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【弁別保全型】新ライター・出雲楓乃の自己紹介!

こんにちは!今年度から東大に入学しました、理科2類の出雲楓乃です。今回から、「弁別保全型」のnote連載に参加します、よろしくお願いします!

今回は、私が東大を目指した理由や、どんな勉強をしてきたかについての概要を語ります。東大がどんなところなのか、どういう事を考えて私が東大に入ったかなど、参考にしていただけたらありがたいです!

東京大学を志望した理由~刺激的な環境に身を置きたい~

中学生の頃の私は中学生の頃の私は、いきなり専門科目を決めるのではなく、大学入学後はまず様々な教養科目を学び、見識を広げたいと考えていました。そして、そのような幅広い学問に触れることができる大学の最有力候補が東京大学だったんです。東大には教養学部があり、元々憧れを抱いていたこともあって、目指すにはぴったりでした。

そこで、東京大学に手が届く環境に身を置きたいと思った私は、自分の力を試す意味も込め、東大・京大・国公医コースのある高校に進学しました。

最終的に東大志望を固めたのは、高校二年生の時に参加していたinochi学生プロジェクトという活動内で、とある男性と男性と出会ったのがきっかけです。発達障害の自助会で出会ったその方は、自身には発達障害の特性がないものの、自分なりに興味を持って発達障害の方の生活について考えたり情報収集したりしているとのことでした。

その方はすでに定年を迎えていましたが、とてもそうは見えないほど本当に若々しく、キラキラ輝いていたのが印象的でした。若さや体力、考えの柔軟性で選出された私たち高校生に対し、その方はエネルギーも造詣も、そして気品も兼ね備えていて、ただ圧倒されたのを覚えています。

その方と個人的に話した際、「東京大学に進学したら僕の後輩だね」、と言っていただきました。そこで、「彼のような人がたくさんいる刺激的な環境に身を置きたい」と思い、本格的に東京大学を志望するようになったんです。


東大進学のきっかけとなったinochi学生プロジェクトとは?

私が高校2年生時に参加したinochi学生プロジェクトとは、関西圏を中心に東京、金沢などで行われている、大学生と中高校生がチームを組んでヘルスケア課題に取り組むプログラムです(正式にはinochi Gakusei Innovators’ Program 2020といいます)。

私が参加した年は「発達障害と、ともに歩める社会を作る。」というテーマでプログラムが組まれていました。そのテーマを実現するために、各チームは「聞き込み調査」、「問題発見と解決策の考案」、「プロトタイプの実践」、「フィードバックをもとに改良する」という一連のサイクルを半年から一年ほどかけて行います。私はチームメイトと共に半年間で延べ50名以上の方に話を聞き、課題解決に尽力しました。

当時高校生の自分は実力、知識ともに不足している所が多々あり、もどかしい思いをたくさんしました。しかし出会う先々で優しい言葉をかけていただいたり、苦しい状況の中でも互いに助け合って生きている方々の姿を目の当たりにしたことで多くの刺激をもらい、本気で考えることの楽しみを実感しました。

プログラムの中で発達障害についての知見が深まったことはもちろんのこと、デザインシンキングやプレゼンの方法、インタビューのノウハウも得ることができ、何かを始める際の土台となる部分を学びました。受験勉強と直接的な関係はありませんが、上述の通り私の進路選択に大きく関わる経験となっています。社会で実際に活躍されている方と直に接する機会を得られる貴重な場なので、受験間近ではない方はぜひ参加してみてください!

いつ頃からどれくらい勉強を始めたか

私は公立中学校出身で、在学中は高校受験のことしか考えていませんでした。大学受験を意識した勉強を始めたのは高校1年生からです。

高校1年生の頃からはずっと、勉強しない日がないように心がけていました。具体的には、東京大学に進学した先輩の「定期テストで毎回上位3位に入るよう心がけたら受かるよ。」というアドバイスを元に、平日と土曜日は学校で3時間、日曜日は2-8時間ほど勉強しました。1年生のうちは家であまり勉強したくなかったので、主な勉強場所は朝と夜の学校です。

高校2年生の頃はコロナ禍で外出自粛を余儀なくされましたが、それでも自宅で今までと変わらない量の勉強量を確保していました。

ただし、先ほど紹介した課外活動が日をまたぐくらい長引くことも多かったので、時間の取れる日にできるだけ勉強するようにして、前もってスケジュールを組むことでなんとか勉強時間を確保しました。綿密な予定を立てておくというのは、タイプの特性から考えてもおすすめです。

それに、高校1、2年の間は並行して漢検や英検などの勉強もしていました。英検はスピードと短期記憶力がつき、共通テストの点数アップにもつながるので、ぜひやってみてください。

高校3年生は、細かい時間こそ覚えていませんが、とにかくできるだけ詰め込んで勉強していました。5:30起床で学校へ行き、朝2時間、放課後2時間自習をし、家に帰ってから3時間ほど23:30の就寝まで勉強する、という生活を続けていましたね。こうみると少ないですが、授業合間の休み時間や昼休み、移動時間や髪の毛を乾かしている間などすきま時間を利用するとそれなりの量になります。

おすすめの勉強法・おすすめしない勉強法

私は毎日何かをコツコツと進めるのが得意なタイプだったので、基礎を固めなければいけない時期は、毎日ノルマを設定し、それを一つずつこなしていくという方法を取りました。

この時、例えば「数学全レベル参考書3問、ポレポレ英文解釈3問、ゴロゴ50単語…」という風に小さいタスクをたくさん設定する方が効果的です。それぞれで見ると量の負担が少ないのですきま時間に取り組みやすく、毎日どの科目にも触れられるのがメリットです。スケジュール帳などに毎日チェックを入れると自分の今までの努力が可視化されて自信につながります。同じタイプの人には、細かいタスクをコツコツこなすのが得意な人が多いと思うのでおすすめです。

ただしスケジュールに関して、完璧主義にならないことも大事です。

計画が全て上手くいくようになるまでは時間がかかりますし、上手くいかずに自分を責めてしまうと負のスパイラルに落ちてしまいます。

そこで、自分のキャパシティがわからない最初のうちは、実際に確保できる時間の8割くらいで計画を立てたり、科目ごとにできなかった分をやる予備日を設けたりすると続けやすいです。

また、どの科目も、基礎的な問題集は最低2周、理想は3周回すという計画を組む方が良いです。わからない問題にいつまでもこだわって「30分で終わる予定が2時間もかかっちゃった」となれば全体のスケジュールも崩れてしまいます。

その時点ではまだできなくていい、という問題も存在するので、ある程度リミットを設けて「どうしても理解できない問題は2周目以降で拾おう」と後回しにしたり、「早めにタスクが終わった日に質問しにいこう」と割り切るのも1つの手です。

逆に志望大学の過去問は、特に数学などはすぐに答えは見ずに「最低20分は考えて1日経っても解法が浮かばなければ答えを見よう」というようなルールを決めて取り組むと、難しい問題と格闘する体力がつくと思います。

もう1つ、油断しないことも大切です。

当たり前に聞こえるかもしれませんが、油断していると本当に足元を掬われます。

東京大学は合格発表のあとに実際の特典を開示してくれるのですが、それを見たとき、得意だと思っていた科目で点が低く、逆に苦手だった科目で点が高かったことに震えました。

確かに振り返ってみると、苦手科目は基礎や重要事項を最後の最後まで確認して勉強していた一方、得意科目はそれなりに余裕を持って応用問題ばかり解いていました。

東京大学は、あらゆる大学の中でも特に、基礎固めとその反復的な確認が必要になります。そこで受験直前期は、新しい難問に取り組むよりも、今までやってきた基礎問題集の中から理解度が曖昧な問題を選ぶのがよいでしょう。今までに解いたことのある問題をすきま時間に見返すことで、精神的にも安定した状態で受験に臨めると思います。

感情を吐露できる存在

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