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翠月瞳自主企画vol.2.3『たぶん、夢の中でパーティーなんかして』上演に際して

この作品で初めて、「声をあげる」ことに挑戦しました。これまでは、社会の中で生きづらいなら身の回りを丁寧により良くしていけばよいと考えていましたが、思っていたより事態は急を要するのかもしれないと思ったからです。

現代社会に生きる者として、どのような見解を持って私は生きればよいのか。そしてそれを、どうやって作品にするのか。そもそも、するべきなのか。

始めてみた小さな抵抗。私の小さすぎる声。もはや、真実はわからず、私にはあの国も、その国も、どこかで誰もが泣いているように聞こえる。誰の味方をしたらいいのか、そう考えているうちにそばで私の知る人が泣いていて。誰を守ればいいのか、そう考えているうちに歴史が進行していて。


あまりに横暴な話ですが、何もかも全部ひっくるめて、平和を願いたいと思ったのがこの創作の始まりでした。


誤解を生む表現や、私の思想に偏りがあると思われるような表現、直接的な表現も、なるべく客観的に見つめながら、今回は挑戦しました。


私が今出せる答えを、皆様はどのように感じるのでしょうか。


翠月瞳自主企画は、私の、みんなの、宛先を作る企画です。

居場所ではなく「宛先」なのは、やむを得ず抱える今の問題をどうにか昇華する術を一緒に考えたいからです。そしてそれが作品になって様々な人の元へ飛んでいくことで、少しでもその問題が解決する未来や世界を創りたいからです。


言葉にして伝えるのは、なんと果てしなく頼りない作業なのでしょう。どうか、見守っていてください。


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