サンゴ礁の50%が破壊されている!?SDGsの目標を達成するために知っておきたいことWorld Oceans Day(世界海の日)って知ってる?
World Oceans Day(世界海の日)をご存知ですか?
World Oceans Day (世界海の日)は、海の恩恵に感謝する日です。
今年の世界海の日では、World Oceans Day 2021が開催され、国連が考案したSDGs−sustainable development goals−(持続可能な開発目標)14にある「海洋資源を保全し、持続的に利用する」を達成するために、オピニオンリーダー、著名人、機関パートナー、コミュニティ、起業家、異業種の専門家から、海が支える生物多様性と経済的機会について議論が行われました。
今、海で起こっていること知ってる?
海は、地球の70%以上を占めています。その存在は偉大で、私たちの生命の源であり、人類や地球上のあらゆる生物と共存しています。
海は地球上の酸素の約50%を生産し、さまざまな生物が住み、世界の人口約70億人の大きなタンパク源となっています。言うまでもなく、海は私たちの経済の鍵であり、2030年までに4,000万人の人々が海に関わる産業に従事すると推定されています。
このように多くの恩恵を受けているにもかかわらず、海は今、サポートを必要としています。
1、大型魚類の90%が乱獲により枯渇している
2、サンゴ礁の50%が破壊されている
3、私たちが海から得ているものは、補給できる量を超えている
4、プラスチックゴミの汚染が広がっている
世界の海や大気に責任を持つ組織はありません。だからこそ、海と人間の関わり方の改善のためには世界中の意識をこの海に向けることが必要となります。
「コモンズの悲劇」って聞いたことある?
海は世界中の共通の資源です。だからこそ、サスティナビリティやSDGsについて問題を考えるとき、国と国の関係性も考える必要があり、特に難しい問題です。その一例として
tragedy of the commons(コモンズの悲劇)という法則があります。これは、多数者が利用できる共有資源が乱獲されることによって資源の枯渇を招いてしまうという経済学の法則です。
例えば、あなたが1頭しか牛を飼っていなくて、隣人が2頭、3頭と飼っているとします。隣の人が自分より多くの牛を飼い、多くの収入を得て、おいしいものを食べ、健康で、よい教育を受けているとしたら、あなたはどう思いますか?あなたも牛をもう1頭、2頭飼いたいと思いますよね。しかし、そのように他の農家も同じように牛を増やしていったら、どうなるでしょうか?そうなると牛の餌が足りなくなり、集団全体が困ってしまいます。つまり、個人の利益と集団のニーズが一致しなくなってしまいます。
海の場合に戻ってみます。魚は多くの場合、1つの地域の水域に留まらず、あちこちに移動したり、どこの国も主権を主張しない国際水域にいることがあります。つまり、原理的には、魚の資源は誰にでも開かれた共通の資源なのです。そのため、各国の漁師や漁船団には、できるだけ多くの資源を自分たちのために集めようとする個々の利益の追求が働きやすいのです。
「コモンズの悲劇」の解決策はなに?
「コモンズの悲劇」を解決するには3つの方法があると言われています。
1.個人の行動
個人の行動は非常に重要です。あなたが海岸のゴミ拾いをすることで自分の中で当事者意識を感じること、そして周りの人たちもそれを見て、海や地球環境を考えるきっかけになるということはとても大切な行動です。ただし、世界中の人が同じ考えを持っているわけではないので、個人だけの行動では不十分です。
2. コミュニティーや団体の行動
コミュニティーなどの団体での行動は、集団が一丸となってコミュニケーションを図ることで、「共通の問題」を解決することができます。個人の行動よりもさらに強力です。
3. 政府の行動
政府同士が協同することでコミュニティーや団体の行動よりもさらに大きな規模でコモンズの悲劇を防ぐことができます。ただし、それらの政府がしっかりと環境や資源問題について取り組んでいることが重要です。
わたしたちが「コモンズの悲劇」を防ぐために貢献できることはなに?
わたしたちが貢献できることは2つあります。
まずは、わたしたちが環境問題について学び続けること。地球の状態は常に変化しており、問題も日々変化しているのです。今の環境問題を知ることで、どういう取り組みが必要なのか理解し、行動につなげていくことができます。
2つ目に、学んだことを発信したり、コミュニティー活動などを通じて政府に対して声を上げていくことです。これをすることで、政府が正しく環境問題にリソースを投下し他国と協同できるようになっていきます。
なんだか大変そうだ、と思いましたか?ここで、わたしなりの、まずできることを提案したいと思います。
それは健康に幸せになることを考えて過ごすことです。気持ちに余裕があると、学ぶ意欲や周りを思いやる気持ちが生まれてきます。つまり、あなたが「ゴキゲン」に毎日過ごすことがサスティナブルに繋がるのです。その上で、個人のできることを判断し行動すること。学ぶ機会を自主的に得て、学んだことをコミュニティーと共有することで社会はあなたが想うよい方向、サスティナブルな方向に進んでいきます。
World Oceans Day(世界海の日)をきっかけに、この記事を書くモチベーションに繋がりました。〇〇の日ってすごく意味があることですよね。この記事を読んで、あなたが海やコモンズの悲劇について考えるきっかけになれば嬉しいです。
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※参考
the United Nations
Wikipedia
Introduction to Sustainability(University of Illinois at Urbana-Champaign)
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