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もののけ姫 夏越しの大祓い春日大社

6月30日は、夏越の大祓いの日。半年間の罪けがれを払って、残りの半年をまた新たな気持ちで頑張ろうと誓う日。

奈良は春日大社の大祓いの儀式に参加させて頂いた。祓戸でお清めをして、本社に詣り、人形の紙に日頃の罪けがれを移しお納めして、払い清めて頂く。

午後3時から祓戸の前で、神主様が祝詞をあげられると、丁度、森の木々が揺れ、風が参加者の周りを吹き抜けていった。余りにもタイミングが良く風が吹き抜けたので、神様に声が届いたようでありがたく、不思議な安堵感を得た。

行事の後、切麻きりぬさ…紙を1.5㎝四方、麻を細かく切ったものを頂き、身体に振り撒いてお清め。

最後に茅の輪くぐりをして払い清め幸せをお祈りする。茅を左足から左の方へ一周。右足から右の方へ一周、最後に左足から左へ一周。8の字を描くように一周半周る。


人は「疲れた。」と言う事で、何かに”憑かれ”、人の不平不満を耳にすることでも”けがれ”、心に不安を抱くことで、”不幸”を呼び寄せるとのこと。

そりゃ半年の間でも、山のように”けがれ”ていそう。リフレッシュしなきゃ!

そして新鮮な気分で、もと来た参道を通って帰った。春日大社の参道は大好き。木々が囲む、木漏れ日落ちる参道。複雑に絡み合って苔むしる木の根。間近に鹿がゆったりと歩いている。木と木の間、遠くに奈良公園の芝生の明るい緑が光に輝いてる。見上げると青紅葉や松などが揺れている。

緑豊かな風景の中に、神様の存在を身近に感じる場所。

映画『もののけ姫』の豊かな森を育むシシ神様が、美しい森の中に凜然とたたずむ姿を思い出す。

言わずと知れた作品。1997年公開。宮崎駿原作、脚本、監督。久石譲音楽。米良美一主題歌。

主人公アシタカはタタリ神に呪われ、村を追われ旅をする青年。旅の途中で自然を守りたい少女サンと製鉄所を営む村の長エボシら文明との抗争に出くわす。エボシらは遂にはシシ神様の首を落とすことに成功するが、神を失った山河は枯れ果てる。アシタカはサンと力を合わせて、シシ神様に首を返し、神の怒りを鎮め、森がそれ以上死に絶えるのを阻止する。アシタカはサンはじめ、みんなと手を取り自然と文明の共存を模索する。

春日大社の参道を歩いて思うのは…

誰も神様を殺さないでいるからこそ守られている森の美しさがあるということ。

この森には神様がいる。

神様から守られ、またその神様を敬い守ろうとする人がいるということ。

神様と文明の共存出来ている自然が普通に存在しているということ。

目の前の自然の素晴らしさに感謝を感じずにはいられないということ。








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