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山伏修行その1_うけたもう

羽黒山伏である星野文紘先達のところへ、山伏修行に通い始めて今年で5年目になりました。

修行の内容はあまり他言してはいけないので詳しくは書きませんが、白装束をつけ、時計も携帯も持たず、地下足袋で山を歩き、石段を登り、滝行をし、勤行をします。星野先達率いる大聖坊の修行は"無言行"なので行中は私語をしません。勤行以外で発していい言葉は「うけたもう」の一言。何を言われても受け容れるという、それも私にとっては行なのかな、と思っています。

修験道とは、大自然の中に身をおいて、感じたことを考える哲学。まず感じること、それから考える。と星野先達はおっしゃっています。

1年目(2018)は、なんだかんだでめちゃくちゃ勝ち負けにこだわっている私がいたし、プライド高くて傷付きやすい、とか、嫌なことがあるとすぐ蓋をするタイプだったりとか、自分も他人も責めてしまうようなとこがあったりっていう自分と向き合う事になり、とにかく行中は自己嫌悪で頭がパンパンに。
全く本当に全然うけたもうじゃない感じでした。

でも、体内の毒を表面に出してくみたいな感じだった。表面に出さないと浄化もできないんだなぁと。
羽黒から帰って来た翌朝、川崎の自宅の水道から出てきた水の美しさにとにかく驚いたのを覚えている。

つづく

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