七成

「かわいい」と戦う研究

 「かわいい」という口説き文句に負け続けている。という話を、事あるごとに友人にしているのだが、長々と付き合ってくれる友人が結構いた。「かわいい」とは魔の言葉であ…

かさぶた

 思い出とは、かさぶたのようなものである。「思い出が風化する」という類の表現を度々耳にするが、わたしはそういった言葉を聞くたびに、ちょっとした違和感を覚えている…

知能犯係の◯◯さん

 先日、警察署へ行って「知能犯係の◯◯さんはおりますでしょうか」という、人生の中でトップを争うほどかっこいい言葉を口にした。嘘であって欲しかったが、本当の話だ。…

ストリップショーに行った話

 お腹で呼吸をしている。白い肌が上下に動いて、酸素を吸ったり吐いたりするから、思わず息を止めた。背中から汗が滴っているのが見えて、目の前で踊るひとが生きているの…

ホルモンはまずい

 若さとは、断定することである。仕事は楽しくない、焼肉屋で食べるホルモンはまずい、この人しかいない。そうやって断定して、選択肢を減らしていくことである。  何か…

ひとえの季節

 春になると、目が一重になる。というのも、小学生の頃から花粉症を患っていて(大げさ?)花粉に反応して目が腫れてしまうからだ。発症して以来、春を楽しめた記憶がない…