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Seventeen's Summer 17歳の最終楽章Ⅱ 第15話

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「いやー待てよ、俺はいいけど…」

「いいわけないでしょ、バッカじゃないの」

ケンシの頭をヒメナが後ろから叩いた。

それを見たお母さんがコーヒーを吹き出していた。

片付けがすむとユウキたちは海岸に花火をしに行くことにした。

「お母さんたちはもう寝てるからねー、早めに帰ってくるんだよ」

「はーい」

お母さんの声にケンシがまるであしらうように返事をする。

昼の青さが嘘のように夜の海は真っ黒だ。足を入れると吸い込まれてどこかに連れていかれそうな恐怖を感じる。

「怖いな、絶対に海には入るなよ」

海を眺めている優里とヒメナにケンシが声をかける。

「じゃあ始めようぜ」

ユウキが花火の袋の封を切る。

「わあ、こんな花火いつぶりだろう」

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