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高校生みらいラボはこうして生まれた!創業秘話


こんにちは。HR担当のMinamiです!

今回は、高校生みらいラボプロジェクトの創業秘話をプロジェクト代表喜多恒介より公開。

ぜひ代表の想いのこもったストーリーを読んでいただけたら嬉しいです☺

代表喜多恒介のインタビューはこちら

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「喜多くんに、紹介したい人がいる」

2020年2月。あれは、福岡出張のときでした。

「喜多くんに、紹介したい人がいる。」

お世話になっている文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」の創設者の船橋力さんから、不意に一通のメッセージが届きました。

並々ならぬ雰囲気を漂わせたメッセージとともに送られてきたのは、一部の資料でした。

そこには

”日本の産官学が連携し、意志ある若者が未来社会を創造するための学びのプラットフォームをつくる。持続可能な意志ある社会をつくる担い手を毎年100万人排出する”

との旨が書いてありました。

資料を読んで僕は、号泣しました。もちろんこんなのは、はじめてでした。

「ついに、来たか。ここで、来たか。」

武者震いと感動と、思ったより早く来た人生の転機に一抹の怖さとワクワクを禁じえませんでした。

”未来社会をつくる意志ある人材を、毎年100万人排出するしくみをつくる。そして日本発で世界の課題を解決していく”

これはまさに僕の悲願でした。
このために僕は今まで8年間活動をしてきました。

しかし、それにこれだけの規模で取り掛かるのはもう少し先のイメージでした。
しかも、ちょうどこれからやることをある程度白紙にして、自分に時間の猶予があるときでした。

運命とはこういうことかと思わざるを得ない事の運びに、僕は身をゆだねることに決めました。


「2週間で、プロトタイプをつくってほしい」

お世話になっているトビタテの創設者の船橋さんからご紹介されたのは、岩本悠さんでした。NHKの逆転人生の番組でも特集されていた、地域発で教育を変えていくソーシャルイノベーターでした。

意気投合し、話を進めていく中で、また転機が訪れました。

【2020年3月からコロナで、学校が休校になる。】

前代未聞の一斉休校。学校に行けない子どもたちの学びがとまってしまう。

それを聞いた岩本悠さんから、このような提案がありました。

「2週間でプロトタイプをつくってほしい」

どういうことかというと、「意志ある未来をつくっていくための人材育成プラットフォームのオンライン版プロトタイプを、2週間でつくってほしい」とのことでした。

話を聞いた瞬間、僕は理性ではこう思いました。

「いや、焦る必要はないのでは…?大きなプロジェクトだから、じっくりと…」

しかし僕の直感は別の答えをはじき出しました。

「これは、日本で僕しかできない。よし、やろう。」

つまりは、2週間で、意志ある未来をつくるための教育カリキュラムをつくって、集客をして、オンラインで提供しきるのをやれるのは、僕しかいない。やったあとどうなるかは、そのあと考えよう。という思考になったのです。

ちょうど、その1ヶ月は、地元を探索しようとまるまるスケジュールを空けていました。
ちょうど、zoomで100回以上、オンラインイベントやワークショップをやっていました。
ちょうど、高校生向けの合宿やオンラインイベントを沢山やっていました。
ちょうど、人の意志を引き出し社会を創造するアート思考のワークショップを100回以上やっていました。
ちょうど、高校生を何百人も集客できる広報媒体とデジタルマーケティング技術を持っていました。

そうして「やります!」と答えたあと、よく考えるとこれは絶対に一人じゃできないぞという結論に至りました。しかしそこで問題がありました。

「どうしよう…今すぐ時間があって動けて、オンライン教育にも精通していて、プロジェクトマネジメントができる人なんて、いるわけが…」


そんな都合のいい人が普通、いるわけがありません。

しかしこれもまた奇跡でした。「いた」のです。

デロイトトーマツコンサルを卒業し、北海道の教育を改革すべく立ち上がった起業家の嶋本君。彼はコロナを受けて、子供向けにオンライン授業のプラットフォームを立ち上げて回していました。

彼に依頼すると、即答でOKをもらいました。

そこから先は、岩本悠さん、嶋本君、N高校起業部顧問の鈴木さんとともに、「毎日」ミーティングを行い、カリキュラムをつくり、広報をはじめ、「意志ある未来をつくっていくための人材育成プラットフォームのオンライン版プロトタイプ」ができあがっていったのでした。

そのときはまだ「高校生みらいラボ」という名前はありませんでした。

「つながりって、わるくないな、って思えるようになりました。」

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※経営合宿での一コマ

2020年3月の第二週から、怒涛の日々がはじまりました。
毎日のようにミーティングを重ね、「高校生みらいラボ」の団体名も決まり、2時間のオンライン授業を1日2~3コマ。2週間、毎日やりました。

・自分のやりたいことを見つける授業。
・国連職員や起業家などのロールモデルに触れ世界の広さを知る授業。
・志望校や進路について本気で考える授業
・英語学習の専門家に英語を学ぶことの本質を教わる授業
・落語などの文化の楽しさを知る授業
などなど。

全て双方向形式で、高校生の意欲を引き出すワークショップを行いました。

結果、のべ数千人以上の高校生が参加してくれ、平均授業満足度は10段階評価で9を超える数字をたたき出しました。

精魂尽き果て3月の下旬、僕はさいごに高校生の「学んだことの発表会」の授業を行っていました。

そこには、オフラインで一度も会ったことが無いにも関わらず、僕たちのプログラムで自分のやりたいことを見つけ、人生を変えた高校生が、全国に沢山いたのでした。

 自分を好きになり、周りと積極的に関わるようになり、自分でプロジェクトをはじめたり、学生団体を立てたり、留学に行くことを決めたりなど、彼/彼女たちは人生に大きな変化を起こしていたのです。

 普段、彼/彼女たちは、学校に心から納得できる居場所があるタイプの高校生ではありませんでした。どちらかというと「何かやりたいのだけど、やりたいことはうっすらとあるのだけど、友達にからかわれるからそれを口に出して言うことができない。応援してくれる大人や先生が周りにいない。だから行動ができない。」そんなタイプの高校生でした。

 そんな彼/彼女らがこのオンライン授業を経て、大きな変化を遂げたことに、僕は心からのやりがいを感じていました。

 しかし、クライマックスはそれだけではありませんでした。僕は一人の高校生のプレゼンに、人生を変えられてしまうのでした。

 彼女は、地方の高校の1年生。

このオンライン授業にたくさん参加して、

「管理栄養士になって、海外で肥満に悩む人達を日本食で救いたい!青年海外協力隊にもなりたい!」

という夢を見つけ、それを確信に変えたとのことでした。

 そんな彼女が発した運営へのお礼のメッセージが、僕の人生を変えたのでした。

「自分の夢を応援してくれる、たくさんの仲間や先輩と出会えて、「つながりってわるくないな」って思えるようになりました。本当に、ありがとうございました。」

 この言葉を聞いた瞬間、僕は感動のあまり涙が止まりませんでした。全身から1時間震えが止まらなくなり、呼吸が苦しくなり、うずくまって泣きじゃくっていました。

 こんなことは、初めてでした。

心から何かに感動して、動けなくなる経験は、30年間生きてきて初めてでした。きっと恐らく、かつて自分と重ねていたのだと思います。

 自分は、中高時代友達付き合いに苦労していた経験がありました。自分のやりたいことを口に出せず、つらい思いをしてきました。そんな経験が身体に埋め込まれた記憶に残っていて、彼女を救ったことを通じて、かつての自分を救ったかのような想いに自分はなったのだと思います。

 この感動を味わってしまった自分に、この「高校生みらいラボ」を止めるという選択はありませんでした。自然と身体が動き、ファンドレイジングやメンバー集めに奔走し、4月1日には再度オンライン授業をリリースしました。

 そしてそこから先もミラクルが起こりました。僕たちの想いに共感してくれた日本財団様との提携が決まり、日本財団様の事業として運営資金も賄うことができたのです。

 そこからメンバーが続々と集い、現在は関係者だけで100人を超え、のべ1万人以上の方々にコロナ禍でも前を向いて未来をつくるアクションを促すオンライン授業を届けることができています。

 日本財団HEROsとの連携で、中田英寿さんや五郎丸歩さんなどのトップアスリートとのコラボ授業も実現し、その収録動画は万を超える人に届いています。

 映像とオリジナルワークショップを用いて「本当に自分のやりたいことや仲間や進路が見つかる」探究授業を、学校に提供し始めることもできました。

 今ではこのような広がりと深まりを見せている(そして今後もっと広がる)高校生みらいラボですが、それを支えているのは、たった一人の高校生のあの言葉と言っても過言ではありません。

「つながりのインフラを目指して」

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※経営合宿での一コマ 

高校生みらいラボはこれからどこに向かっていくのか。ここではそんな話をしたいと思います。

 高校生みらいラボは”100万人が志で共鳴するつながりのインフラ”をつくっていきます。

 先程の一人の高校生が話してくれたように、人が自分の夢や志を見つけ、信じれらるようになるためには、”人とのつながり”が絶対に必要です。そのつながりとは、自分のロールモデルとなるような先輩だったり、切磋琢磨できる同級生だったり、一歩を踏み出す時に背中を押してくれるメンターだったりのことを指します。

 このようなつながりは、一見するとこの情報化社会においては溢れているように思えます。自分から調べ情報にアクセスし、飛び込んでチャンスに手を伸ばし、そこで出会った人に声をかけることができれば、確かに人とつながることができます。

 しかし多くの人は調べたり飛び込んだり話しかけるための勇気がありません。そしてそういう人ほど、つながりを欲しています。”つながりたいけど、つながれない。” ”つながりを求めている人ほど、つながれない”この葛藤やパラドックスを、私達高校生みらいラボは解決していきます。

 高校生みらいラボは、リアルとオンラインの両面で、想いを持った高校生が自分が心からやりたいことを見つけ、仲間をつくり、志をもち、それで進路を選べるようになるための支援を行っていきます。

 そのために必要なのが二つのつながりです。

憧れとしてのつながり”
背中を押してくれるつながり”

 ひとつめの”憧れとしてのつながり”とはどういうことか。

人は自分の夢や志を信じれらるようになるためにはロールモデルが必要です。しかし実際に住む場所や金銭的な問題、自己肯定感の問題で、多くの人は自分が求めるロールモデルにたどり着くことができず、つながりを持つことができません。そのためのコストやハードルが高すぎるのです。

そのような問題に対して、私達、高校生みらいラボは一瞬で憧れの人が見つかるロールモデルデータベースロールモデルのライフストーリーやアドバイスに1クリックで触れられる1万人の動画データベースを提供します。これにより、前述のつながりパラドックスを一定程度解決していきます。

 また、そのようなロールモデルの刺激を受けて実際に自分が何をやりたいのか、どうありたいのかを見つけ、それを行動に移していくときに必要なのが、背中を押してくれるつながりです。

私たちはやりきればやりたいことを必ず見つけられるアート思考ワークショップを持っています。

しかし多くの高校生は自分の想いを可視化することが恥ずかしくてできなかったり、自信が無いあまりに見つけた自分の夢や志を信じることができない、という状況にあります。そこで必要になるのが背中を押してくれるつながりです。

それは、同じことをやっている仲間だったり、話を聞いて後押ししてくれるメンターなどです。私たちは独自の研修プログラムにより背中を押してくれる仲間やメンターを育成しつながりとして全国へと広げていきます。

 まさに、高校生が自分の夢や志を持って未来を選択できるようになるための”インフラ”として僕たちは”つながり”を提供していくのです。

そしてその先に、この国から毎年100万人の”意志ある未来のつくり手”を排出していくことを、ここに誓います。

 ここまで文章を読んでくださった方、誠にありがとうございます。私たちはこのプロジェクトを一緒にカタチにしていく仲間を求めています。

 この高校生みらいラボというプロジェクトは、今この国に間違いなく必要なプロジェクトです。

草の根レベルでは、日本の命運を握っていると言っても過言ではないと思います。もしプロジェクトに興味がある方は、ぜひこちらから、ご連絡をお待ちしています!


▼高校生みらいラボからワクワクが溢れる君のミライへさぁ、踏み出そう!


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