【コラム】人が集まれば何かが生まれる。僕は「焚き火」にハマってます。【みさすてβ#7】
どうも、こんにちは。美里町地域おこし協力隊の大村です。
突然ですが僕は、今年の7月から焚き火を始めました。キャンプではありません、焚き火です。最近は身の回りの小さなコミュニティで自分の代名詞になりつつあるなと、そういった密かな自覚も芽生えています。
ということで今回は、僕にとっての焚き火を書いていきたいと思います。
「対話」という言葉との出会い。
まず話は協力隊に着任する前の2021年にまで遡りまして、僕はずっと「みさと大学」なる、いわゆる地域大学を設立したいと思っていました(ここぞとばかりに個人のnoteをシェアします)。
美里の魅力を発信する方法や可能性を考えたとき象徴的なコンテンツは見つかりませんでしたが、そこに住んでいる「人」は唯一無二だと思いました。その地域の人やコミュニティが、魅力的になったらいいのではないかと。気仙沼市の『ぬま大学』や角田市の『かく大學』といった県内の事例も目の当たりにしながら、『みさと大学』の妄想を膨らませていたんです。
という思いを持って協力隊に着任してからしばらくが経ち、さまざまな活動や出会いを重ねていく中でしっくりくる言葉と出会いました。それが「対話」です。自分と向き合いながら、ときに社会と葛藤しながら、れっきとした意志を持ってより良い選択をできる人。世の中の“正解”に流されることなく、自分が信じる“答え”を持つ人。そんな人々がいる地域こそ魅力的だと、そしてそれは対話から生まれるものだと気がついたのです。
焚き火を愛する人との出会い。
その対話を行うためのツールとして、焚き火が浮かんできました。
昨年の秋に知人のちょっとしたイベントに誘われた際に、仙台市を中心に「焚き火×対話」のコミュニティを運営している人に出会いました。正直その当時は、僕にとってあまり惹かれるものはありませんでした。むしろ虫は苦手だしアウトドアなんて結構です、おうち大好きです、と。ただ、前述のように「対話」が気になりだすと「そういえば焚き火ってあったな」と、記憶の引き出しから取り出すことができました。
そして美里町内で焚き火を始めようと思ったとき、町内在住でアウトドアを趣味にYouTubeなどで発信活動もされているGOJIAI LIFEさんとの出会いも大きかったと思います。とりあえずAmazonでグッズを買い揃えて、さあこれからどう始めようかと思ったとき、GOJIAI LIFEさんにInstagramでDMを送り川辺の公園で焚き火を教えてもらえました。
思えばこの2つの出会いが、今の自分に大きく影響しています。
みさと焚き火コレクション。
ということで始まった、美里で対話の場づくりを目指す焚き火の活動。「人と火と。」と名付けて、これまで4回ほど町内で火を灯してきましたので、この機会に紹介させてください。(※いずれも会場の許可を得て実施しています)
第0回(7月中旬)
まずは大村が焚き火のやり方を教わった第0回。場所は牛飼水辺公園で、GOJIAI LIFEさんと2人で行いました。真夏だったので夕方でもめちゃくちゃ暑かったんですけれども、冷えたノンアルコールビールを飲みながらゆったりと楽しめました。
第1回(8月下旬)
そんなこんなでいよいよ正式デビュー(?)を迎えた第1回は、小牛田駅前公園で行いました。このときのメンバーは3人。周知の方法、また駅から家へ帰るような「なんでもない人」に寄ってもらうことが課題だと感じました。
第2回(9月下旬)
JR小牛田駅東口から徒歩1分圏内の「仙台プロパン(株)小牛田営業所」の所長と知り合ったことで実現した第2回。絶好のロケーションで、天候も最高でした。そして大人だけでなく小学生や高校生も含めて10名ほどが集まり、火を囲んでのコミュニケーションが生まれました。
第3回(10月上旬)
こちらは町内のイベント「みさとっこマーケット」でひとつブースをいただき、焚き火をやらせてもらいました。会場には小さい子どもたちも多く、リアルな火を前にしながらマシュマロを焼いてみる、なんていうちょっとした体験ブースにもなりました。60名ほどが立ち寄ってくれましたね。
第4回(10月下旬)
そして、第2回と同じ場所で行った第4回。前回参加した人のSNSを見た人など、また違った10名ほどが集まり新たな出会いが生まれました。この時期の割には寒くもなく、また風もなく、ゆったりとした時間が流れた印象です。
第5回(11月下旬)
風が吹き小雨もぱらつき、かなりの寒さに見舞われたものの、この日も10名ほどの方々が集まりました。徐々に雨も止んでくれて、今回はマシュマロではなく地元の名物「山の神まんじゅう」を焼いてみました。それはまだ改善の余地がありそうですが、寒くても楽しく過ごすことができました。
人が集まれば、何かが生まれる。
最近、焚き火やワークショップを通して、人が集まる「場」の重要性を感じています。人がいればそこには希望や課題があって、また別の人がそれを叶えたり解決したりするアイデアを持っている。まさに、そんな現象を目の当たりにしているのです。
そして僕自身、ここまで協力隊として活動と出会いを重ねてきた中で、町の仕組みや施設などが少しずつ分かってきました。だからこの僕にも、実現や解決へのアシストができるような感覚が芽生えています。シンプルかつナチュラルに自分を活かせているような気がしていて、率直に言って、日々とても楽しいです。場づくり、もっともっとやっていかなきゃなあと思います。
イルミネーションの日、またやります。
そんなこんなで今週の土曜日、第6回を開催します。町内では、おそらく今年最後の焚き火になるのではないかと思います。この日は小牛田駅前のイルミネーションの点灯式でもありまして、ぜひそこへ行ったついでにでも、立ち寄ってもらえたら嬉しいです。
▼詳細(Facebookイベントページ)はこちら▼
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