三代史子

動画や写真の撮影を生業にしています。 山梨県の北杜市と東京の2拠点生活。 写真の事や撮…

三代史子

動画や写真の撮影を生業にしています。 山梨県の北杜市と東京の2拠点生活。 写真の事や撮影の事、趣味や日々の事をぽつぽつと綴ってみたくてはじめました。 よろしくお願いします。

最近の記事

ある日

何かに嫌気がさしているけどそれが何か判然としない、毎日進化を続けてる便利にうんざりしてたし、世の中にある物の量は飽和したと感じて いた日々があった。そんな時、どうしてか分からないけれど私は山と山に生きる者たちにつよく惹かれていった。 最初は読書だけで山を求めた。「アルピニズムと死」「熊 撃ち」「第十四世マタギ」「山伏の流儀」「長野県警山岳救助隊」「八甲田山死の彷 徨」「山登り365日」「山怪」等々、とにかく読んで多分 4 ~5 年は本の世界にいてやっと、初めて一人で山に登っ

    • 切る理由はあったんだ vs 自然分娩

      2020年の6月に、3800gのおっきな男の子を出産した。 帝王切開だった。 妊娠するちょっと前から、自然って言葉が嫌いになってってたと思う。 特に、自然を守りましょう、ってなんかおこがましいなぁ、とか。自然と共存する、ってなんで自分と自然が切り離されてること前提なのか?って腹が立ってたし。三代さんてナチュラルな作風で〜と言われれば、ナチュラル?自然やないかい、なんやねん。程度に毛嫌いしてた時期があって。 妊娠したらこれまた自然妊娠、自然分娩、自然出産。ちっ、ここも自然

      • 山伏修行その5_魂のかたちで

        ↑ こちらのつづきです 名前を失くした夜の事を、なんとなく気にしながら過ごしていたら、同じお行に入っていた女性からメッセージをもらった。 私が "おたち" を任命された時、周りを見渡して、えっ本当に?あの女性の方が若くない?と思った方からだった。 ※おたち、は参加者の中で一番若年の女性が務める事になっているんです ご一緒させていただきありがとうございました〜、あの時はどうも〜助かりましたー、なんてやりとりをいくつかしてから、修行から戻り、いつも通り3人の子供達と格闘して

        • 怖い!って口に出したら楽になったって話

          今年の1月から、歯列矯正をしていて。 当初のプランでは抜歯は2本のみだったんです。 でもちょっとうまいこといかず、追加で2本抜くことに。 先に抜いた2本は、上の歯だったんですが、めちゃ時間かかって(歯を抜くの初めてだったので、平均時間はよくわからないんですが、抜歯してくれた先生談です)、血もめっちゃ出て(エプロンしてもらってたのに服に血飛び散ってた)、バキバキ割ったり、麻酔も途中で追加したし、根っこが残ってレントゲンを何回も撮りながら進めてく感じ。 そしてやっと終わって先生

          山伏修行その4_名前を失くした夜

          今年は5年目になりました。 独特の緊張感はあるものの、落ち着いて過ごすことができたと思います。 でも去年から下山時には必ず痛くなっていた膝のことがきがかりでした。まぁ痛くなったら皆んなから遅れてのんびり後ろの方歩けばいっかー、なんて軽くというか甘く、というか適当にサボろうというか…そういう考えでいたんです。ほんとダメな奴。 そしたらそんな考えはすぐ見透かされるんだな、ということをまざまざと見せつけられます。受付終わって白装束に着替えて始まりを待っていると、またも先達の息子、聖

          山伏修行その4_名前を失くした夜

          山伏修行その3_魂の音

          山伏修行_その2のつづきです。 この年(2019年)は、出羽三山神社の神子修行にも入り、瑛扇(エイセン)という山伏名をいただきました。瑛(エイ)というのは透明な丸い玉の事、扇(セン)はおうぎの事ですが、扇は風を起こしたり、閉じてる時と開いた時の印象が違ったりします。いただいた名前の意味はまだ分かるような分からないような、、感じです。 この時は絶対に法螺貝を買って帰ると決めていたので、十数万のお金を握りしめて斎藤商店さんへ。 そしたらとにかくデカい、重い、音、出しづらい!と

          山伏修行その3_魂の音

          山伏修行その2_やわらかい魂

          山伏修行_その1のつづきになります。 2年目(2019)は、修行始まった初っ端に、先達の息子さんである聖さんに呼び止められる。 「三代さん、カメラ持って来てます?」とのこと。 携帯してないですが、宿坊に置いてる荷物には入ってますとお伝えすると 「先達が、あいつは撮りたいんだろ、って言ってるんで撮ってください」と。 はいぃぃぃいい?カメラ禁止じゃなかったでしたっけ?いやてゆーか私、修行だけで精一杯ですよ!って顔でなんとか「ぅううけたもぅ…」と一声発する。 その時持っていたのは

          山伏修行その2_やわらかい魂

          GEZAN 野音独炎

          シネマート新宿にて、2022.3.27に行われたGEZAN with Million Wish Collective 日比谷野外音楽堂 独炎の上映会があったので行ってきました。 映像の、「その日を記録した」というシンプルなスタンスのせいで、とにかく何かが今目の前で起こっているんだ、という漠然とした緊迫感がビリビリと伝わってきた。今思い返すと私が映像から受け取ったのは、あの日カメラを託された収録者達の感情だったのかも。 しっかりと拭い取る監督のパワーも並大抵じゃないんだ、と

          GEZAN 野音独炎

          山伏修行その1_うけたもう

          羽黒山伏である星野文紘先達のところへ、山伏修行に通い始めて今年で5年目になりました。 修行の内容はあまり他言してはいけないので詳しくは書きませんが、白装束をつけ、時計も携帯も持たず、地下足袋で山を歩き、石段を登り、滝行をし、勤行をします。星野先達率いる大聖坊の修行は"無言行"なので行中は私語をしません。勤行以外で発していい言葉は「うけたもう」の一言。何を言われても受け容れるという、それも私にとっては行なのかな、と思っています。 修験道とは、大自然の中に身をおいて、感じたこ

          山伏修行その1_うけたもう

          秋の花を贈ろう

          弟が、今月入籍するのでお花を贈ろうと思いたち、高根町のkukul kukkaさんを初訪問。 贈るお花しか購入する予定が無かったのだけど、お花大好き息子がハイテンションで花の名前をいいまくるので、おー、これはなにかお土産にしないとおさまらないかなーと思っていたら店主の女性が一輪のガーベラをプレゼントしてくださった。アフリカから輸入したものらしい🌼 以前から思っている事だけど、なにかをちゃんと持ってる人っていうのはとにかく身軽で、なにかを他人に与える身のこなしもスマートでかっ

          秋の花を贈ろう