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書かないと死んでしまう人の世界がみたい「読みたいことを書けばいい」_20210817

「読みたいことを書けばいい」、えらく振り切ったタイトルです。

著者の田中泰延さんは、電通で24年間コピーライターをした後に独立。連載している映画評コラムは、本の出版当時で累計330万PVを超えたそうです。しかも帯を書いているのが糸井重里さん。

経歴がきらびやかすぎて、これが私の参考になるのかどうか・・・・・・。

田中さんの文章を読んでいると、よくもまあ、一つのことについて、あらゆる視点から、これだけ熱を持って語れるものだ、と感心します。サメが泳いでないと死んでしまうように、田中さんは考えたことを文章にしないと、死んでしまうのではないでしょうか。

そんな「もりもり書いてる人」の世界も、見たくなりませんか。ということで、読んでみました。

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田中さんは「この本は文章術の本ではない」と何度も言っています。でも「これは読者としての文章術である」ということも言っています。

この程度の矛盾は、この本を読んでいるとたくさん出てくるので、あまり気にしてはいけません。

タイトルの意図に関係してそうな箇所を、引用します。

「自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい。そうすると心の持ちようが変わる」
「私が言いたいことを書いている人がいない。じゃあ、自分が書くしかない」「読み手でかまわないなら、読み手でいよう」

全体通して読むと、田中さんがどうやって文章を書き始めて、そのスタイルを創り上げ、現在に至ったか、というところを追体験できる感じです。

また、文章を書いて公開していく人の心構え的なもの、一例を挙げると「承認欲求を満たすのに「書く」は割に合わない」などは、読んで良かったと思いました。今の自分の文章のどうしようもなさは、皆が通る道なのだなと少し勇気がわきます。

ハウツー本のように、読後に得られる効果を明確にして書かれた本ではないから、要約しないほうが良さそう。情報量もめちゃめちゃ多い。興味のある方は是非読んで、追体験してほしいところです。

とはいえ、ハウツーの様に、文章を書く人が知っておくべきことが、丁寧に分かりやすく書かれている箇所もあります。

「世の中で読まれる文章の9割が随筆である」というところ。

田中さんは文章を分類して、研究者やジャーナリストが書く「事象」と小説家や詩人が書く「心象」とに分けています。

そして自身の文章を「事象と心象が交わるところに生まれる文章」である「随筆」としています。世の中の9割の文章は「随筆」であるとのこと。おそらくnoteの文章も、ほとんどが随筆でしょう。

そして後半は、田中さんがその随筆をどうやって極めていったか、方法を紹介してくれています。田中さんの随筆の屋台骨は、膨大なリサーチと、構成のパターン化にあるようです。

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● 自分のコンテンツがあったら、どんな書き方になるのだろうか

● 自分の書き方の仕組み作りは、できるのだろうか

● インプットのやり方を変えたら、アウトプットにつながるか

この3点が目下の疑問点です。

しばらく「書く」こと関する本を読んで、考えたことをまとめていきたいと思います。

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読んでいただき、ありがとうございました。



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