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「韓国ドラマ=恋愛」の呪縛を解きたい 〜 メガネとマフラーと熱狂

「韓国ドラマ=恋愛」の呪縛を解きたい。

韓国ドラマが描くものは
甘ったるい恋愛模様ではなく、

人々の繊細な感情であり、
日常であり、人生なのだ。

「韓国ドラマ=恋愛」のイメージを
払拭するべく始めたこのマガジン。

▼前回の記事はこちら


最初のテーマは……


てか、そもそもなんで

『韓国ドラマ=恋愛』

のイメージがついたんだっけ?


というところに立ち返ってみたいと思います。


まぁ、そんなことは言わずもがな
みなさま百も承知だとは思いますが

知らない若い世代もいるかもしれないので
一応、触れておきましょう。

それはズバリ。


〈〈〈 第1次韓流ブーム 〉〉〉です。


ドラマ「冬のソナタ」より


もう、この写真を見るだけで
あのメロディーが流れてきます。


「韓ドラ=恋愛ものでしょ?」


の思考が多くの日本人に刷り込まれている
その根本的な理由。


それは、間違いなくこの第1次韓流ブーム。


2003〜4年の「冬のソナタ」の大ヒットで
日本は空前のヨン様フィーバー。

このメガネとマフラーの男性が、
日本の女性たちのハートを鷲掴みにしたのです。


「冬のソナタ」を皮切りに、
数々のドラマ作品と韓流スターたちが
次々に日本へやってきました。


私はまだその頃10代で
詳しいことは覚えていないけども、

韓流スターを一目見ようと押しかける
母親世代の熱狂はいまだに覚えています。


その頃のわたしはといえば
韓国ドラマや韓流ブームのことを


「あ〜、あれでしょ?
おばさんたちがハマるやつでしょ?」


くらいにしか思っていませんでした。
(本当にごめんなさい。)


(あの頃の自分に伝えたい……

20年後、いい大人になった自分も

韓国ドラマにハマり

人生初のファンクラブに入会し

渡韓してロケ地を訪れたり

韓国語を勉強しているということを……)


ちなみに、当時女性たちの間で
ヨン様熱が加速して

「冬ソナ離婚」という言葉も生まれたらしい。
(ほんとに?)


わたしは

「冬のソナタ」も、

「天国の階段」も、

「チャングムの誓い」も、

見ていないけども、


人生で初の韓国作品
「わたしの頭の中の消しゴム」
をみて号泣したことは覚えている。

(主役の女性が「愛の不時着」の
ソン・イェジンさんであることを最近知りました。)

映画「私の頭の中の消しゴム」

当時の韓ドラは
不治の病・記憶喪失・交通事故などなど

お決まりのパターンのものが
多かったとは思うけど

日本のドラマに比べて
少し表現が過激でドラマチックな印象
を受けたのは確かだ。

▼参照記事



韓流ブームはその後、
第1、第2次、第3次と続き、

そしてコロナの巣篭もり需要で
第4次韓流ブームを迎えた。

その月日の流れの中で
韓国ドラマも進化を遂げていく
わけであるが、


韓国ドラマを見たことのない層には


第1次韓流ブームの強烈な印象が

(メガネとマフラーと
お母さん世代の黄色い声と
あるあるなドラマ展開の印象が)

20年間アップデートされていないままなのである。


【あとがき】
実は、あの時代の日本での韓流ブームが韓国作品が世界へ進出するあしがけとなったそうなのだ。

11月2日に、NHKで放送された、「韓国ドラマ 世界的ヒットの秘密〜企画制作の現場〜」番組の中で韓ドラを作ってる偉い人(ざっくりすぎる)が、そう言っていた。

制作のトップや社員、脚本家のインタビューもあり、とても分かりやすくて興味深い番組だったので詳細については別の記事で触れたいと思う。

まだ番組を見ていない方、再放送があったら見てほしい。
NHKの偉い方、ぜひ再放送をお願いします!!

▼NHK「韓国ドラマ 世界的ヒットの秘密〜企画制作の現場〜」公式ページ


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