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71.カウントダウン・ラプソディ(1)

チームつくばの片隅にロゴ

「けしからん」大作戦決行日4日前の10月11日。
筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトのTwitterアカウントで、予選会へのカウントダウンがはじまっていた。

そこには、予選会当日の会場となる、立川駐屯地の写真が掲載されていた。10月5日に行われた試走のときのものだ。

Run for HAKONE with all TSUKUBA

この言葉の意味に気づいた人は、当時少なかっただろう。
駅伝チームと袂を別ったメンバーも含めて、all TSUKUBAなのだ。
私は、そう理解した。

この年のはじめ、私は第95回箱根駅伝の関東学生連合に関するTwitterを、まとめツール「togetter」でまとめていた。その後、他ジャンルの記事もまとめるなど、ツールの使い方にはだいぶ慣れてきていた。

この歴史的なカウントダウンを、ぜひともtogetterでまとめて残しておかないと。今こそ、妄想オタクの本気を見せてやる!
でも、他にも予選会カウントダウンしてる大学さんあるのかしら。筑波大学のをまとめるだけじゃ、えこひいきに思われないかなぁ…(そんなことを指摘する人がいるわけないのに勝手に悩む)。
あったら、一緒にまとめてみようか…。そうだそうだ、それがいい!
有力校はマスコミさんたちも取材してるだろうけど、予選会出場校全部を取材できるわけじゃない。それぞれの大学さんの予選会への意気込みが一つのサイトにまとまっていたら、それだけでもすごい意味があるんじゃない?
でかした、私!ナイスアイデアじゃん!

さっそく、準備をはじめる。
「箱根駅伝」「予選会」「カウントダウン」などのキーワードで検索すると、陸上競技部名義のアカウントで、カウントダウンを始めている大学さんがいくつか見つかった。これらをTwitterのリストにまとめて登録する。

【補足】「リスト」は、複数のアカウントをグループ化して管理できる機能です。リストに登録したアカウントのツイートだけを表示してくれるので、特定のアカウント群の情報を追うときに便利です。

リストにしておけば、このあと新しいツイートが増えていっても見逃さずにチェックできる。
一番早かったのは、明治学院大学さんだった。なんと、36日前からカウントダウンをはじめている。

しかも部員紹介を兼ねているようだ。
他にも、桜美林、専修、創価、学習院、麗澤などの大学さんがカウントダウンをはじめていた。さて、どうやってまとめるか…。

まとめ方は大きく分けて2種類考えられる。
ひとつは、1日ごとに各大学さんのツイートを「●月●日分」としてまとめていく方法。この方法だと、すでにまとめた記事の下(もしくは上)に固めて追加していくだけなので、手間はあまりかからない。読む人も、新しく追加した分がどれかわかりやすい。
もうひとつは大学ごとにまとめる方法。こちらは、各大学さんの記事ブロックに、それぞれ新規ツイートを差し込んでいくので、手間がかかる。
読む人も、新しい記事がどこに差し込まれたか、わかりにくい可能性がある。

けれど、明治学院大学さんのtweetを見たときに腹を決めた。
これは大学ごとにまとめていった方が断然いい。
即時性のあるTwitterを時系列にまとめる利点は、流れが一目で見え、その時の空気感を感じられることにある。しかし、今回の場合は「各アカウント(陸上競技部さん)ごとの時系列」に意味がある。
カウントダウンの中身に連続性を持たせているのなら、大学ごとにまとめれば、最終的にその陸上競技部さんの紹介記事みたいになるはずだ。

大学の掲載順序も検討した。
50音順でもいいけれど、それよりも初出順(箱根駅伝予選会に関する話題をつぶやき始めた順)の方がいい。
並びに「時系列」の意味を持たせることができる。

こうして、軽率に始めたカウントダウンまとめ。
登録済みの大学さんの記事が毎日増えていく上に、カウントダウンを始めた大学さんの検索作業も重なったため、そこからの2週間は地獄を見る。

関東学生連合まとめのときの地獄で、まったく学習していないことが明白である。

そして、筑波大学の「本気」を、私は思い知ることになる。

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