見出し画像

身体のケアについて

こんにちは。
鹿島アントラーズの三竿健斗です。

第2回のnoteでは睡眠の大切さについて書きました。
第3回では、引き続き関連する話題として、身体のケアについて書いていこうと思います。
後半ではファンの方からいただいた質問にも答えていますので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。

1 身体のケアについて、意識するようになったきっかけ

本格的に身体のケアについて意識するようになったのはプロになってからです。
ジュニアの頃からチーム内でのストレッチやお風呂上がりのストレッチは既に習慣としてあったので、その頃から疲労を残さない、怪我を予防するという意識はありました。
ただ大きな転換期としては、高二の時に恥骨グロインペインという怪我をしたことでした。
その時に診てもらっていたトレーナーの方に、どこが固くなると恥骨に痛みがくるのかということを教えてもらっていました。ただトレーナーの方に身体をほぐしてもらうだけではなくて、教わったことを自分で実践して、トレーナーに確認してもらうっていう作業を習慣化するようになったんです。
ただ治療を受けているだけではなく、治療中にどこを重点的にほぐしているのか、この痛みはどこに原因があるのか、など自分の身体についてよく知ろうと思うようになりました。


2 身体のケアをするようになってどんな変化があったか

今ではケアの内容に合わせていろんな治療家に診てもらっています。
プロになってから8年間、さまざまな治療を受け続けていると、自分だけでもある程度、身体の異常に対応できるようになりました。
例えば、もも裏が張っていたらここをほぐそうだとか、肩甲骨の動きが悪いときはどうすればいいとか、自分で気づくことでケガを未然に防げるようになっている部分もあると思います。
普通はトレーナーにケアしてもらえるからセルフケアはしなくていいや、という気持ちになりがちなところを、日頃の疲労を溜めない・残さないために、自分でできることはなるべく日々の習慣として取り入れていくことが大事だと思います。
ケガをすることは自分の身体のことを知れるという意味では、いい機会だとも思うんです。日々のケアで足りていなかった部分に気づくこともできたし、経験をノートに書いておくと、その後は臨機応変にケアできるようになりました。もちろんケガをしないに越したことはありませんが、過去のケガがあったからこそ今の僕がいるのも大きな事実です。

3 練習後のケアについて

練習後のケアは、翌日に疲れを残さないことと、ケガの予防を意識しています。
暑い夏のケア、練習後に行っていることを3つ紹介しますね。

①裸足でジョギング
諸説あるかもしれませんが、裸足で芝生の上を走ることで身体に溜まっている電磁波を放電できると聞いたことがあるんです。以前までは靴下で走っていましたが、
今はなるべく裸足でジョギングするようにしていて、スピードは速すぎず遅すぎず、人と話しながらリラックスして、血流を良くして使った筋肉の疲労物質を流すイメージでやっています。やるのとやらないのでは、次の日の体の軽さが全然違って、精神的にも前向きな気持ちになる感覚が僕はあります。

②静的ストレッチ
静的ストレッチとは反動をつけずにゆっくりと行うストレッチのこと。僕の場合、練習前は関節を動かすなどの動的ストレッチをやっているんですが、練習後は使った筋肉を緩めるという目的で、一箇所20~30秒くらいかけてストレッチをしています。なるべく肩甲骨周りと股関節周りを重点的にストレッチして、リンパの流れを良くして、関節の可動域が落ちないようにしています。

③アイスバス
夏の練習後は熱の疲労がすごく溜まります。アイスバスに入らないと、昼から夜まで体が火照ってしまい、疲労が抜けにくくなったり、夜の寝つきが悪くなったりするので、練習後に10~14度くらいの水風呂に10分入ってます。慣れないうちは辛いですが、アイスバスに入ることで体から熱が逃げて、次の日の練習に備えることができるので、僕は習慣化しています。

以上の三つのケアをすることで、次の日の練習にもフレッシュな状態で臨むことができますし、自分の身体と対話しながら調整することができているので、ケガをしにくい身体になっているという実感が今はあります。
少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです。

4 質問への回答

いただいた質問に答えさせていただきますね!

Q.小学生や中学生の息子も練習後のケアを意識した方がいいでしょうか。

A.意識した方がいいと思います。プロになる、ならないに関係なく、ケガをしてしまうとその期間自分がやりたいことに取り組めなくなってしまうので。ケガしないに越したことはないと思いますし、ケガをしないように日頃から自分の体のメンテナンスをする意識はある方がいいと思います。
あとは、簡単にできる入浴方法として、お湯に3分、冷たいシャワーを1分浴びる交代浴を3~5セット。これを中学生の頃はずっとやってましたが、大人になった今、交代浴の重要性により気づかされています。脱水を防ぐために、入浴前にコップ半分の水を飲んで、入浴後にもう半分を飲みます。是非、息子さんに勧めてみてください。

Q.当時の自分のケアに対してどんなアドバイスをしますか。
ふくらはぎ、お尻、もも裏もも前を伸ばすくらいしかしていなかったので、背骨とか肩甲骨周りのストレッチも大事だよって教えてあげたいですね。あと、骨盤を立てて開脚するストレッチを重点的にやった方が、股関節の可動域が広まってパフォーマンスが上がるので、やっておけばよかったなと思います。

5 次回予告

今回は前回の睡眠の大切さに引き続き、身体のケアについて書かせてもらいました。
夏は疲労も溜まりやすい季節ですが、みなさんも、身体には気をつけてお過ごしください。僕も暑さに負けないように頑張ります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

この記事が参加している募集

サッカーを語ろう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?