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1ギガバイトの脳を、どうやって上手く使おうか_20211019

人間の知識量をメモリ換算すると、約1ギガバイト、なのだそうです。

思ったよりずっと小さいですね。256ギガバイトのiPhoneからみたら人間の知識量なんて、無いに等しいのかもしれません。

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我が家の上の子ハル(9歳)が、車中でヒマだといいます。

そこで、ヒマつぶしの方法を教えました。

近くを走る車のナンバーの4つの数、全てを1回ずつ使って計算式をつくり、答えを10にする遊びです。

「8591」というナンバーがあるとします。

式を作るコツですが、まずどれか一つの数、例えば「5」を基準にする、と決めます。

残りの「891」をつかって、「2」か「5」を作ります。

「5」に「x 2」または「+5」で、10にできるからです。

9-8+1をやれば「2」ができるので、これに「5」をかけて、「10」の完成です。


一緒に計算していて分かったのですが、ハルは一の段のかけ算が、使えませんでした。

私はびっくりしました。

九九は言えるやん!


例えば「6731」で10を作りたい時、ハルは、6+7-3 =10、まで自分で式を作れます。

残るは「1」の処理です。

(6+7-3) x 1、とすれば、4つの数を全て使えます。

なのに、「x 1」が思いつかない。

もちろんハルは、10に1をかけても、答えは10のまま変わらない、ということを知っています。

ここから分かるのは「知っている」と「知っていて使える」の間には、意外と差があるということです。

ハルは、車8台分ほど計算を繰り返すことで、一の段のかけ算を使えるようになってきました。

やっぱり、知識を使うために練習は必要なんですよ。

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「知っていて使える」ようになるには?

インプットした知識をつかって、新たな知見なり、行動なりを、アウトプットすること、のようです。

思えば、世の中のインフルエンサー、彼らの発信する文章の内容を、私達は読んで理解できます。

ということは、その文章の知識は「知っている」ということです。

また、人間の脳のメモリはだいたい1ギガバイト。これが正しいとすると、アウトプットのベースになる知識量は、インフルエンサーと自分で、大差は無いのかもしれません。

でも、アウトプットの質と量は、インフルエンサーと自分で全然違う。


 ① インプット量を増やし、引き出しをつくる

② アウトプット量を増やし、とにかく練習する

アウトプットの質を上げる手段は、このあたりでしょうか。

でも、人間のメモリ量に大差ないとすれば、①は他人と差別化しづらい。

自分なりのアウトプットをやりたかったら、やるべきは②のほうかもしれません。


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そして、ハルのことですが。

なんと2時間後にはまた、一の段が使えなくなっていました!

知識が使えるまで、道のりは長い・・・・・・。


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人間のメモリに関するデータは、こちらの本からの引用です。

ご参考まで。

ランドアーは、優れた方法をいくつか考案して、人間の知識量を測定した。たとえば平均的な大人の語彙を評価し、それだけの単語を保存するのに何バイト必要か計算した。それに基づき、平均的な大人の知識ベースを算出したところ、得られた答えが0.5ギガバイトだった。
(中略)続いてランドアーは、私たちが人生70年のあいだ、一定の速度で学習を続けると仮定し、持っている情報の量、すなわち知識ベースの大きさを計算した。さまざまな方法を使ったが、結果はだいたい同じだった。1ギガバイトである。ランドアーは自分の計算結果が精緻であると主張はしなかった。ただ一ケタずれていたとしても、つまり知識ベースが1ギガバイトの10倍あるいは10分の1であったとしても、たいした量ではないのに変わりはない。現代のノートパソコンの内蔵メモリと比べれば微々たる量だ。人間はおよそ知識の塊ではない。

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