私的MatchReview:2018明治安田生命J1リーグ第22節川崎フロンターレ-北海道コンサドーレ札幌(9月15日@等々力陸上競技場)

【J1採点&寸評】川崎 7-0 札幌|家長昭博が1得点・2アシストの活躍!下田北斗&田中碧もゴールでアピール | サッカーダイジェストWebwww.soccerdigestweb.com

少しコンサネタ間があいてしまいました…
しかもこの展開…詳しく見るべきゲームだとは思いますが、いつもの戦術ボード使ってのシーン振り返りは…ナシで。涙

1.狙われたセンターライン
2.それでも良かった出だし15分
3.思うことー震災とACL

1.狙われたセンターライン

全部で7点取られたわけですが、前半の3点は全てミスさせられた…とまでは言うと大げさか(後半の小林悠のゴールも含めれば4点か)
小林悠から中盤の底の下田まで、ビルドアップ時の、セントラルMF(orミンテ)のワンタッチツータッチ目もしくは後ろ向きにボールが渡るタイミングを狙っていました。
そしてそこに素直にパスを出し続け、失点を重ねたことになります。
ここまでのリーグ戦を振り返って、こんなに宮澤や深井がビルドアップでミスすることあったかなと思うくらい…結果的に懲罰交代とも捉えかねない選手交代をミシャはしています。

前半の3失点のうち、1点目・2点目と3点目は少し性質が異なります。
3点目はソンユンからの楔的なグランダーのパスが後ろ向きのミンテに入ったタイミングで、下田・憲剛・小林悠の3人に囲まれています。
ミンテのトラップが大きかったとはいえ、その時最終ラインにいる進藤・宮澤・深井は後追いになるようなポジションになっていて万事休す。
これは端的に言えば、ソンユンがミンテをレシーバーにチョイスしたのが原因ですが、キーパー目線でいうと前述の3人のポジショニングが悪く(…進藤は小林悠をケアしていたこともあり同情の余地が)、ミンテを選択せざるを得なかったとも言えるシーンだと思います。
特に深井・宮澤は、前を向いてもしくは半身でソンユンからのボールを受けられる位置を取る。もしくはミンテのフォロー(これは宮澤)をすべきでした。

1点目・2点目は、宮澤・深井のトラップが大きくなったところを奪われた時点で、数的優位を作られ万事休すです。
これは4-1-5で攻撃をしようとする場合のリスクとも言えるシーンだと思っていて、最終ラインでボールを奪われた場合(戦術ボード無いとうまく書けないですね…あとで更新するかも笑)、残りの3人がサイドに張り気味で後追いになるということと、そもそも4人横並びになっているのでパスコースが限定的になりがちということです。

3点目と異なり、1点目2点目の取られ方は、今後の対戦相手にも同じチェイシング・プレスをしかけられる可能性があり、改善する必要があると思います。
僕は3バックでセントラルMFが最終ラインに降りてビルドアップする方法があまり好きではない(リスクマネジメントの意味で)…ので、四方田さんにお任せしたいです。笑
個人的には、同サイドセンターバックとサイドバック、セントラルMFの3人(+ウィングバックorサイドハーフの4人)で基本的なパスコースをキープしながら、サイドのレーンでビルドアップするのが、ベターだと思っています。もちろんネガティブな面もありますが。

2.それでも良かった出だし15分

と、結果的に0-7の大敗でしたが、ゲームスタート15分は川崎ゴールを脅かすシーンを3つ作ることが出来ました。
特に3つ目は荒野の運動量が活きたシーンで、チェイシングがハマりフリーのチャナティップにボールが渡ったものの…というものでした。
これを決められていれば…とタラレバ論では言えますが、チャナばかりを責めることも出来ません。

荒野は、昨シーズン同様、今シーズンもセントラルMFの位置で起用されることが多かったですが、ビルドアップ時もしくはネガトラ時の不安定さが露呈して、サポからも心配の声が上がっていました。
後出しになりますが、やはりミシャサッカーにおいては荒野は2nd、シャドーの位置の方が良いのではと。
ネガトラ時にサボりがちになるのは改善してほしいですが笑、ゴリゴリ前でプレスをかけられるというのは魅力的です。
ミシャサッカーにおいて、前の3人が効果的に相手最終ライン(とセントラルMF)にチェイス・プレスをかけることは絶対条件です。
今回はJayのコンディションと三好くんの契約の都合で、都倉・チャナ・荒野のセットだったわけですが、シーズンが進むほど怪我人や累積警告の問題も出てきます。
宮吉という魅力的な選手もいますが、荒野はシャドーの選手と考えたほうがベターだと思います。

3.思うことー震災とACL

思うこと。1つ目は震災の影響です。
Aマッチウィークに絡んで4日間のオフの最後に地震が発生し、2日間トレーニングが出来ず、結果的にほぼ1週間空いてしまった…というのはとても大きいことです。
そもそも、スタッフや選手も被災者です。
よく敵地のAwayゲームに遠征できる状態まで持ってこれたと言えます。

サポーターが選手を労う意味で「仕方がなかった」と言うのもまちがいではないでしょう。
他チームのサポも北海道を心配してくれているtweetをたくさん見かけました。
でも…個人的には、地震があったからって負けて良いわけでは無いと。。。
等々力に行けなかった自分が言うのもおこがましいですが、やはり、どうサッカーをすれば勝てたのか、相手の何が良かったのか、何が出来なかったのか、あくまでサッカーの内容にフォーカスして、シーズン中の"1試合"の結果については議論されるべきだと思います。

2つ目はACL。
桜が磐田とドロー、瓦斯が仙台に負けたことで、川崎に勝てば単独3位浮上というチャンスでもあったため、これまでそれでも残留が目標だと信じていた自分も少し浮かれてしまいました。

川崎には負けましたが、ACL圏内の瓦斯とは勝ち点差1の5位。
当然数字上はまだまだいけます。
クラブも半公式に?、新しい景色 is ACLとしています。
それに異論はありませんが、やはりまずは1つずつ、昨シーズンより上の順位で終わること、つまり10位以上というのが達成すべき目標です。
結果的に3位以上で終われれば、それほど嬉しいことはないです。
狙える時に狙わなくてどうするんだという気持ちが無いわけではないですが、例えばJ1に何年もかけて定着したかと思えた鳥栖も、今シーズンは苦戦しています。

そのためにもまずは、1つずつ目の前の試合、中期的に月単位でポイントを稼げたのかということに注目していきたいです。

…あぁ長くなってしまったむしろ。苦笑
次節Home鹿島戦、一つ飛んで来月頭Away横浜戦、来月末Away名古屋戦、再来月Away磐田戦の4つは行きたいと思っています。
個人的勝利が今シーズンはまだないので涙、なんとか一つ勝ち試合を見られたらいいな。

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