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幸せになるために必要な努力

「ただ生きているということ」だけで幸せな気持ちになれないことに、最近までずっと悩んでいました。そんな自分のことを、まるで生きていることに感謝できていない人間のように感じて落ちこんでいました。

さらに、幸せになるために何か努力をすること自体に、罪悪感がありました。なぜなら、「生きていることだけで幸せにな気持ちになる」という理想的な状態を否定するような感覚があったからです。「あるがままな自分」に身を委ねることを、良いことだという風に思っていました。

しかし、大人になった以上、あるがままの自分に身を委ねていては、不幸になってしまうということに、最近になって気が付きました。つまり、大人になると、自然な状態に身を任せて、何の努力もしないでいると不幸になってしまうということです。そのため、幸せになるためには、次のような努力が必要だと考えました。

①ポジティブな側面を見つけたり、無理にでも合理化をして気持ちを切り替える努力

大人になると、気がつかないうちに、ネガティブになってしまいます。物事を否定的に見ることで、リスクを分析したり、問題点を把握することができるので、その方が現実社会に適しているからです。あるがままの自分を放置していると、自然とネガティブになるのは当たり前です。

そのため、意識してポジティブな側面を見つけるように気をつけたり、何か嫌なことがあっても合理化(意味付け)をして気持ちを切り替える努力をしないと、いつまでたってもネガティブからは解放されないのではないかと思います。初めから筋肉ムキムキな人はいないように、ポジティブ思考もみんな努力して身につけたのではないかと思います。


②不安を感じたら事前に対応策を用意する

大人になると、危機察知能力(不安アラーム機能)が身に付きます。それにより、危機を感じると不安感というアラームが鳴り響くので、事前に危機に備えることができます。自分で自分の身を守るために絶対必要な能力です。

しかし、その不安アラームが鳴り響いたままで、何も対策をとらないと、いつまでもアラームが鳴り響いたままになるので、不安な気持ちが拭えず、幸せな気持ちになることが難しくなります。

下記にいろんな不安に対する、対応策を考えてみました。

【健康状態への不安】
少しでもいいのでストレッチや筋トレをしたり、栄養バランスの良い食事をすれば、その日は不安が取り除かれるのではないかと思います。他にも、次のような対応策が思いつきます。

【職場環境への不安】
転職情報を調べたり、転職しやすいように資格の勉強でもすれば、気持ちは落ち着くかもしれません。また、パワハラされたときのために、相談窓口を把握したり、周りに味方を付けたり、退職しても困らないように貯金をしておくと、少しは不安は解消されるかもしれません。

【人に嫌われるのが不安】
承認欲求にとらわれない思考法を身に付けるとか、愛情不足を改善するといったような、自分の心理に向き合う努力が必要かもしれません。そうすれば、他人にどう思われようと気にならなくなるので、不安な気持ちは解消されるのではないかと思います。

【金銭面への不安】
毎日家計簿をつけて節約の意識を高めたり、資産運用したり、メルカリで物を売ったりすれば、少しは不安は解消されるのではないでしょうか。

【受験への不安】
お守りを買いに行くよりも、少しでも過去問を解いたり、教科書を見直すことでしか不安は解消されないと思います。そのため、一日のタスクを把握して、それを達成すれば、前に進んでいる感覚があるので、少しは不安は解消されるのではないかと思います。勉強しなければ不安な気持ちになるのは当たり前です。

これらの例のように、不安を解消するためには、不安に向き合い、不安の正体を見極めて、具体的な対応策を考えて実行することが、一番大切なのではないかと思います。その努力を怠ったり、見当違いな努力をしたり、「あるがままの自分」という言葉を言い訳にして何も行動していないと、不安な気持ちは消えないままなのではないでしょうか。例えば、受験が不安だからといって、その不安を消すために瞑想したりヨガをしたって、成績は伸びないのだから根本的な解決にはならないですよね。

③完璧思考のスイッチをオフにしてリラックスする時間を設ける

大人になると、絶対に失敗をしてはいけない重要な局面に出くわす機会が増えます。そのため、「失敗してはいけない」と自分を追い込んで集中力を高めて、困難を乗り越えるスキルが身につきます。しかし、そんな完璧思考の状態のまま放置していると、自分を追い込みすぎて自責的・自罰的になってしまいます。
(「鬼滅の刃」の"全集中の呼吸”や、「ドラゴンボール」の”サイヤ人状態”のようなもので、力を発揮する分、疲労感が溜まりやすいのが完璧思考なんだと思います。)

そのため、重要な局面以外は、意識して肩の力を抜いてリラックスするようにしないと、いつまでも完璧思考は解消されないし、身体も緊張状態のままなので疲れてしまうのではないかと思います。そういった完璧思考のスイッチをオフにして、意識的に「リラックスする努力」が大人には必要なのではないかと思います。これは人によってさまざまですが、定期的に休憩を挟んだり、人の目を気にせず好きなことをする時間を設けるこが思いつきます。

【リラックスするアイテムの例】
サウナ、ビール、アウトドア、温泉、旅行、甘いもの、音楽、運動、ゲーム、高速のパーキングエリア、ソフトクリーム、足つぼマッサージ、整体、ガム、ヨガ、ストレッチ、猫を撫でる、犬と遊ぶ、恋人や配偶者と遊ぶ、好きな服を着る、カルディで買う生ハムやチーズ、お線香の匂い、カモミールティー、海沿い散歩、アニメ鑑賞、抗不安薬、睡眠導入剤など

これら①〜③のような努力をして、ようやく幸せな気持ちになれるのが大人なのだと思います。なお、子ども時代は、何もせずとも、「あるがままの自分」で幸せだったような感覚があったと思いますが、それは周りの大人が自分の代わりに危険を回避してくれたり、失敗をカバーしてくれていたおかげではないかと思います。

それにも関わらず、よくある自己啓発書に書いてあるように「あるがままの自分」を神格化して、大人になっても「あるがままの自分」で過ごしたら、危険に対して無防備になったり、いつまでもネガティブを抑えられずに不機嫌を撒き散らしたり、完璧思考で落ち込んで暗い雰囲気を周りに与えることになってしまいます。もし、それでも幸せな感覚を味わえているのだとしたら、きっと周りが気を使ったり、フォローしてくれているだけですし、それは自立した生き方とは言えないのではないかと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。


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