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【出産祝いにおすすめの絵本】「ちいさなあなたへ」アリスン・マギー

私は2008年に第一子を出産しました。そのとき出産祝いに頂いたのが「ちいさなあなたへ」でした。この本は2008年4月10日に発行なので、私が読んだときはまだ日本で出版されてすぐでしたが、その後ベストセラーとなり現在は累計65万部突破しているとか。

短い文章にやわらかい絵でタイトルは「ちいさなあなたへ」なので、読む前は小さな子どもへ読んであげるような本かな?と思ったのですが、読んでみると、出産直後の私の不安定な心にグッとくる内容で涙がとまらない、とまらない。これは完全にお母さん向けの絵本でした。

私は妊娠中から、同じく妊婦の友だちと表参道のクレヨンハウスに行って絵本を買ったりしていたのですが、あくまで生まれてくる赤ちゃんのため。アート的、デザイン的に大人も魅かれる絵本もたくさんあるなぁとは思いましたが、やはり『絵本=小さな子ども向け』というイメージを持っていたので、子どもより大人に響く絵本があるなんて!と、衝撃を受けました。

「ちいさなあなたへ」は、わずか数分で読める絵本ですが、そのたった数分間で出産した瞬間のことを思い出し、これからの成長に思いを馳せ、はたまた、自分がいなくなったあとも元気に生きていってほしい…とまで考え、読後はただただ目の前の子どもが愛しくてたまらなくなる。。

初めての子育ては、毎日、一瞬一瞬が大変で、赤ちゃんが昼寝を始めても、かわいいなぁと思っていられるのはわずかな時間。そのわずかな時間も、一緒にウトウトするか、その間に家事を済ませたり、ネットで子育て情報をあさるか、というような余裕のない日々。でも、たった数分、この絵本を読むだけで、ふと立ち止まって自分の人生や子どもの人生を見つめることができるなんて、すごいなと。

その後、この感動を共感してほしくて、友だちの出産祝いに何度かこの本を贈っています。

もちろん、子育てが落ち着いて幼稚園くらいのお子さんに読んであげるのもいいのですが、注意しないと読みながら自分がウルウルしちゃいそうになっちゃいます。

最近、訳者のなかがわちひろさんが、この本について書いた記事を読んたのですが、なかがわさんはこの本を初めて読んだときに40代以上の女性向けの本だと思ったそうです。(私的には、完全に産後のママ向けだと思っていたのですが。)中川さんのお子さんがちょうど自立する時期で、この本の中盤にある子どもが巣立つシーンに心を射抜かれたとのこと。

ということは、私はまたこの本に泣かされる日が来るのでしょう。そして、娘が出産することがあれば、この本を贈ってあげるのかな。

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