Seventeen's Summer 17歳の最終楽章Ⅱ 第16話
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話している間に最後の花火の火が消えて、寂しく煙が風に流されていた。
「ただいま」
ジュースを買いに行っていたケンシたちが帰ってきた。
「お、ユウキ、話は終わったか」
ケンシが笑いながら話しかける。
「余計なお世話だよ」
「まあそんなに強がりなさんな、さて今日は何の日でしょう」
「えー、何の日だろう」
言いながら優里が空を見上げる。
「何の日でもないだろ、どうせ」
6月23日という日には何の縁もない、どうせケンシがふざけてるんだろう。
「何言ってんだよ、ユウキにとても関係のある日だよ」
目を細めたケンシが一回り大きくなった気がする。
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