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寝る間を惜しんで働いてます自慢|M&Aアドバイザーのつぶやき

こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。

M&Aと聞くと、激務、ドロドロ、胃がキリキリするような交渉事、など、ハードワークのイメージがあるかもしれません。

実際、大手のM&A仲介会社や、大手外資系投資銀行などで働く金融マンたちは、本当に膨大な業務に追われ、クライアントからの無理難題に振り回され、ギリギリの精神状態で仕事をしているかもしれません。

また、巷で見かけるM&A関連の人たちも、寝ないで働いたときは世の中に報告したり、短期間でどれだけ成果をあげたからなどの報告をしたり、ワーカホリック気味な姿を自慢げにアップデートしたりしています。

だけど、個人的にはあんまり公表することではないような気がしています。

まだ20代なら、仕事し始めたばっかりなので、頑張っている自分を褒めてあげたり、「すごいね」と言われるのを求めるのも、なんとなく気持ちはわからないでもないんですが。。(笑)

私がもし売主だったら、ある程度体力的にも思考力的にも、「余力」があるくらいの人に自分の会社の売却プロジェクトをお任せしたいなぁと思ったりしてしまいます。

大手M&A仲介会社のように、アポ件数や契約締結件数、成約件数、重い売上目標をKPIに課され、日々100%以上の稼働をさせられているアドバイザーに出会ったとしたら、「私の案件についてじっくり腰を据えて一緒に考えてくれるヒマなんてあるのかなぁ。。」と、ちょっと不安になってしまいます。

これが、単なる営業だったらいいんです。サービスや商品を売れれば売れるほど良いとされる営業なのであれば、いかに効率的に売上をあげるかを追求したって良いです。

でも会社の売却はちがうのではないでしょうか。

常に「売却すること」が正解とは限らない、もっと複雑な世界で、腑に落ちる選択をしていく。その道の中でも、何度も迷う瞬間があるのを一緒に寄り添っていく。

このプロセスを本当にやるには、「余力」があった方が本当は良いのではないかなと思っています。

もちろん、経験値を重ねたほうが良いのは当然だし、ギリギリの状態で頭がさえて良いアイデアがでてくることもあるでしょう。

だけど、「営業マンにとってのKPI達成のためのひとつの駒」みたいな扱いをされるようだと、幸せなM&Aは生まれないと思います。

大きな組織にいるとどうしてもこの「会社の目標」「お客様のため」という両軸が離れてしまう瞬間が少なからずあるのが事実です。

でも、そういう厳しい環境の中でも本質を見極める余力を持って、良い仕事をする努力と心掛けがあると良いのではないかなと思ったりします。

だからM&Aアドバイザーが「寝る間を惜しんで仕事しました」自慢はするもんじゃないと思う。って話でした(笑)

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