2023年に出会った41冊の本を振り返って。読書時間を豊かにするために。
2023年に出会った本。エッセイや小説、ビジネス書にかかわらず、素敵な言葉を受け取って、いまの私を作り上げている気がします。本当は100冊読みたかったけれど、41冊読み終えて2023年が終わろうとしています(年末までにあと2冊は読みたい…!)。全然読めなかった~。
選び取る本については、日々の私の感情を鏡のように映していると思うのです。たとえば、辛いときは処方箋となるようなあたたかなエッセイが読みたくなるし、頑張るぞ…!と思っているときは強気なビジネス書が読みたくなる。
本を選び取り読むという行為には、感情の振れ幅がしっかりと反映されているように思います。だからこそ、読んだ本を振り返ることは1年を振り返ることと同義になるのではないか。そんなことを感じて、いまこのnoteを書いています。最後に2023年に読んだすべての本を紹介しています◎
書く瞑想/古川武士
2023年に出会えてよかったNo.1の本です。さまざまな方法で振り返りや目標設定をしてきたけれど、ここまでしっくりとくる方法はありませんでした。「瞑想」というように、ただ日記を書く、目標を設定する、というだけでなく、気持ちを深堀して文字に書き起こすだけで、心がスッとする感覚を得られました。
このメソッドのおかげで、1年間休むことなくジャーナリングを続けることができました。毎日B6サイズの手帳に、隅々まで文字として感情を書き起こしていると、本当に心が落ち着くんです。ぜひ「日々を振り返る習慣をつけたい」「自分の気持ちを深堀したい」という方は、手に取ってみてください…!
この世は二人組ではできあがらない/山崎ナオコーラ
山崎ナオコーラさんの本はあまり読んだことがなかったのですが、今回この小説を読んでみて、言葉の力強さをつくづくと感じられました。恋愛、戸籍、社会、知らぬ間に「男女二人組」が当たり前のシーンにおいて、「なぜ男女二人組なのか」という疑問を抱き、そこにとらわれずに進む主人公の姿がかっこよかったです。
小説の中に忘れられない言葉がありました。
たしかに、誰かが補わなくても、私は私として完全で価値のあるもの。だけど、そんな必要はないのに「その人がいればいい」と思えることこそが、愛なのかもしれない。男女ではなく「2人の完全な人間」として目の前の人をとらえること。すごく大切だなあって思いました。
限りある時間の使い方/オリバー・バークマン
「ルーティンを守れない自分にイライラする」そんな悩みを持っていた私は、この本を読んで「自分には限界があると認めて生きる」という考え方に救われました。どうせすべてはできないのだから、できることだけする、そんなシンプルな考え方、積極的な諦めというような。
完璧主義である私じゃなくても、時間がないことを認めて受け入れて、その限られた時間の中でどう過ごすかをじっくりと考えられた1冊でした。ちなみにこの本、この1年間で2回読みました。時間について、まさに今のこの瞬間だって限りある時間を消費しているという事実とそれに対する諦めをもとに、2024年もどう過ごしていくかを徹底的に考えたいです。
否定しない習慣/林健太
パートナーと暮らし始めてから、イライラすることが増えてしまいました。家事の配分や生活リズムの違いなどささいなことにイライラして、相手を否定して。そんな自分に嫌気がさしているときに手に取った1冊。改めて言葉で追っていくことで、否定をしてしまうのは相手に期待をしすぎてしまうからということがわかりました。
「過剰な期待をしない」「意見の違いは否定せずに目的を共有する」「能動的に黙ることを覚える」などなど、つい感情で先走ってしまう私には救われる言葉ばかりでした。この本を読んでから、いい意味で相手に期待をせずにしたことに対してただ感謝することができるようになった気がします。
血も涙もある/山田詠美
山田詠美さんの小説は大好きなのだけど、今回も山田さん節がすごくて好きな感じでした。不倫がテーマのお話で、人間の心理描写や心情が面白く描かれていて面白かった!いい意味で共感できなかった話で、その世界観が大好き。
シェニール織とか黄肉のメロンとか
江國香織さんの待ちに待った新刊!本の表紙がめちゃくちゃかわいかったので、普段は文庫本になるまで待つことが多いけれど、単行本で購入しました。3人の学生時代からの友人たちとその周りのひとたちの本当に何気ない日々の話。江國さんの小説って、特別なことが起きなくても、淡々と繰り返される日々の美しさが愛おしくてたまらなくなりますよね。
軽やかな表現が多くて、電車の中とか寝る前とかほんの少しの時間で手に取って読みたくなる。あるときは音楽フェスの合間に読んでいたりもしました。
ののはな通信/三浦しをん
この小説は本当に本当に面白かったです。三浦しをんさんは有名作も含め読んだことありませんでしたが、はまりました。最初から最後まで、主人公の2人の手紙やメールのやり取りだけで展開されるという、今までに読んだことのない話で一気に読んでしまいました。
2人のやり取りの中には、時々ハッとする言葉が散りばめられていて。学生時代から大人になるまで、たまに何年もやり取りが途絶えながらも、ずっとお互いを気にかけて生きている、その強さとか脆さとかを感じて、2人の半生をずっと覗いている気分でした。
ここからは、2023年に読んだ本一覧です。2024年こそは100冊目指して!ちゃんと読書記録も残して定期的に振り返っていきたいです。
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