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何もできない大人の初めての伊勢神宮一人旅 その9 旅の終わり編

大パニックな数時間を乗り越えて、無事に名古屋に到着した。Suicaで出ていいのか???とどきどきするも、駄目だったら音が鳴るだろうと突撃したらそのまま出られた。

新幹線の乗り場を探して歩いていると、お土産屋さんを見つけた。

お土産買おう。

そして気付く。ほとんど名古屋のお土産だということに。そりゃそうだ。ここは名古屋なんだから。

三重のお土産ないかなあ…と見ていると、奇跡的に赤福があるのを発見した。友達が伊勢の情報で赤福と言っていた=赤福好きなのでは?と判断した私はお世話になったお礼に赤福を買って行こうと考えた。が、確証はないので念の為確認することにした。

私:赤福お好きで?

友:トゥキ!

私:おけまる

良かった。これで恩返しができる。

他にもいくつかお土産を購入し、新幹線の乗り場へ向かった。

さて、帰りのチケットの購入だ。

行きに一枚しかチケットが出てこないことはわかったので、今度は驚かないぞと思いながらお金を入れる。

 
二枚出てきた…

 
だめだ新幹線初心者の私には仕組みが良くわからない…改札にいた駅員さんにこれ一緒に入れて大丈夫ですか?と訊き、大丈夫とのことだったので二枚同時に改札に通した。

その後、無事に新幹線に乗り込み、名古屋を出発した。疲れがドッときたのか、新幹線の中ではほぼ爆睡していた。

いつもは自然が多いところから帰ってくると、帰ってきたー!という気持ちになる反面、ゴミゴミしていていやだなあ…と思うのだが、この日はたぶん初めて、ゴミゴミしていることになんだか安心感を覚えた。

何も食べてないし何か食べて帰ろうと、最寄りの定食屋さんでごはんを食べた。美味しくてモリモリ食べた。

年配のお友達同士っぽいおじさまとおばさまが楽しそうに話しているのが聞こえてきて、ほっこりとした気持ちになった。なんとなく、人を愛しく思えるようになった自分がいるなあと思った。

定食屋さんを出るときに、明るい声で美味しかったですー!と言えた。またお待ちしてます!と言ってくれた。また来ようと思った。

寄り道することなく、重い荷物とお土産を持って真っ直ぐ家に向かった。

こうして私の、何もできないおとなの初めての伊勢神宮一人旅は、無事に幕を下ろしたのだった。
 


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