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チャレンジングだった出張話|ベトナム案件奮闘記

こんにちは。かきもとみさです。私はチャレンジが人生を充実させると実感しており、チャレンジを応援できるような記事を配信したいと思っています。
前回の記事で、私はM&Aノウハウを学ぶために1年間会社勤めしていたと話をしましたが、その中でも一番大変だった思い出話を書きたいと思います。

それは入社して4ヶ月経たないくらいだったとおもいます。まだ成約経験もなくM&Aも学びはじめくらいのレベルでした。ベトナムの売却案件話があり、私は日本の買手企業を探しており、ベトナム現地で経営者同士でまずは面談しようという話になりました。

そのとき務めていた会社というのは、マネジメントが常識の通じないめちゃくちゃで、私が取り付けたベトナム現地アポだったのにも関わらず経費が出ないとかどうこう言われさらには「経験ないのにできんの?」と謎に詰められ(いや未経験採用したのはそっちだろ)出張に行けなさそうでした。さすがにブチ切れてグループの会長に話したら「失敗してもいいんだからあなたが行ってきなさい(神)」(...てか当たり前よね?)と言ってもらえて行けることになったのですが、そしたら手のひら返したように上司は「行くのは当然」みたいな態度をとられ。その後円満に準備できるかと思ったのですが、いざ行くまでの面談準備については上司のアドバイスはゼロでノータッチ。私がどういうプランで現地で何をしてきたのか、いまでも知らないと思います(笑)。

お客様には言えなかったけど、実は初めての海外出張、ほぼ初めてのトップ面談で、ハノイに行くのも人生で初めて。でも私一人だったので、ベテランアドバイザーの顔して行かなければいけなかったので、もちろん緊張と不安いっぱいでした。お客様の社長は経営陣を連れており、業界のことを知りたいからといって「町中の同業の店舗を時間が許す限り回りたいから案内をしてくれ」というので、どこのお店をどう回るのかを決め車を手配し案内しました。
そのとき、アドバイザーとしては私1人だったのですが、この案件のきっかけを作ってくださった協業先の方(おじさん)も同席していました。この人が実はめちゃくちゃに癖の強い人で。上司からは「彼がいるからなにかあれば彼に頼ればいいから」と言われていたのですが…。

なんとかベトナム語を書いてドライバーを指示したくさんの店舗を回り、ようやくトップ面談に向かおうとするも車が渋滞して少しだけ待ち合わせに遅れつつもその協業先のおじさんとの合流。その後みんなで売却側企業と合流し、面談を開始しました。

先方の経営陣も英語ネイティブではない中、買手のお客さんも英語は得意ではありません。なので私の通訳による日本語⇔英語と、先方のベトナム人アドバイザーの英語⇔ベトナム語でなんとか会話が成り立っている感じでした。私は通訳をするのも人生で初めての経験でした。

双方の事業紹介や今後の戦略、質疑応答をなんとかしのぎつつ、今後の方針を考える流れになってきたのですが、先方企業の女性CEOがかなり独特で、肝心な交渉に入る段階で「で、ストラテジーは?」と何度も振り出しに戻ることに。「いや、いま、さんざん話してたじゃん!」という感じだったんですが。ベトナム人の特徴なのか、抽象的な話を続けようとする癖があるんですかねぇ。なかなか建設的なディスカッションになりませんでした。

協業者のおじさんは全くサポートせず偉そうに座っているだけでした。面談は約10名くらいいて、仕切りは私しかしなかったのですが、黙っていればまだ良いものの、おじさんは途中で口をはさむかと思えば、事業と全く関係ない雑談を振って時間を食う程度でした。

その面談時間もう3時間が経過。もう頭の中もパンクしそうで通訳にも疲れ切っていました。先方も英語を話すのを諦めてベトナム語が英訳されるのを待つばかり。結局、面談自体は円満に終わったものの、帰国後に買手企業も、トップ面談での会話が建設的でなかった様子や売主企業の上から目線具合に付き合いきれず、破談に終わりました。

事業説明の準備資料や英訳を準備し、現地での通訳、現地での店舗視察、面談での会話をまとめ、結果は破談に終わってしまったものの、ここまで一人ですべての「初めて」を経験しながらすべてをアレンジし完璧とは言わないまでも「いい経験させてもらったな」と自分の中ではプラスにとらえていたのですが。
びっくりたのは、帰国した瞬間、その協業者のおじさんが私の上司にさんざん私に対するクレームを入れてきたことでした。しかもその内容のほとんどが事実無根。「合流時間に何十分も遅刻しやがって(実際は5分程度)」とか、会食の費用を出さないとか、面談内容がどうとか(詳しいクレーム内容は上司が「くだらないから」と言って教えてくれなかった)難癖つけまくってきたのです。どう考えても私は自分の仕事ぶりに難癖つけられる筋合いはなかったので、罪悪感はあまり感じていなかったです。(もちろんアドバイザーとしては未熟者でしたが…。)

現地では何もせず旅費だけお客さんに出させて、肝心な場面では黙んまり、買手との会食のときだけは参加してきて、まともなコミュニケーションも取らず、喋り出したかと思えば「タイのガールズバーがよかった」とかくだらない話しかしなかった人なのに、こちらの仕事ぶりにクレーム入れるなんて、そのときは怒りを通り越してめちゃくちゃ驚きました。

上司とも驚いていたのですが要するに「案件がうまくいかなかったのは自分のせいじゃない」「破談したら私の責任になるように先にクレームを入れておこう」という完全に保身のための行為でした。さすがの上司も彼の言い分は全く信じておらず相手にもしていなかったですが、正直、世の中にこんなに低レベルな人間がいるんだとビックリした出来事でした。

M&Aは数千万どころか数十億円が動く仕事なので、アドバイザーにとっても案件ひとつで大金が得られるかどうかの一大プロジェクトです。そういう世界に生きていると、つくづく人の本性が見えるものだなと痛感しました。難しい局面で保身に走る人は、頼りにならないし信用もできません。これを悟った出来事でした。今考えても、マジでそんなやつ、正直、生きてて恥ずかしくないのかなって思ってしまいます(笑)

いやぁそれにしてもこう振り返ってみるとあの出張は面白かったなぁ(←ポジティブ笑)。「初めて」だらけで死ぬほど大変だったけれど、あのおじさん抜きで、もう1回やりたい(←ドM笑)。

大変だったけど、本当に良い経験でした。「初めて」だらけを、無理やり経験させてもらえる機会を得られることも、リーマン生活のメリットですね。こういう経験から逃げずに立ち向かうことで、人は強くなるものだなぁとしみじみ思います。

そんな私のチャレンジングな出張日記でした。

ではまた♪adiós❤

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