見出し画像

さよならは別れの言葉じゃなくて‥

次女を空港で見送ってから、1週間が過ぎました。


次女が帰国するその日、不思議なことが起こりました。


人によって、捉え方はいろいろですが、

私は、世の中には偶然というものはなく、
すべては必然という考え方をしています。


空港に3時間前に到着する予定で、家を出たのに、

その日に限って、信号故障で電車の遅れが発生。


当初の予定では、

空港に早く着いて、

空港で待ち合わせしてる母と、

そして、

一緒に見送りにきてくれた天使姉と一緒に、

次女を囲んで、

1時間ほど、お茶をして、
ゆったりと過ごそうと思っていました。


最初は、

電車の遅れが出ても、

時間に余裕もって家を出たので、

多少の遅れは平気だろうと思っていたものの、


そのうち、

電車がいつ出発するのか、見通しがつかなくなり、

違う路線で空港に向かうかどうかを

決めかねていたところ、


電車がもうすぐ出発すると情報を得て、

そこから、また、待たされましたが、

電車が動き出しました。


ホッとしたものの、

ノロノロ運転しながら走り、

停止したり、

電車の行き先がコロコロ変わるので、


私と天使姉はずっと、

携帯で他の行き方を調べたりして、

ハラハラしていました。


このままの予定で行くと、

空港に到着するのが、
出発1時間前になってしまいます。


私は、ふと、思いました。


なんで、こんな日に限って電車が遅れるの?

せっかく早めに家を出た意味がない。


でも、待って。

世の中には、偶然というのはないから、

これはきっと、必然に起きてることなのね。


だとしたら、

どうして、

こんなことが起きてるのだろう?

その答えは、後になってわかるのだろうか?


そんなことを考えながら、

なぜか、心に余裕を持ち、


まだ、オンラインチェックインも済ませてないけれど、

なんとか間に合うのではないかと、

思う自分がいました。


空港まであと少しというところで、

空港行きの電車に乗り換えるのですが、


それが、ちゃんと来るかわからない状況で、

そこから空港へ
タクシーで行ってしまうか、

考えてるうちに、

あと数分で、空港行きが来るとわかり、

なんとか出発1時間半前には、

空港のチェックインカウンターに、
滑り込めそうだと、わかり、

天使姉も私も、ほっとして、
肩の力が抜けました。


空港で1時間半も待ってくれていた母と
すぐに合流して、

チェックインカウンターまで、
次女と走りました。

チェックインカウンターには、待たずに
すぐにチェックインができて、

当然、お茶する間もなく、

次女はセキュリティへと向かわなければ、
なりません。

間に合ってよかった、という気持ちは、
安心に変わりました。

最後にみんなで写真を撮って、

次女にハグして、

私はジョークを言って、次女を笑わせて、

みんなで笑って、別れました。


帰り道、ふと、思いつきました。


そうだったんだ!

もし、予定通りに空港に着いて、

みんなで1時間くらいお茶して、

時計をチラチラ見ながら、

あと〜分くらい、と時間を追い、

しんみりと見送ってしまっていたかもしれない。


泣いて見送るのだけは、絶対に避けたいと
思っていた私にとって、

長い時間待たせた母と、
一緒に見送りにきてくれた天使姉には、

最後にゆったりした気持ちで、
次女とお茶して過ごすことができなかったのは、

申し訳ないけれど、

これで、よかったのだと、
思いました。

最後に、笑って、
次女を、見送ることができました。


次女がいなくなってから、

しばらくは、

シーンとした部屋に、

まだ慣れなくて、

自分の時間がたくさんあることにも、

慣れなくて、


仕事帰りに、家にまっすぐに帰るのが嫌で、

コンビニやスーパーで時間を潰したり

していました。


なんとか、自分の生活を新しく立て直そうと
思うのですが、

一人暮らしが楽しいと言えるまでには、
まだまだ時間がかかりそうです。

























この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?