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躁鬱病で休職してからしてきたこと

躁鬱病の治療が良い感じにできていて、最近はとても安定しています。なんなら病気になる前の人生より、今の生活の方が幸せです。もちろん、復職への不安や、両親との不和など、何一つ問題がないという訳ではありません。お金もないし、友達も少ないです。しかし、そんなことは取るに足らないくらい幸せな感覚があります。

はずかしながら、鬱症状が重い時期は、希死念慮が酷くて、自殺を考えてクローゼットをジッと眺めていたり、公園の駐車場に車を止めて、2〜3時間ほど、自殺についてGoogle検索をしたり、どの木が首吊りに適しているかを考えたりしていました。生きていることが辛くて、罰のように感じましたし、両親や上司が自分を責めるイメージが頭から離れず、また、休職してしまった現状が妻に申し訳なく、生きる価値がないなら、死んだ方が正解のような気がしていました。

そんな状態が定期的に訪れる日々が2年以上続き、現在に至ります。今では特に希死念慮は出ていませんし、両親や上司のことは、そこまで考えないようになっています。「ただ生きていること」が楽しいと感じていますし、やりたいことをやって、欲しいものを手にして、自由に生きていけばいいや、という心境になっています

その状態に好転するまでの間、具体的に何をしたかを、思い出しながら書きたいと思います。

・アニメを大量に見た。

流行っているアニメや漫画を片っ端から見ました。AmazonプライムやHuluに加入して、ずっとアニメを見ました。小さい頃は友達から貰った漫画を父に捨てられたりしたので、漫画は低俗なものだという変な思い込みがありました。しかし、実は本心では漫画やアニメが大好きだったらしく、適応障害と診断されたのは20代後半ですが、そのときから、小さい頃に果たせなかった思いを叶えるかのように、ずっとアニメを見ていました。僕のヒーローアカデミア、GTO、転スラ、ジョジョ、鬼滅の刃、五等分の花嫁、けいおん、HUNTER×HUNTER、幽遊白書、ドラゴンボール…など、新しいものから旧作まで大量に見ました。かなり満足しました。会社を休んでいるくせにアニメを見るなんて人間のクズだな…という罪悪感はかなりありましたが、面白い作品だと現実逃避がうまくできるので、そこまで気になりませんでした。

・とにかく寝たり、ダラダラした。(せざるを得なかった)

単純に、生きていることが辛いので、お風呂に入るのも辛いし、布団から出るのも苦痛でした。寝るというより、毛布にくるまって、動けないでいるという表現の方が正しいです。この時期は、自分が悪者なので、自分以外の人がみな自分を批判しているように感じますし、自分自身も自分を否定しています。本当は寝ないで勉強したり運動したりしたいし、そうしないと罪悪感がすごいのですが、それでもやっぱり布団から出られませんでした。たとえ寝れたとしても悪夢をみます。銃で打たれたり、ゾンビに襲われたりする夢をたくさん見ました。ですので、自分の場合は、睡眠剤で強制的に寝たり、安定剤を飲んでから寝るようにしました。最近は、睡眠剤を飲まなくても寝れるようになったし、悪いイメージをすることもほとんどなくなりました。

・悩む度、参考になりそうな本を探して読んだ。

本当はカウンセラーに相談したかったのですが、お金がなかったので、自分で本を読んで、認知の歪みを解消したり、いろんな人の考え方を取り入れたりしました。坂口恭平さん、精神科医の水島広子さん、公認心理師の橋本翔太さん、アンミカさん、アドラーさん、水木しげるさん、マイケル・J・フォックスさん、蛭子能収さん、老子さん、ボブ・マーリーさん、杉原千畝さんなど…ざっと思い出すとこんな感じです。自分はもともと読書が好きだったからできたことなのかもしれません。悩みがあるときに、どんな行動を取るかが、その人の性格を知るポイントなのかもしれませんね。すぐ誰かのせいにして泣きわめいたりどなったりするのはクールじゃありません。ちなみにそれは自分の母親です。他にも占いに行ったり、運動をしてスッキリしたり、趣味で発散したり、ギャンブルをしたり、動物に癒されたりなど、いろんな方法が思いつきますが、自分の場合は、読書でした。真面目で暗い性格が良い結果に結びつきました。

・猫を撫でた。犬に顔を舐められた。

もともと犬は飼っていたのですが、猫は躁状態のときに勢いで飼いはじめました。そんな猫も1歳半。毎朝座っていると、机にピョンっと乗ってきて、ゴロゴロ喉を鳴らし始めます。ブラッシングをしてあげると、気持ち良さそうに目を細めます。あー、本当に可愛いし、嘘を付かない感じが信用できる。疑り深い自分には、最高の友達であり、最高の我が子です。この子を撫でているうちに、気づいたら、自分の胸が愛情でいっぱいになりました。これまでの人生、愛情は誰かにもらうものだとばかり思っていましたが、猫を撫でているだけで、自然と心の奥底から、温泉が吹き出すかのように、愛情が湧き上がってきたのでした。もらおうとするからダメなんですね。この子が生きているだけで、幸せなんです。先日、飼っていたハムスターが死んじゃったのですが、すごく悲しくて、もう2度と生きている間には触れ合えないんです。きっと猫も、犬も、妻も自分も、いつかハムスターと同じように死んじゃいますし、そうなったら、一緒にはいられなくなります。だから、生きているだけで最高なんですよね。大好きな猫と一緒にいられるのは、生きているからなんだし、最高に幸せなことなんです。猫ばかり話してますが、もちろん愛犬も大好きです。いつも顔をペロペロ舐めてきますし、おしっこを間違えるし、すぐギャン吠えするけど、飲んだミルクが口周りについて白くなってたり、いびきをかいて寝る姿なんて、最高に可愛いです。こんなかわいい子どもたちと触れ合えている時間が最高に幸せだし、多分、これ以上幸せな時間は、この子たちが死んだら、2度と手に入らないんだと思います。悲しいけど、今はコース料理でいうメインディッシュ。残さず食べないともったいないですよね。

・料理をつくったり、骨盤を矯正したり、ヨガをやったり、足つぼをやった。

精神を整えるには、身体の健康も大事だと思ったので、身体のケアも意識して取り組むようになりました。だって心は、身体学でいえば、脳の作用なんだし、血流が悪かったら、心の健康も悪くなりますよね。だったら身体のケアもちゃんとした方がいいんです。そのために、スパイスカレーを作ってみたり、キムチや納豆を毎日食べて腸活したり、骨盤を矯正したりしました。とくにヨガは考え方がものすごく良いので、取り入れてよかったと思っています。足つぼもいいですね。どれも習うと高いので本を読みました。骨盤矯正だけはお金を払ってやってもらいました。

長くなりましたが、だいたいはこんな感じのことをして、過ごしてきました。結果的に、だいぶ鬱症状は治まってますし、効果はあったんじゃないかと思います。

今回の記事は、自身の記録的な意味合いもあるので、長くなってしまいしたし、あんまり言葉がまとまってなくてごめんなさい。

最後までご覧いただきありがとうございました。




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