LAST MONTH Episode5
<今回の主人公について>
2023年入社。工学部、情報通信工学科を卒業。
入社後、SEG本部(ITエンジニア)として大阪に配属。
穏やかな性格に、広い懐を持つ彼は同期から「部長」「ブチョー」と呼ばれている。カラオケでは同期が彼に向けてラブソングを歌うなど、非常に愛されるキャラである。
【煩悶】悩んだ先で気付いた、大切なこと
僕はこの春、ミツイワ株式会社にエンジニア職として入社した新社会人だ。出身は宮城だが、入社後の配属先は大阪と、自分が育ってきた環境とは大きく離れた場所で働くこととなる。
3月、学生生活最後の一か月は卒業研究、友人との旅行や飲み会、引っ越しなど、楽しいことも、悲しい別れもと、様々な経験をした。4月から初めての社会人となり、入社してから今日までの5日間は、不安と希望が入り混じった濃い時間を過ごした。
この記事では、入社前の1か月に起きた印象的な出来事と、入社後の5日間についての感情を書いていく。
まずは入社前の1か月に起きた印象深い出来事を挙げよう。
1つ目が、卒業研究最後の締めくくりである学会発表だ。大学の研究室には3年生の後期から所属し、1年半色々なことを行ってきた。正直に言って研究は、きつかった。
4年生の4月ごろから卒業研究がスタートしたが、就活と並行して行っていた為、心身ともに疲弊していた。最初はテーマ決めから始めたのだが、自分は何をしたいのかがはっきり定まっておらず、先生に面談で何度も指導していただく度に自己嫌悪に陥っていた。
そんな中、昨年自分がとある組織から感謝状を頂いたことを思い出した。研究室ではその件に関する研究を積極的に行っていたことから、その活動で使用するアプリ開発の引継ぎを研究テーマとすることにした。それからは自分のペースでなんとか研究を進めていた。
しかし自分の中で不安はあった。一つに周りのメンバーが自分と比べて優秀すぎるということ。そして、もう一つが「研究内容」と「会社で行う業務の方向性」が合っていないことである。
自分はアプリ開発を行っていたが、会社ではインフラ構築を主とする業務を行う予定だった為「自分はネットワークの知識をつけなくて大丈夫なのか」、「周りがこんなに難しいことに挑戦している中で、自分は何をしているのか」と日々感じていた。そのようなことを思い続け、3月の上旬に福島県での若手研究者発表会を迎えた。
発表会はポスター発表であり、色々な人が私の研究を見てくださった。この日私は、「色々指摘されるだろう。」と思っており憂鬱だったが、多くの人が研究内容やプレゼンの仕方等を褒めてくださったのである。この出来事は自分にとって大きな励ましとなった。約一年間の卒業研究は間違っていなかったということを知り、何かに向かって諦めずに最後まで取り組むことの大切さに気づくことができたのだ。
印象深い出来事の2つ目は、友人との卒業旅行である。3月の中旬に昔からの友人4人で山梨の富士急へ行った。4人のうち1人は福島にいる友人であったので、その友達と合流する為に、新幹線で福島へ、合流後はレンタカーを借りて山梨へ向かった。好きな音楽を流しながら、車の中では富士急について、旅館について話をした。そして過去の4人での思い出話もしながら山梨まで向かった。山梨までは4時間ほどで到着した。長い道のりだと思っていたが、よっぽど楽しかったのだろうか。あっという間についてしまった。旅程としては一日目に旅館、二日目に富士急である。旅館に到着した時、私たちは本当に驚き、感動した。そこには神秘的な富士山が広がっていたのである。下の画像が富士山を背景に撮影した友達との写真である。
2日目は富士急ハイランドに行きアトラクションの恐怖におびえながら最後の旅行を楽しんだ。
この1か月を振り返り、自分は本当に恵まれていたことを再認識した。実家に行けば23年間大切にしてくれた家族がいること、そして地元に行けば一生続く友人がいることに感謝したいと感じた。
最後に、入社後の5日間、つまりここ数日間の心境ついて話す。研修では多くのことを学ばせていただいた。「学び続けることが大事」ということ、「エンジニアとして幅広く学ぶ必要がある」という2つのお話しが特に印象に残っている。「IT業界は常に変化し続ける業界であり、それに対応する為には今の自分に満足せず常に成長を続けることが大切だ」という言葉を聞いて、自分が入社式で話した目標と一致していたことから、私はエンジニアとして頑張ることを改めて決意した。