見出し画像

46.クラファンTシャツに願いを乗せて

チームつくばタイトル

生まれて初めて陸上の競技会に足を運んだ翌日。
私は、ネットニュースで結果を知った。

〈1〉明大〈2〉中央学院大〈3〉早大〈4〉東京国際大〈5〉日体大〈6〉日大〈7〉創価大〈8〉神奈川大〈9〉山梨学院大〈10〉大東大〈11〉中大〈12〉国士舘大〈13〉武蔵野学院大〈14〉東農大〈15〉駿河台大〈16〉専大〈17〉麗沢大〈18〉上武大〈19〉日本薬科大〈20〉亜大
(上記記事より引用)

6月後半に開催される、全日本大学駅伝関東選考会。
その出場校20校の中に、筑波大学の名前はなかった。
21番手だった日本薬科大学さんが、土壇場で逆転したのだ。

日体大記録会の前、筑波大と日本薬科大とのタイム差は、8人の合計タイムで約17秒だった。だが、日薬大は2名が自己ベストを更新、しかも最終組に出場したノア・キプリモさんは、自己ベストを20秒以上更新する快走だった。奇跡の逆転劇である。

私は、初めての競技会見学に舞い上がり、俊足の外国人選手たちが集った最終組も全力で応援した。素晴らしいパフォーマンスに感動した。
出場した筑波大の選手たちも、みな全力を出し切っただろう。
それ以上のパフォーマンスを見せた、他の大学の選手たちを称えるしかない。

私が気持ちを切り替えてどうする、というツッコミはさておき、時間を巻き戻すことはできない。
この結果をどう今後のモチベーションアップに繋げるか。それが大切だ。

がんばれ。
いつか、この日を、みんなで懐かしく振り返ることができるように。

***

日体大記録会から1週間後の6月7日。
筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト、クラウドファンディング第4弾が始まった。

先週、日体大記録会に見学に行った興奮がまだ抜けきっていない。Twitterのつぶやきもテンション高めである。
次の予選会こそ、クラファン仲間と一緒に応援するぞ!!!

今回は、飛び上がるほど嬉しいプランが新設されていた。

はじめて箱根駅伝の予選会に応援に行ったとき、言葉を交わした芝浦工大の応援団の皆さん。彼らがお揃いで着ていた緑色のシャツが、ぼっち応援の私には、とてもとても羨ましかった。

“彼らはおそろいの緑色のTシャツを着ていた。自分たちで作ったのだろうか。 いいなぁ、筑波大学もクラファン支援者って一目でわかるようなTシャツとか、作ってくれないかなぁ。”(上記noteより引用)

嬉しすぎる!どなたのアイデアだろう。二年越しの想いが通じたような気がした。私の妄想世界に、不可能の文字はない。
願えば叶う!

応援文に何を書こうかあれこれ逡巡してしまい、寄付をしたのはクラファン開始後3日めだった。

“弘山監督ご指導のもと、箱根への挑戦だけでなく「なないろスポーツフェスタ」や「オトナのタイムトライアル」への参加等、社会と積極的に関わっていく姿に頼もしさを感じています。令和の時代にふさわしい新しいアスリート像を、ぜひ筑波大学から発信してください!“

筑波大学陸上競技部の中長距離ブロックの学生さんたちは、毎年3月、筑波大学が主催する「なないろスポーツフェスタ」に、助っ人システムメンバーとして参加していた。

なないろスポーツフェスタも、オトナのタイムトライアルも、りっぱな社会貢献活動である。
選考会に出場することができず、落ち込んでいるかもしれない。けれど、みなさんの価値は成績や記録だけじゃないんだよ。
そのことを、思い出してほしかった。

応援文を投稿した後、ある偶然の産物に気づく。

いちいちウザったい、妄想バカである。

【鐘ヶ江幸治さんのプロフィール】
駅伝ファンには全くもって説明の必要もありませんが、鐘ヶ江幸治氏は筑波大OB。第80回箱根駅伝記念大会時に企画された「日本学連選抜チーム」で5区を走り、16番目から9人抜きで区間賞獲得。この年から創設された金栗杯の初代受賞者となりました。現在はANAで技術者としてご活躍。


そして、7月に入ったある日。
Twitterの海に、さざ波が立った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?