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「人文サロン プレリュード」

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特定の分野の書籍や知見から、一つのテーマについて語り合うサロン「プレリュード」のための私的なレジュメです。書き散らし注意。 毎回テーマは違います。主に人文書や学術書を参考図書とし… もっと読む
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記事一覧

「中井久夫ゆる読会」について

みすず書房より刊行中の「中井久夫集」全11巻の読破を目指す読書会です。 月2回、19:30〜22:30…

三津凛
1年前
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「天才の病理と創造」

「中井久夫集Ⅰ 働く患者」より、「ポーの庭園」「数学嫌いだった天才数学者-ラッセルとウィ…

三津凛
1年前
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「中井久夫集Ⅰ 働く患者」「現代における生きがい」「サラリーマン労働」の精読を終…

先日の「中井久夫研究会」において、「現代における生きがい」「サラリーマン労働」の精読を終…

三津凛
2年前
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「現代社会に生きること」精読終了にて……

「中井久夫研究会」にて、「中井久夫集Ⅰ 働く患者」より、「現代社会に生きること」の朗読を…

三津凛
2年前
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日本社会と現代的人間について

「中井久夫集1」を読了した。通読して思うことは、日本社会、あるいは時代といったものにある…

三津凛
2年前
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試論:「精神疾患とはアンチテーゼである」

中井久夫の「精神科治療の覚書」をテキストに、第2回人文サロンβを行った。今回は「精神科治…

三津凛
2年前

覆いの中の社会/中井久夫「精神科治療の覚書」より

中井久夫の著書に、「精神科治療の覚書」というものがある。その冒頭に、「精神病院とダムの話」という項があり、これがとても興味深い。簡潔に言うと、精神科医療(病院)と地域社会との共生について投げかけたものである。精神科医療において、今なお大きな課題とは社会的入院患者の問題である。社会的入院とは退院可能な状態であるにも関わらず、本人の受け入れ先や保護者がいないために長期的入院をせざるを得ない状態のことをいう。これは国際的にみても日本における精神科医療の悪しき特色であるといわれて久し

試論:余白、中間領域としての「世」

第1回の人文サロンβを終えた。参考図書は中井久夫の「世に棲む患者」「精神科医がものを書く…

三津凛
2年前
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再読、中井久夫「世に棲む患者」「精神科医がものを書くとき」

中井久夫を再読した。彼の著作を初めて読んだのは大学生の時だったと記憶している。統合失調症…

三津凛
2年前
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非常民の構造と日本社会 (人文サロンβ:感想)

今回は差別とその社会構造をテーマに語り合いました。民俗学における非常民をキーワードとして…

三津凛
2年前
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差別の構造について

差別というものを考える時、「では差別とはなんなのか」という問いに答えることは案外難しい。…

三津凛
2年前