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【あっつい!】猛暑日、何を食べるか。暑気を払い夏バテを防ぐ食養生

梅雨前にむちゃくちゃ雨が降ったと思ったら、7月にならないうちから急な猛暑。身体が追い付かずに不調に悩む人も多いでしょう。適度に空調を使い、喉が乾く前の水分補給を意識しつつ、食養生的には何を食べて暑さに備えればいいでしょうか。

猛暑に食べるべき食材はこれ!

○身体の熱を冷ます「清熱」作用のある食材
○水分代謝を促進してむくみを抑える「利水」作用のある食材

アサリ 利尿、火照り・むくみを取る
ウナギ スタミナ強化、暑気による疲れや食欲不振に
ウメ 疲労や肩こり、食欲不振に ※
キウイ 利尿、身体の熱を冷ます
キュウリ 利尿、身体の熱を冷ます。暑気あたりの予防に
コンブ 身体の熱を冷ます。むくみを取る 
山査子サンザシ) 暑気あたり、消化不良に
スイカ 利尿、身体の熱を冷ます。火照りを取り、暑気あたりの予防に
セロリ 利尿、身体の熱を冷ます
トウガン 身体の熱を冷ます。水分の代謝を促す。暑気あたりに
トウモロコシ 熱を冷まし水分の代謝を促す。むくみ、食欲不振、疲れに
トマト 身体の熱を冷ます。暑気あたりに
ナス 利尿、身体の熱を冷ましむくみを取る
ナツメ 暑気あたり、栄養不良、食欲不振、疲れ、不眠やイライラに
ニガウリゴーヤ) 暑気あたりに
ヤシ 暑気あたり、むくみ、下痢に
緑豆 暑気あたりに

やっぱり旬の野菜やフルーツは季節性の症状に強いです。トウガンは「冬瓜」と書くけど夏野菜なんです。まぎらわ。

私は好物のナスをたくさん素揚げにして、冷凍庫に保存しています。
食べるだけ出して麺つゆにつけておくだけでヒヤヒヤ揚げ浸しの出来上がり!

サンザシナツメは昔から夏バテに効果的といわれ、生薬の一種にもなっています。アジア系食材専門店などで購入できます。

梅干しを黒く焦がすと万能薬?
※「梅の黒焼き」は伝統的な家庭薬で、暑気あたり、冷え性、疲労回復などにとくに効果的と言われています。家庭で作ろうとすると手間ですが、商品化したものも売られています。
 でも食品を真っ黒に炭化させて摂るのは、体に良いの? 焦げって発がんの危険があるんじゃないの?って思う人もいますよね。
 焦げで出来る有害物質は何を焦がしたかによって異なり、まだ十分に研究が尽くされていないのが現状のようです。翻って、健康に良いと伝わる黒焼き食品は、何の成分がどう効くのかはよく分かっていない。(炭パワーとかもっともらしい説明をしているサイトはたくさんありますが)
 おおむね伝統療法というのは、長い年月をかけて経験則で受け継がれているものなので、エビデンスがないから非科学的で意味がないと言うことはできないのですが、危険性がよく分かってないものについては、あえてお勧めはせず各々の判断にお任せしたいと思います。

参考:薬日本堂『漢方養生指導士初級・中級養成講座』
   薬日本堂『漢方基礎講座1、2』
   新星出版社『決定版 漢方』花輪壽彦

暑気払いレシピリンク

上記の食材を使っているレシピの記事をご紹介します。


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