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今回は、全国のPOB会員(平均年齢48.3歳)に、「年末年始の過ごし方に関するアンケート」を2022年12月2日~12月3日に実施しました。

年末年始と言えば、年越しそばやおせちを用意される方も多いのではないでしょうか。年越しそばにのせるもの、好きなおせちの具などを調査いたしました。

年越しそば 毎年食べる?

まずは、会員の皆さんが年越しそばは毎年食べるか尋ねたところ、「毎年食べる(54.8%)」となり、半数以上となりました。「だいたい食べる」と合わせると、8割以上の人が年越しそばを食べていることがわかりました。

<年越しそばは毎年食べますか?>
毎年食べる               :54.8%
だいたい食べている(食べない年もある) :26.8%
だいたい食べていない(食べる年もある) :9.6%
年越しそばは食べない         :8.8%

年越しそば 何を入れる?

海老天(42.2%)が最も高い

年越しそばに何を入れるか尋ねたところ、最も高いのは「海老天(42.2%)」、次に「ねぎ(37.1%)」、「かき揚げ・天ぷら(33.7%)」の順となりました。
[図表1] で回答者の居住地域別にみると、九州は「かき揚げ・天ぷら」はあまり馴染みがない代わりに「天かす・揚げ玉」の回答率が高いことがわかります。「かまぼこ」は中国・四国地方以西、「鶏肉」は北海道・東北地方、「油揚げ」は東海から中国・四国、「にしん」は近畿地方、「大根おろし」は北陸・信越地方での支持が高く、地域の特色が良くあらわれていました。

「せり汁の中に温かい蕎麦を入れて食べます。(40代女性/北海道・東北地方)」
「夕食に毎年海老天をいれて贅沢をしています。(30代男性/関東地方)」
「紅白を観ながら終わる頃に毎年食べてます。(40代女性/関東地方)」
「 近くの神社でふるまいがあって、毎年、年越し蕎麦をよばれます。かまぼことネギが入って、美味しいです(60代女性/中部地方)」
「年越しがくる少し前に実家で皆んなで食べます。海老天、にしん、薄揚げから皆んなで好きな物を選んでのせて食べるのが恒例です。 (30代女性/近畿地方)」
「うどん県は年越しうどん、年明けうどん、とかありますが。海老天ぷら二本入れた、年越しそばを家族で食べます。(50代女性/中国・四国地方)」
「そばよりもうどん派なので年越しも年越しそばではなく年越しうどんです。毎年恒例で、決まったうどん屋さんで持ち帰りし、父と母は蕎麦私はうどんで年越しをします。持ち帰りに付いてくるネギと揚げ玉だけでは足りないので、ネギを別に刻み正月用の蒲鉾を足して食べてます。 (50代男性/九州・沖縄地方)」

また、皆さんは年越しそばはどのタイミングで食べますか。アンケートを取ると、「大晦日の夕食(57.9%)」、「大晦日の年越し直前(29.8%)」、「大晦日の日中(7.4%)」の順に多い結果でした。

おせち料理は毎年食べる?

「おせち料理」についてもアンケートを取得しました。毎年食べるか尋ねたところ、下記のような結果となりました。「毎年たべる」は全体の約4割程度、「だいたい食べている」と合わせて「食べる」派はおおよそ6割程度となりました。

<おせち料理は毎年食べますか?>
毎年食べる                :43.8%
だいたい食べている(食べない年もある) :20.5%
だいたい食べていない(食べる年もある) :13.2%
おせち料理は食べない         :22.5%

おせちはつくる?買う?

次におせちはどのように用意するか聞くと、購入したものと組み合わせている人も合わせると「自宅でつくる(48.6%)」が約半数となり、「購入する(27.1%)」を上回りました。

<おせち料理はどのように用意していますか?>
すべて自宅でつくる            :7.2%
購入したものと組み合わせて自宅でつくる  :41.4%
購入する(自宅ではつくらない)        :27.4%
おせち料理は食べない           :24.0%

おせちの用意はどこで?

「自宅で作る」・「購入する」どちらも「スーパー・生協」で用意

「自宅でつくる(購入したものと組み合わせて自宅でつくる)」、「つくらず購入する」のどちらも、おせちは「スーパー・生協」で用意しているとの回答が多い結果となりました。

「自宅でつくる」は、「スーパー・生協(75.8%)」の次に、「百貨店(12.6%)」、「すべて自宅でつくる(9.8%)」と続きました。「つくらず購入する」は、「スーパー・生協(60.6%)」の次に、「オンラインショップ(22.0%)」、「百貨店(9.9%)」となりました。

■自宅でつくる(購入したものと組み合わせて自宅でつくる)
「三日間かけて作る(40代女性)」
「親の手づくりですべて用意する(30代男性)」
「蒲鉾や伊達巻きなどは買って並べる(20代女性)」
「生協でセットになったのを買って盛り付ける(40代女性)」
「栗きんとんなど手間のかかるものは購入し、煮物、田作りなどは自宅で作っています。(40代女性)」
「かまぼこ、伊達巻、等は、スーバーで買いますが、松前漬けや、なますや、黒豆煮などは、手作りしてます。(50代女性)」
「簡単な物は親が手作りで作り、スーパーで必要な物は出来合いを購入している。(30代男性) 」
「百貨店で一部購入し、他は自宅でつくる(50代男性)」

■つくらず購入する
「両親がふるさと納税でとったおせちをみんなで食べる。手作りすることはほとんどない。(30代女性)」
「百貨店での美味しそうなおせちを選んで購入します(40代男性)」
「お雑煮は自分で用意して、おせちはデパートのを購入して一緒に食べる(50代女性)」
「実家に帰省して、近くの日本料理店の仕出し(50代男性)」
「毎年、12/30か12/31にいつものスーパーに行って購入。量が多いと食べきれないので、少量の詰め合わせを購入。(60代女性)」

好きなおせちの具

「栗きんとん(45.6%)」、「黒豆(45.3%)」が人気

最も人気が高かったおせちは、「栗きんとん(45.6%)」、「黒豆(45.3%)」の順となり、次に「肉料理(ローストビーフ、焼豚)(39.6%)」、「かまぼこ(38.1%)」、「数の子(36.1%)」と続きました。

「栗きんとんと数の子が特に好きなので必ず用意します。(40代女性)」
「黒豆はわりと少量パックも売っているので一人暮らしでも食べやすいし好きです(20代女性)」
「肉料理は地味めなおせちのラインナップの中で断然の主役なので絶対に必要。(50代男性)」
「やはりかまぼこと伊達巻きを食べるとお正月なんだけと実感します。(50代女性)」
「数の子が1番好き。雰囲気のために、かまぼこや伊達巻は買って食べる(20代女性)」
「甘くて出汁のきいた伊達巻き、好きでも正月以外で食べることはないので楽しみ。お雑煮にあわせて、肉系の料理も味変にいい。(50代男性)」

レシート分析: かまぼこ・餅

年末年始の買い物はどのように行われているのか、お正月には欠かせない「蒲鉾」・「餅」商品のレシートから分析します。下図は、2021年12月~2022年1月の投稿レシートから、1,000枚当たりの出現率を表したものです。

12月30日がピークに

[図表4]を見ると、クリスマス以降から徐々に上昇し、12月30日にピークを迎えています。大晦日、元旦は店舗がお休みになるところもあり、お正月に向けた人々の動きがよくわかる結果でした。
アンケート調査でも、元旦の3日前から用意を始めると回答した人が、全体の6割となりました。

「大晦日までにセール時にスーパーでおせちセットを買う(20代女性)」
「12月中旬から下見して大晦日にスーパーにいく。(30代男性)」
「大晦日のスーパーは混むので出来るだけ早めに買い物します(40代女性)」
「2~3日前からスーパーで購入して、元旦に向けて少しずつ準備しておく。(50代女性)」
「2~3日前から食材をスーパー等で仕入れて準備する。(60代男性)」

年賀状はだす?

2023年は年賀状を出すか尋ねたところ、「出す(51.7%)」、「出さない(48.3%)」で半数ずつとなる結果でした。

<2023年は年賀状を出しますか?>
出す     :51.7%
出さない   :48.3%

51.7%の人が年賀状を出す

年齢別にみると、20代は25.6%と4人に1人程度、30~40代は約半数程度、50代以上は6割以上の人が年賀状を出していることがわかりました。
年齢が上がるにつれて、枚数も増えていくことが見て取れます。
コメントを見ると、最近は年齢を問わずSNSでのあいさつすることが増えているそうです。

「ほとんど出していない。来たものに関しては返す程度(20代女性)」
「祖母に出してる。友人にはLINEやTwitterで挨拶する(20代男性)」
「子供が生まれてから、20~30枚出すようになりました。(30代女性)」
「親しい友人には毎年年賀状をおくる。最近はsnsでの新年のあいさつも増えてます。(30代男性)」
「毎年、年賀状20枚ほどは必ず出します。(40代女性)」
「親戚とお世話になった会社関係の先輩に出す(40代男性)」
「 毎年70~80枚出しています。先方からLINEにしようと連絡くる時はLINEで出しています。(50代女性)」
「100枚仕事関係者にだす(50代男性)」
「 以前は100枚くらい出してましたが、スマホを持ってから、年賀状はなるべく、省略するようにしてますLINEであいさつしてます(60代女性)」
「60歳を過ぎてから、それまで100枚書いていたものを、20枚程度に減らした。 (60代男性)」

年末年始のエピソード

最後に、POB会員に聞いた年末年始の過ごし方やエピソードを紹介します。

■家族・友人と過ごす
「実家に帰って、家で犬と家族とゆっくり過ごす。(20代女性)」
「年末に親戚の家に集まり、みんなで夜中まで紅白を見てゆっくり過ごし、みんなで泊まって年始までゆっくりする。(30代女性)」
「正月が家族で集合できる数少ない機会なので大切にしています。昔は、凧上げに、駒回しととても楽しく過ごすイベントでした。(30代男性)」
「友人と大晦日から新年にかけての初詣が楽しみで思い出に残っています。(50代女性)」
「年末年始は家族が集まる楽しみの時間です。(60代女性)」
「料理の苦手な母親ですが母のお雑煮だけは大好きでお正月以外にも作ってもらいます。(40代女性)」
「元旦に妻の実家に行き、初詣でに一緒に出掛け、その後みんなでおせちを食べながら乾杯しています。(60代男性)」

■コロナ禍以降の変化
「コロナ以前は両方の実家へ行って楽しく過ごせたが、コロナになってできなくなった。早く家族が集まっておしゃべりをしながら、美味しい料理を食べたい(50代女性)」
「コロナ前は親戚が来て気疲れしていたが、コロナ後集まりもなくなり来るのは姉夫婦だけなので楽になった。私の実家には私たち家族しかいかないので楽です(50代女性)」
「コロナ以降帰省していない。(40代男性)」

■楽しいことばかりではなく苦労も・・・
「義実家に行くのが嫌すぎて嫌すぎて嫌すぎる(30代女性)」
「大掃除がおわらず、年始も掃除して終わる事がある。(40代女性)」
「子供の頃、楽しみだったお年玉が袋が空で泣きそうになった(50代女性)」
「お年玉をいくらあげるべきがいつも悩みどころ。年齢が増えるとどうすべきがよくわからない(50代男性)」

年越しそばやおせちといってもそれぞれのご家庭で特色があり面白いですね。皆さんはお正月はいかがお過ごしでしょうか。

今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。

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