ようやく自分の中で『スタンダード』と呼べるモノがつくれた気がする / 家具デザイン The standard Stacking stool
今まで照明や家具、什器などのプロダクトをデザイン・製作してきましたが、ようやく自分の中で『スタンダード』と呼んでもいいと思えるものができました。
製作したのはスタッキングスツールです。
まずはこちらの動画をご覧いただければ嬉しいです。
いかがでしたでしょうか。
これ以上何も引くことができないほどミニマルなデザインを実現できたと思います。
私はそのモノを形づくる要素として『純粋なもの』を探し出し、それを再構成する、というデザインを基本としています。
スタッキングスツールに必要と考えたのは横の座面1枚と縦の2枚の板だけ。重さを支えるのに最低限の薄さ。あとはスタッキングする際の使いやすさ(指がスッとかけられるなど)
これらを突き詰めた結果、今までにあったようで見たことがないスタッキングスツールができました。
4脚のスツールがとてもコンパクトにまとまります。
(4脚まとめたものをさらに重ねていただけますので、8脚のスツールをまとめて収納していただけます)
ここまで読んでいただき、既に疑問に思われている方もいらっしゃると思います。
「このスツール、本当に座っても大丈夫なのか?」
そうです。3組の板だけでつくられたこの形、普通に木材を組み立てるだけでは座った途端に壊れてしまいます。実は内部に金物を埋め込むことで、このデザインを成り立たせているのです。
素材はなんでもない合板。決して主張することはなく、ただそこに自然と佇みます。
存在感を感じさせない存在
それが私の考えるプロダクトのひとつの理想形です。
この点で『普遍的』と感じられるデザインと言えるものをつくることができました。そこで、このスツールには ”The standard Stacking stool” という名前をつけました。
こちらのスタッキンングスツールは一般販売も考えておりますので、ご興味ある方がいらっしゃいましたらお気軽にお声がけください。
特に美術館・ギャラリー・店舗などで、ミニマルなデザインを求められる方におすすめです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ご感想などもお聞かせいただけましたら嬉しく思います。