私が出張をする時、娘におくるもの:愛する人へ贈る手紙を公開|エッセイ
冷たい。と思われるかもしれない。
それでも私は仕事を選んでしまうときがある。
仕事が生きがいで、人生でやりたいことの大きな部分なのだ。
今月は出張が1つ入った。
小学生の娘は心中穏やかにはならないだろう。
家に残してゆく娘にできることはなんだろうか。
そこでおもいついたのが宝探しゲームだ。
家の中にちょっとしたプレゼントと愛のこもったメッセージを隠しておく。
出張前日に、隠したプレゼントの場所のヒントを書いた手紙を渡し、私が旅立った日の夜に読んでもらうのだ。
3日行くなら3日ぶん。
今回は3日分のヒントと、プレゼントに添える手紙をここに記しておこうとおもう。
1日目のヒント
ぴろぴろちゃん、ぴろんぬちゃん、はふざけた時に呼ぶ最近のあだなである。
あだなはその時々気分で変えて呼ぶが、娘は返事をしてくれない。なせなら本名はぴろぴろちゃんと似ても似つかない名前だからだ。
宝物はゴミ箱の下に貼りつけよう。
1日目のプレゼントに添える手紙
「しっこ」=おしっこ
「しゃか」=はみがき(シャカシャカするから)
〇〇人間=なんとかマンみたいなニュアンスで使う。
1日目のたからものは、シールにしよう。アイドルにハマっているので星野アイのシールを探してみよう
2日目のヒント
洗面台にお風呂で遊ぶ時のおもちゃを入れている引き出しがあるのでそこに隠そうと思う。
前はお風呂遊びが大好きで、1時間以上お風呂に入っておもちゃで遊び続けていたけれどそんなこともなくなった。
お風呂のおもちゃも、そろそろ片づけ時なのかもしれない。
2日目のプレゼントに添える手紙
引き出しはけっこう大きいので、大好きな知育菓子をいれておく。
最近は一人で作れるようになったのでよいだろう。一緒に作るのはニガテだった。
おしりちゃんもよく呼ぶあだ名だ。
3日目のヒント
玄関の靴箱に、娘が触れることは少ないのでそこに隠す。
〇〇ぴろ、もよく呼んでるあだなだな。脳内にギャルがいるのか?
3日目のプレゼントに添える手紙
最終日には、色が変わるペンとか、においがついてるペンとかそうゆうものにしよう。女の子はペンが好き。わたしもすき。
愛する人へ送る手紙を公開するのは思ったよりはずかしい
娘に贈る本当の手紙をかいてみたので、思ったより自分の本性が出てきて面映ゆい。
イチャイチャしたい派の私は、クールな娘にスキスキ!!!と攻撃を仕掛けて、1つくらいは、なんとか受け取ってもらう、といった感じで生活している。
これですこし安心して家を出られる。
結局、私が私のためにしていることなのだろう。
それで娘がすこしでも楽しい思いをしてくれたらもっとうれしい。
【あとがき】
先日娘が小さい頃の写真を見ていると、色々な所へ毎日のように出かけている様子が写っていた。
それは近くにあった動物園だったり、近所でやっていたお祭りだったりと、特別な場所ではなかったのだけど、そんなことはすっかり忘れていたのだ。
でもこうして写真としてあることで、私の人生の一部が色鮮やかに蘇ってきたし、それを見ていた娘も自分がとても大切にされてきたこと、とても楽しい経験をしてきたことを知った。
今日のこのエッセイもいつか娘が大きくなった時、私はこんなこんな気持ちで、こんな遊びをしていたんだよ、と伝えられるものになったらいいなと思う。
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