2020年、今年のまとめ。

【はじめに】

私、ちょっとした台本みたいなものこそ書いた経験はあるものの、こういうものを書いた経験はほとんどありません。というか、こんな内容をnoteで書きおろすってのがふさわしいことなのかも、そもそもわからん。
そんな感じで、書き出しから存分に迷いつつ、徐に筆を進めていきたいと思います。

巳崎怜央です。都内の私立大学に通いながら、演劇活動をしています。

今年、2020年は大変な年でした。新型コロナウイルスが猛威を奮い、大学の授業も軒並みオンラインになりました。
そんな中、元々アウトドア派でもない私は、インドアな私生活にインドアな趣味を重ねに重ね、そしてそれをまた繰り返し、この変わり映えの無いワンルームの閉塞感に飽き飽きしながらも、毎日毎日をなんだかんだ楽しく過ごしていました。

今日は、そんな今年の趣味・活動をざーっとまとめようと思います。
今年の一月から、今も続けているもの、今が肝心なものまで、2020年、今年のまとめです。
まあ、就職活動や創作活動でこんなことしてる暇もないっちゃないのが今の私なんですが、ちょっとした気休め箸休めに、がーっと書き下ろさせてください。

そしてもし、今読んでいるそこのあなたが、私の趣味・活動の中から何かひとつでも面白そうなもの、共感できそうなものを見つけてくれたのならば。

是非一緒に、「沼」りましょう。

【演劇活動】

1月:劇団おおぐち旗揚げ公演「わが世界」出演
2月:少年イサム堂卒業公演「このBARを教会だと思ってる」出演
3月:げきだん緩傾舎第一弾企画「産声はラの音。」出演
3月:少年イサム堂6月公演「ひとりなとり」(中止)出演
8月-来年:個人オンライン企画「先生の話」脚本・監督
9月:劇団おおぐち第二回公演「Only You」出演
10月:少年イサム堂9月オンライン公演「未定」脚本・監督

まずは、演劇活動から。
今年は新型コロナウイルスで大変ではありましたが、結構な量の作品に出演させて頂けたり、私も個人で企画を開かせて頂いたりしました。どれもなかなかに、楽しかったなあと思います。

個人的には、演劇の活動を通して色々な人と交流できるっていうのが、とても良いことだなぁと感じます。一言に総合芸術だからというのもありますが、そうでなくともシンプルに、一つの舞台に関わることで、沢山の人と出会い、沢山の価値観に触れることが出来る。更には、そんな人々と最終的には折り合いをつけるなりなんなりして、「一つの舞台」をつくりあげることができる。

意志決定、コンセンサス……いや、そんな難しい話をするつもりは毛頭ありませんが、こうも多くのバックグラウンドがたった一つの目的意識の下共存しあう環境というのは、本当に刺激的で、故に病みつきになってしまうところがあります。ことこのコロナ禍では、放っておけば一人の時間が増えてしまうからこそ、そんな環境が尚味わい深いものになっていました。

また役者としても、例年に劣らない沢山の演技の経験を踏ませて頂きました。映像作品を通して、自分の演技の見え方を今一度考えなおしたり。朗読劇という環境を通して、経験したことのない演技の状態に身を置かせて頂いたり。本当に、貴重な時間を過ごさせて頂きました。

もし可能であるなら、参加した作品をひとつひとつ振り返っていきたいところなのですが、そんなことしていたら時間が消し飛ぶと思うので、それはまた別の機会にします。

そして、次の演劇活動はいつになるのか、楽しみです。演技をしたい。
とにかく今は、劇団おおぐち第二回公演「Only You」のDVDを心待ちにしている次第です。

【創作活動】

先生の話

8月-来年:個人オンライン企画「先生の話」脚本・監督
➡AviUtlデビュー

今年の8月、制作期間も含めるならば今年の3月ごろから、個人企画として「先生の話」というボイスドラマ作品を創作しています。
今も尚、制作中です。

あらすじ
早良春乃・二十九歳は教員として、都内の高校で現代文を教えていた。
この学校に、彼女のことを嫌う生徒はいなかった。
温和な性格に誰もが信頼を寄せ、彼女のクラスは常に笑顔に満ちていた。
そんなある日、事件が起きる。
早良が、自身のクラスの生徒にわいせつな行為を強要したとして、逮捕されたのだ。
「どうしてあんな人が?」——衝撃に震える生徒たち。
彼らは、先生について、各々知っていることを語りだす。
その「先生の話」から、事件の全貌が少しずつ明らかになっていく。

全7章・各章10-40分で、本来であれば今年の夏頃に全章YouTubeに公開する予定でした。が、その夏頃から私生活が忙しくなり、気持ちの余裕がなくなり、公開の延期を繰り返し、とうとう年明けにまで先延ばしをしてしまいました。本当に、申し訳ない限りです。

この作品については、また別のnoteでまとめたいなぁと思っています。
ただ現時点でお話しておきたいのは、この作品を制作するにあたって協力して下さった役者の皆様が、本当の本当に、素晴らしい実力の持ち主ばかりだということ。こういうと偉そうで、身内びいきで、まあ勿論そういうところもあるんですが、それでもあえて言わせて頂きたいほどに、素晴らしい。

そしてこの作品、私史上初めての「個人企画」でありまして、自分のつくった台詞、自分のつくったキャラクターに命が吹き込まれ、自分好み100%不純物ゼロの世界でどんどん形になっていくその様は、何とも形容しがたい、最高オブ最高の、最高。語彙が追い付かん。いやはや本当、この企画が存在してくれたお陰で、私は今年死なずに済みました。だからこそ、出来もエモエモのエチエチの性癖バリバリになると思います。というか、なります。

そんな「先生の話」の完成を、楽しみに待っていていただけると、とても嬉しいです。

AviUtl

また、余談ではあるのですが、私、この作品をつくるにあたって、動画制作ソフト「AviUtl」の勉強を始めました。

YouTuberになりたい!と何度か思ったことがありましたし、今でも思います。動画制作は、そんな欲求を満たす第一歩でした。元々昨年末頃から動画制作ソフトを触り始めてはいたのですが、本格的に利用して作品制作を始めたのは今年からです。

動画制作というのは、本当に沼ですね。時間が溶ける。ああでもないこうでもない、脚本を書いている時とはまた違った、葛藤の繰り返し。だからこそ、とことんこだわった作品を作ることもできる。映画を観たり、YouTubeを観たり、色々なものをみればみるほど、もっと面白い動画を!!!だなんて、自分の中のマゾの気配に驚愕し、いやあ、楽しい。

今後も、AviUtlを使った創作活動を続けていけたらなぁと思います。
そしてあわよくば、Adobeに進化したいな。ふふ。

その他創作のお話

また、先述の「未定」「先生の話」をはじめ、脚本・戯曲・小説を書いたり、案を練ったりもしていました。
今年の収穫としては、WindowsのOneNote。
これ今年から使い始めたのですが、アイデアをまとめたりとりあえず書き下ろしたりするのにとても優秀です。
あとは、「劇団おおぐち」のアイコンを描かせていただくにあたって、絵の勉強をちょっとだけやったり、そういえば「劇団おおぐち」の公式サイトをつくるにあたって、写真の勉強をしたり、というか写真の勉強については、今もちょっと続けています。良いカメラを買いたいなぁとも思うけれど、ちょっとこれはまだ勇気が出ない。
創作のお話も、また別にしたいです。します。

とはいえ、今は「先生の話」の完成が最優先なので!!!

【読書】

読了済み
幻冬舎文庫『暗いところで待ち合わせ』乙一
新潮文庫『伊豆の踊子』川端康成
青空文庫『堕落論』坂口安吾
新潮文庫『藤十郎の恋・恩讐の彼方に』菊池寛
文春文庫『斜陽/パンドラの匣』太宰治
新潮文庫『走れメロス』太宰治
読書中
新潮文庫『お伽草紙』太宰治
創元推理文庫『緋色の研究』シャーロック・ホームズ

元々私は、読書はほとんどしないようなタイプでした。だからか日本語も下手なところがあって、それはこのnoteにもじんわり透けていることかなあと思います。
そんな私も、今年はせっかくのステイホームですし、読書家デビューをして、日本語の勉強ができたらいいなぁなんて思った次第です。

溜まりに溜まった積読消費、前々から読みたいなと思っていた小説を、今年6冊程読み切ることが出来ました。

純文学と言われるような作品が多いのは、ほぼ偶然のようなもので、まあ勿論読み進めている以上好みなのは言うまでもないのですが、気になる本のジャンルはたくさんあります。積読もまだまだ沢山です。

読書というのは沼というより、スルメだなあと思います。作者と対話するだとか、読めば読むほど味が変わるだとか、読むことで自分と対話するだとか、どれも本当に、言い得て妙です。玉手箱の中にスルメが詰まっているような。開けるたびに幸せで、開けるたびに味が変わって、どんどん美味しいし、飽きが来ない。——玉手箱の中にスルメって凄い臭そうですね。いや、そんなことはどうでもいいんです。

今年読んだ本の中でのお気に入りは、川端康成の『伊豆の踊子』。複数の作品が収録されているのですが、どれも繊細で官能的で——本当に、文章を読んで「美しい」と感じさせられたのは初めてです。この一冊は、持ち歩きたいほど。

作品単位でお気に入りを挙げるのならば、太宰治の「斜陽」。このタイトルが気品に満ちていくのと同時に、段々と影が落ちていくような、そんな影の方に意識が持っていかれながらも、間違いなくそこに日没前の明るさがあるような、独特の不穏な雰囲気。そうして、デカダン。まさしく彼らの悲劇こそデカダンであり、革命。没落への足搔き、精一杯の幸福への執着、然し幸福へのしがらみ、熱い。厭に熱い。思想と呼んでもならない、悲劇に留まらない上質すぎる悲劇。物凄いお話でした。

そんな読書は、夏頃から、しばらく手付かずになってしまいました。後述の、映画鑑賞が理由です。

とはいえ、また読書も進めていきたい。
私は、物語シリーズを読みたい。

何かお薦めの本があれば、教えてください。

【映画・アニメ・ドラマ鑑賞】

実は私、今年の8月頃に、大学の方でオンライン海外留学なるものに参加しました。読んで字のごとく、オンライン環境で行われる海外留学プログラム。一日四時間ほどの授業を、一か月ほど続けていました。

そしてそれに合わせて、英語の勉強にもなるかなぁと、幾つかの某サブスクライブサービスに契約。映画・アニメ・ドラマの鑑賞を始めました。

どれだけ観たかなぁと履歴を遡ったところ、映画としては50タイトル程、アニメとしては10タイトル程、ドラマとしては5タイトル程。元々テレビを持っていなかった自分としては、大きな進歩です。

個人的に今年観た映画で一番のお気に入りは、悩ましいところですが、「ゴースト/ニューヨークの幻」。ろくろを回すシーンがある!!!としか知らなかった作品なのですが、もう後半ボロボロに泣いていました。エンタメとしてのテンポ感が心地良くて、心地が良いだけに、後半の濡れまでに着実に気持ちが出来上がっていってしまって、あとはもう、ただ涙を流すだけです。

涙で思い出しましたが、勿論「鬼滅の刃 無限列車編」も鑑賞しました。英語じゃないやんっていう。伊之助推しの私としては、最後の伊之助のあの、ねえ。もう、よかったです。思わず語彙を消失します。

アニメとしては、「サイコパス」シリーズを一から追いなおしているのですが、作品としての世界観はさることながら、テーマやキャラクターの掘り下げよう、物語の"映え"、1、2、3とシーズンを超えるごとに正当な進化を遂げているような気がして、私はとても好きでした。一瞬の濁りもない。

濁りがないと言えば、「鬼滅の刃」のアニメ本編も勿論、凄まじい作品でした。不思議、だとも思います。こんなに綺麗なバランスで、しかもそれがマンネリ化しないで、ずっと面白い。原作の味を尊重しつつ、更に一回りも二回りも美味しく仕上げている。

最近は、「呪術廻戦」を追っています。私はナナミン推し。へへ。

とはいえ私は、大学生になってからは特にそうなんですが、アニメや映画、ドラマを追いかけるのがどうやら苦手なタイプのようです。飽き症である部分もあるのですが、それ以上に、面白いものが沢山ありすぎて、どれから味わおうか悩んでいるうちに、時間が過ぎてしまうところがあるみたいです。

なので、「えっこの名作を見たことないの!?」「知らないの!?」みたいなことが沢山あります。もっともっと、色々な映画やアニメ、舞台、ドラマを見ていきたい。知らない世界が多すぎる。刺激を!!!欲する!!!!!

言いたくなったから言いますね。
「いやぁ、映画って本当にいいものですね。」

【ゲーム】

大学生になってPS4を購入するまで、私は、ゲームをほとんどしていなかったような気がしています。特に家庭で禁止されていたというわけでもないのですが、あまり、ゲームに馴染みのない幼少期と思春期を送っていたのは確かです。

そしてその反動からか、大学生になってから、特にこの自粛期間でひきこもりになってからは特に、私のゲーム熱はぶちあがりました。

実はこう見えて、どう見えているのでしょうか、とにかくこう見えて、私、ゲームしてます。今年クリアしたタイトルは7タイトル、そして今プレイしているのは18タイトル、積みゲーは19タイトルです。特別給付金のうちの半分くらいはゲームを買って消し飛んだものだと把握しています。

そもそも私は、UBISOFTの『アサシンクリード』というタイトルのシリーズファンでありまして、今年クリアしたゲームタイトルのうち4つはこの作品からです。これもまた、別のnoteで布教させて下さい。

ゲームというのは、これもまたとても奥深いものだと思います。演劇に似て、色々な要素があるような、とはいえ演劇には絶対にないもの、勿論演劇にしかないものもありますが、それと同じように、ゲームにしかないもの、ゲームにしか作り得ないものがある。そういう独自性、芸術性、経験に触れることが出来ると、もう幸せです。

今年プレイしたゲームで最もはまっているのは、『ホライゼンゼロドーン』です。世界観として完成されつくしている。
『ダンガンロンパV3』もドはまりしましたね。
『サイコブレイク』、『アウトラスト』なんかも楽しかった。怖かった。
あぁあと、『アンチャーテッド』は全人類にお勧めしたいタイトルです。私は、『アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス』が好きですね、『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』もたまらん好きです。

色々なゲームを同時進行するがあまり、一か月ほど手放すタイトル、久しぶりにやると中身をすっかり忘れているタイトルがあったりするのが難点なのですが、この沼はやめられません。

オンラインゲームはまだ怖くて手出しできていないのですが、それも含めて、色々なゲームをやっていきたいです。

お薦めのゲームがあったら、是非是非、教えてくださいな。

【終わりに】

こうして、今年の私は、多くの刺激を得ることが出来ました。
ここに書いてあること以外でも、久々のアルバイトだとか、ちょっとしたお散歩だとか、閉塞感ある日々の中でも、本当に色々な刺激に触れ続けることができました。

そんな刺激は今、色々な「沼」へと形を変えて、私を深い深いところに誘惑してきます。ミリタリー、声優、自動車、バイク、アニメ、英語、映画、音楽、動画、鳥、写真、ご飯……挙げればきりがありません。いやまじで、きりがありません。どうしよう。幸せだ。

そんなこんなで、今日は、2020年12月31日。今の時刻は4:40。
あと24時間もしないうちに、新たな年がやってきます。

私の中のハム太郎が、「明日はもっといい日になるよね!」って言いかけると同時に、それはハム太郎じゃないロコちゃんだ、と冷静になって、自分が深夜の変なテンションになっていることに気づきました。調べてみれば、そもそもこんなセリフじゃないし。

眠たいので、今年はこれくらいでまとめあげて、沈むように、溶けてゆくように、筆をおきたいなと思います。

今年得たこれだけの刺激を、そしてこれから得る刺激を、創作物の形で昇華していきたいなあ、と、沼に溺れる今年の私は来年からの私にバトンタッチ。

そんなこんなで、皆さまも良いお年を。

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