見出し画像

感想を求めて三千里

 感想が、欲しい。

 
この言葉は、創作する人のコミュニティの間で「自分の作品の感想を誰かから聞きたい」という意味でよく耳にするが、今回このnoteで筆者が言いたいのはそのことではない。あとそもそもこの記事は初投稿のテストのつもりで書いているので、内容はあまり期待しないでほしい。「興味ねぇわ!」と思った方は速やかにブラウザバックだ。さようなら。また会う日まで。でもちょっと読んでってくれたら嬉しいな(チラッ



 
小説でもいい。漫画でもいい。絵でもいいし音楽でもいい。
 そのコンテンツにどっぷりハマり、何が何やら分からない謎のエネルギーが身体の内側から湧き上がってきてしまい(筆者はオタクなので多くの場合それは”萌え”と呼ばれる感情なのだが)、そこらじゅうを走り回って発散してもまだ収まらないような感動を持て余し、思考がそれに支配されてもうどうしていいのか分からない時。
 大衆の中で生きる悲しき現代人は、ひとまずSNSを開く。検索バーに作品名を入れて実行ボタンをタップ。はやく、はやく他人の感想が見たい。あのキャラのこと、ここのシーンの解釈、この演出のエモさ、語るべきことは山ほどあるのだ。きっと何百人もの人があの作品へのクソデカ重感情を乗せた感想を残してくれているは———————

感想少ねェ~~~~~!!!


 これも一つの悲劇である。わりとあるあるな。
 それでも必死に感想を探す。そう、無いことはないのだ。例えば一般文芸の、普通に人気作家の作品とか。それこそいくらでも質の高い書評が見つかるじゃないか。音楽だって、いい紹介文がたくさんあるじゃないか。
 それはそうなのだ。ありがたい。

でも萌え語りが足りない。

ただテンションが高いだけの(私と同じくらいに)頭が悪めな感想が見当たらない。

 みんな頭がいい文章なのである。それはいいのである。
 ただ、カミュの『ペスト』で「リウーってなんかちょいちょいボンヤリしててかわいい時ない?」とか遠藤周作の『侍』で「田中太郎左衛門おじいちゃん頑固な不憫キャラで好き~~~!(なお物語的に不謹慎)」とかいう感想を読みたくても見かけることはまれなのだ。いやあったらゴメン。誰か読ませて。お願い。
 レディー・ガガの「telephone」を英語力皆無な状態で好きになったばっかりに、最初「めちゃくちゃ忙しい人が『めっちゃ忙しいわ~』って愚痴言ってるだけの曲とか、ロックでかっこいい……!」とか思ってたことなんて(知ってる人はサビの「I'm busy」を中学生の私が露骨に直訳したことが分かるだろう)、誰も書いてくれないのである。いやゴメン誰か書いてるかも。あったら読ませて。お願い。

 そして思うのである。
 私のように「頭の悪いハイテンションな感想」に飢えて、SNSの砂漠をうろついている人は他にもいるのだろうと。
 そのように「他人の感想」というオアシスを求めて彷徨う人たちは、どうせnoteでも検索しまくるのだろうと(私もした)。

 だったら、私がまず感想を残しておいてあげなくては。
 そんなこの世で一二を争う勢いで意味のない利他精神にもとづき、noteを始めてみました。こんなの書いてる暇があったら募金しろ。ていうかお試しなのに長くなりすぎた。途中で小見出しと大見出しの使い方を練習してるの気付かれました?

 まあいいや。
 こんな感じで、適当な時に適当に選んだ好きな本とか音楽とかの感想を語っていくと思います。
 「この作品、私も好き……!」という人がいらっしゃいましたら、萌え語りを送ってくれると助かります。私が。

 よろしくお願いします。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?