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男友達と付き合って結婚した話

こんばんは、みつまめです。
先日、フォロワーのあざらしらしらしさんが恋愛に関するつぶやきを投稿されていました。

そのつぶやきをきっかけに当時を振り返っていたのですが、
若い頃の私は結構イタタ…だったけど、色々あったからこそ自分にとって良い選択ができたのかもしれない、という事に気付きました。

今は2人の子どもを授かり、当然恋愛の「れ」の字もない生活を送っていますが。
こんな考え方もあるんだよー、と恋愛に悩んでいる方に向けて、少し昔話をしてみたいと思います。

お馴染みさんな皆様、いつもとはちょっと毛色が違う話ですが、もしよろしければお付き合いください。



・恋愛体質だった学生時代前半

実は昔、結構な恋愛体質でした。
2000年代前半くらいに大学生になった私。
大学生に入学した頃からそれなりに弾けまして(笑)
年上社会人が好物、ワンナイト上等、場合によっては二股、三股…な感じでした。

見た目の話で言うと、私は決して美人でも可愛くもなく「なんか強そう」な感じです。笑
年齢(ハタチ前)と女子大生というブランドだけで上手いこと行っていました。
ちなみに清楚で童顔な見た目だった私の友人が、たぶん私以上に、学部一くらい弾けてました。
割と歴史あるお嬢様女子大だったのですが…。
若さって、女って、怖いですね。笑

今思うと当時は、恋愛という行為自体に依存していたように思います。
高校生の頃までは全くモテなかったので、女として私にも何かしらの価値があるというのが分かり、嬉しかったのかもしれません。

この頃は「恋愛モードの私」になりきり、ゲームを攻略するように男性を攻略して楽しんでいる感じでした。


・初めて素の私を好きになってくれた人

恋愛で弾けていた時期、中学時代の同級生と再会しました。
在学当時は特に仲が良いという訳ではなかったですが、同窓会で再会し、音楽の趣味が合うことが分かり意気投合。
割とすぐお付き合いする事になりました。

私が好きだったのは結構マニアックなバンドで、あまり「女の子っぽくない」趣味でもあったので、今まで恋愛関係になる人に自分の趣味の話を詳しくしたことはありませんでした。

素の自分を出せて、それを好きになってくれた初めての人。
大学卒業したら彼と結婚したいと思うくらい夢中になり、それを周囲に公言してしまうくらいには好きでした。(うーん、若い。痛い。)

お付き合いを始めてしばらくしてから、彼の仕事が忙しくなり、塞ぎこむような事が増えてきました。
弾けていた時期に「会社員の男性」という生態を学んだつもりになっていた私は、自主的に距離を置くようにしてしまいました。

本当は会いたいのに、会いたいと伝えることもせず。
忙しい彼に会いたいというのは甘えだ。
大好きな彼の負担になる、と考えていました。
今まで恋愛モードの私でしか恋愛をしてこなかったので、素の自分での寂しい、甘えたい、という気持ちの伝え方が良く分かりませんでした。

私は寂しい気持ちを誤魔化すように、講義やバイトに打ち込むようにしました。
そうしたら彼は、メールの返信が途切れがちになり、電話にも出なくなってしまいました。

彼は彼で、私の気持ちが離れてしまったと思ったようでした。
また、家庭の事情で人より早く社会人になったという背景が彼にはあり、同い年なのに学生で、好きなことに打ち込んでいる私の姿に苦しくなってしまった面もあったようです。

結局連絡が途切れがちな状況に耐えきれなくなった私が「ハッキリしたいから会って欲しい」とお願いし、正式に彼にフラれる事になりました。


・元彼に似た男性と付き合う

私は社会人になり、しばらく恋愛とは縁遠い生活を送りました。
途中会社の先輩を好きになったり、良い感じになりかけた人がいたりもしたのですが、結局お付き合いするような流れにならず。

そんな中、営業職だった私は、取引先で元彼にそっくりな人と出会います。
面差しや声。話し方。驚くほど似ていました。
趣味は元彼とは違いましたが、どこか感性も似ていました。
完全に好きになってしまった私は、会社の先輩を通じて連絡先を交換するきっかけをつくって貰い、何度かデートをした後にお付き合いする事に。

ところが、いざお付き合いすると何かしっくり来ない。
お付き合いする前は、あんなに好きだったのに。
結局私は元彼をずっと引きずっていて、目の前の彼を通じて元彼の面影を探していました。
もちろん元彼と目の前の彼は、似ていても違う人。
同じ筈がないのです。

彼も、何となく盛り上がらない関係に、しっくり来ない感じがあったのでしょう。
私が彼を見ていない事に、気づいていたのかもしれません。
次第にメールの返信が遅れるようになり、電話にも出なくなってしまいました。

元彼と同じような距離の取り方をされた私は、元彼もこの人も、結局私から離れてしまうんだ、と哀しくなりました。

彼と疎遠になってきた頃、一時期好きだった会社の先輩と、関係をはっきりさせないまま身体の関係を持つようになりました。
私の事をずっと可愛いと思っていた、と先輩は言ってくれました。
でも先輩も結局、本当の私を見てくれているわけではなく、職場の後輩である私を好きになってくれただけ。
でも彼ともうまく行かない寂しさから、私に好意がある人を手放したくないと思ってしまいました。

素の自分を好きになってくれた元彼は離れていってしまった。
きっと本当の私なんか、誰も好きになってくれない。

元彼に似た彼との終わりをはっきりさせないままで、曖昧な関係の先輩と時々身体を重ねて、ますます苦しくなる、そんな事を繰り返していました。



・バイト仲間と再会する

元彼そっくりな彼と付き合い始めた頃、学生時代のバイト仲間と再会しました。
学生時代最後のバイト先は、同じシフトに入るメンバー全体で仲が良く、メンバーでたまに集まって遊ぶ仲でした。

バイト仲間の彼と私は個人的に親しかった訳ではなく、バイト卒業してから再会するまで、お互いの連絡先は知りませんでした。

再会した当時、彼は社会人1年目。
営業として現場に出始めたばかりで、色々と仕事で悩んでいました。
業界は違うけど同じ営業職だった私は、彼と仕事の話で盛り上がり、連絡先を交換する流れに。

音楽の趣味などが合うことは、バイト時代から知っていました。
好きなバンドやライブの話をしたり、オススメの曲を紹介し合ったり。
たまにバイト時代の昔話をしたり。
純粋な男友達として、たまに食事に行ったりしていました。


・男友達に告白される

バイト仲間から男友達へと昇格(?)した彼と、恋愛観や結婚観の話はしましたが、具体的な恋愛の話はした事がありませんでした。
全然上手くいかない恋愛については、考えたくなかったんだと思います。
男友達といる時は、趣味の話や仕事の話、学生時代の話、楽しい話だけをしたかった。

彼は面白くて良い人だと思っていたので、割と本気で私の友達を紹介しようとしていました。

そしたら突然、私の事が好きだから、付き合って欲しいと告白されました。
とにかくビックリしました。
男友達からの好意には全く気付いていませんでした。

本当の私なんか、誰も好きになってくれない。
そう考えていたので、完全に素の自分を見せていた男友達が私に恋愛感情を持つなんて、思い付きもしなかったのだと思います。


・たどり着いた答え

男友達には少し考える時間が欲しいとお願いし、今までの自分と、これからの事を考えました。

この人と一緒にいると気が楽。安心する。
面白いし、いい人だし、人として好きだと思う。

ただ、恋人として好きになれるかどうかが分からない。
元彼の事を引きずったままで付き合うなんて、彼にも悪い気がする。
恋愛がうまく行かない私なんかと付き合って、本当に彼は幸せになれるのか。
もっと性格が良くて可愛い子と付き合った方が良いんじゃないのか。

さんざん悩んだ私の出した結論は

男友達を恋人として好きになるかどうかなんて、付き合ってみないと分からない
私を選んだ彼が幸せなのかどうかは彼が決めることなんだから、私はただ自然に、自分の気持ちに従おう

でした。

彼にはまだ元彼を引きずっている事を伝え、
今はまだ恋人として好きになれるか分からないけど、こんな私で良ければ付き合って欲しい

と伝えました。
(まだ正式に別れていない元彼似の彼や、セフレ状態の先輩の存在は伏せつつ…笑)


・恋愛感情を手放すと決めた

彼と付き合い始めても、私の中で彼は「男友達」のままでした。
もちろん恋人になってから身体も重ねてはいましたが、彼は「恋愛をする相手」になることはありませんでした。

友達から恋人に関係の名前は変化したけど、ただそれだけのこと。
恋人になったからって相手の中身が変わるわけではないし、私もなにかを変える必要はないと思ったのです。

それに私は「恋愛」になるときっとうまく行かない。
ハラハラドキドキするのは楽しいけど、その事に疲れていたし、駆け引きをする自分も嫌になっていました。

彼は信頼できる人だと既に分かっていたので、何かを試したり、仕掛けたりするような行動は全く必要ありませんでした。
ドキドキしない事にたまに物足りなさを感じたりもしましたが、次第にその事自体どうでも良くなりました。
別に彼にドキドキしなくたって彼を嫌いにはならないし、何も飾らない自然な私を好きだと言ってくれるし、これが私の答えなんだと思えました。

彼の感情や選択は彼のものだし、私の感情や選択は私のもの。
彼は自然とそんな事を思わせてくれる人でした。

以前の自分が「恋愛感情」だと思っていたものを、私は彼と付き合うことで自然に手放し、自由になりました

25歳にして恋愛を手放すと決めてしまったのは、ずいぶん思い切ったことをしたと思います。
でも、そこで恋愛から解放されたことで私は素の、自然体の自分を認めてあげられました。

その後彼は男友達から私の夫になりました。
夫婦にありがちな問題、特に子育てに関するあれこれは一通り経験しましたが、それでも何だかんだ今も仲良くやっています。


ちなみに、夫は私にきちんと恋愛感情を持っていて、それなりにドキドキしたりしていたようです。
その為、この話を夫にしたことはありません。
知ったら、やっぱりショックかな?ショックだろうな。笑


・あんなに好きだった元彼を今どう思うか

夫と付き合い始めた時点で、あんなに好きだった元彼を思い出すことはなくなりました。
連絡先も、結婚すると決めたあたりで消してしまいました。

今回久々に思い出してみたけど、「結構イケメンだったよなぁ…」程度の薄い記憶しかなくて自分にびっくりしてしまいました。
元彼は顔も好みだったんですよね。笑

地元を離れて独り暮らしをしている事、悩んでいた前の会社は辞めて、前からチャレンジしてみたかった仕事に就いたらしい事は、風の噂に聞きました。

今どこかで幸せに暮らしていたらいいなぁと思います。


*****
続編も書きました。
結婚9年目の現在の様子、よろしければご覧ください。


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