短編📕本当は、ずっと泣きたい
私は思い出していた。
すると、
「ねぇ、いつまで思い出と過ごしているの?」
と「心」が話しかけて来た。
「え?」と何かを探すように周りを見た私は
自分の脈が早くなっているのか分かった。
「もうすぐだね、泣きながらアパートに一人帰った記念日。ドラマのように」
心が自分に話かけている事に気付いた。
「うん、覚えているよ」と自分の心に呟いた。
「あの日はきっと、一生忘れたくないし、忘れられないかな」すると、
「ずっとずっと、治らない傷があるんだけど。治す気はないの?ずっと傷跡をつけ