたら尚良し。私にとっては良い事ばかり。


そして娘にとっても、私の欲しい物が具体的なのは、母へのプレゼントを悩まずに済むのだからありがたいだろうと想像する。


そんなわけで、今年の母の日は私の欲しい物が届く。



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