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会社の過去がわかります!

貸借対照表は、左側に「資産」、右側に「資本」です。財産を得るための資本 は、他人資本と自己資本の2つがあります。言い換えれば、貸借対照表は会社の創業時からの残高一覧表であり、会社の過去がわかります。

貸借対照表を見ていると、会社の性格が分かってきます。
例えば、左側に高額な建物、土地、車が記載されていても、その財産は自己資本で買ったのか、それとも他人資本(借金)で 買ったのかがわかります。借金で買っていたら、その会社は外面だけ良く見せようとしている見栄っ張りな会社です。それは貸借対照表の右側を見るとわかります。

創業時から堅実経営している会社は、ムダ遣いせずに自己資本を多く積み上げています。一方、あまり稼ぎもない会社は他人資本で多くの財産を調達していますが、それは所詮、財産ではなく負債です。損益計算書だけを見ていても、こうしたことはわかりません。

他人資本、つまり負債が資産よりも大きくなりすぎりと、その行く末は倒産します。資産よりも負債が大きい債務超過している会社は、倒産危険度が高い会社です。

かといって、自己資本が大きすぎる会社でもいいことばかりではありません。たくさんある現金をどのように使うべきか悩みます。 上場していれば、株主から配当を求められます。それと同時に会社が大きくなるためにはお金をヒトやモノに投資することが必要です。会社の成長と株主に挟まれながら、両方とも満足する結果を出さなければいけません。こうした経営における意思決定が、経営者の責務なのです。


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